前澤重禮氏のコラム
食品市場新聞という業界新聞で、岐阜大学の特任教授である前澤重禮氏のコラム「新まわしげり」がとてもよい内容だったので記録する。
仕事に対する考え方や働くことの価値観について説いている。
オリンピック選手の心境変化
・選手は昔は「頑張りますので応援お願いします」だったが今の選手は「試合を楽しみたい」とコメントする傾向がある。
・前者は他人からの評価を意識しているが、後者は自分自身の成果・成長を実感することを最優先している。
仕事を楽しむ
仕事を楽しむとな何か。
・休日のようにリラックス、のんびりして仕事するのではない。
・やらされ感ではなく、自分主導で粛々と遂行することに重点。
・組織の発展のためながら、自分が納得し、自分主導で行動する状態を継続すること。
我々は何のために働くのか
・単に金銭的収入を得るために非ず。
・他人から評価されることに仕事のモチベーションを感じるのに非ず。
・自分独自の物差しで納得できる自分なりの達成感を獲得することにある。
・仕事をすることで以前の自分に比べて自分の成長を実感することが大切である。
ではどう働けばよいか
・自分がコントロールできる仕事の比率を高める意識を持つ。
・自分が仕事に追われる感覚から抜け出せれば楽しめる。
・ダメな働き方とは、上司の指示どおり機械的に動く仕事、意味なく旧態依然として続けている仕事、どこかおかしいと思いながら従来通りやらされている仕事。
・上記ダメな仕事を自分主導の仕事に転換する。それには「真の目的」を的確に把握すること。何を実現するための仕事なのか、その目的のために何か別のやり方があるのではないかと考えること。
・人知れず積み重ねてきた厳しい練習成果を、自分自身の人間的成長につなげることによってもたらされる喜び、楽しみのために仕事をする。
なぜ勉強するのかも同じ
竹田恒泰のも同じ主旨の発言があったことを思い出す。なぜ私たちは勉強するのか?それは勉強が楽しいからである。結果的に勉強をすれば幸せになる。だが、幸せになるために勉強をするのではない。楽しいから勉強をし、結果的には幸せになるのである。そこが根本的なモチベーションである。