加賀野菜レアベジスイーツコレクション

加賀野菜のマイナー品目を振興するフェア

 「加賀野菜レアベジスイーツコレクション」の開催セレモニーに参加した。加賀野菜で生産量が少ない三品目「つる豆」「へた紫ナス」「赤ズイキ」の魅力を高めようと、金沢市内の菓子店12店に協力を仰ぎ、オリジナルスイーツを発表・販売してもらうフェアだ。9月1日から30日までの1ヶ月開催される。

参加12店のラインナップ

 この日は全12店舗が金沢東急ホテルに集まり、創作スイーツをお披露目した。・芝舟小出「加賀つるまめのかりんとう」・ホリタ205「赤ずいきとローストココナッツのアイスクリーム」・ハム&ゴー「へた紫なすのリッチバターパイ」・フィルフィル「へた紫なすとカカオのエンガディナー」・茶菓工房たろう「SIZEN夏菓」(3品を全て使用)・サロン・ド・シュークル「イチゴと赤ずいきのタルト」・ウフフドーナチュ「赤ずいきドーナチュ」・プリン専門店ドール「へた紫なすの前菜のようなプリン」・金沢東急ホテル マレ・ドール「びっくりへた紫なす」・コメール「へた紫なすのエスカリバーダ・デザート」・凛々堂「赤ずいき餡フルーツ大福」・ケーキハウスエンゼル「加賀つるまめのマドレーヌ」

山田元一氏がコーディネート

 この企画は、「金沢倶楽部」の社長だった山田元一氏が金沢市農産物ブランド協会からの依頼を受けてコーディネートしたフェアだ。金沢倶楽部のこと、山田元一氏のことについては、2020年4月22日のブログで書いた。昨年のコロナ禍で広告収入が激減し、金沢倶楽部は自己破産した。山田氏は私が心の中で「知の巨人」と崇拝する方だ。復活される日を心から待っていた。今はコンサルタントとして身一つで活動されているそうだ。金沢の発展に力を貸していただき、将来的には我が社にもその英知を分けていただきたいと思う。

フェアの意義

 加賀野菜は15品目が認定されているが、加賀れんこん、五郎島金時など数品目を除けば生産者が一人~数人、作付け面積もわずかの絶滅危惧種である。作るのが難しい、お金が取れない、現代人の口に合わない…いろいろな理由があるが、絶滅危惧だからこそ、加賀野菜に認定して守っているわけだ。こうしたフェアを使って、少しでも市民にPRすることはとても大切なことだ。本日のイベントはこじんまりして参加者も少なく、PR力という点ではまだまだだ。だが、振興策第一歩として大いに評価したい。