■週の概況 第38週 9/13(月)~ 9/18(土)
【全体】
低温・曇雨天の影響で流通量は少なめであり、葉茎菜類や果菜類の相場は総じて堅調だ。加えて先日、高冷地で雹が降り、白菜やレタスなどがダメージを負って中期的な品薄が予想される。北海道産の芋玉類も不作傾向で高値基調が続きそうだ。一方、さつまいも、れんこん、キャベツ、しいたけ等、潤沢感のある品目も少なからずあるので重点的に売り込みたいところだ。涼しい気候から煮炊き商材は引き合いも良くなることだろう。
果実は栗、柿、みかんなど秋の食材が顔を出し、梨は赤ナシの優良品種が続々と登場、ブドウ類も大粒系がカラフルに揃い、売り場作りのアイディアには事欠かないラインナップとなる。
【野菜】
葉茎洋菜類では、ブロッコリーは気温の低下から入荷量は減少し、単価は上げに向かう。レタスや白菜は、雹害や降雨により大きく減少する見込みだ。キャベツは安定しているが、連休需要に伴い価格は底上げが予想される。菜類では、ほうれん草は岐阜産の生育遅れから数量は少なく高値での推移が続く。反対に、小松菜は県内産を主体に入荷も回復していくことから、価格は下がる見込みだ。
果菜類では、茄子、ピーマンは産地での低温から入荷は少ない模様。太胡瓜はシーズン終盤で数量は少ないだろう。南瓜は需要の高まりを見せ、価格は小高くなる。胡瓜は各産地で微増となる見込み。
根菜類では、大根は産地での冷え込みから数量は少ない見通しだ。青森産のかぶらは日照不足から肥大が進まず小玉傾向となるだろう。ごぼうは青森産から安定した入荷が見込まれる。玉葱は、小玉で数量も少ないことから前年より高値推移となるだろう。県内産の蓮根、甘藷は順調で例年並みの数量が期待できる。季節商材の百合根は安定した入荷が見込まれる。
【果実】
国内果実では、ルビーロマンは週後半より隔日販売となり、入荷も終盤へと向かう。県内産の梨では、加賀しずくは14日販売で終了する。豊水、南水に加えて、あきづきも顔を見せる。メロン類では、秋作が始まった石川アールスが前年と比べて小玉傾向で数量は少ない見込み。北海道産のメロンは端境期で入荷は減少するが、静岡産は増量する。巨峰、シャインマスカットはピークを迎え潤沢な入荷が予想される。季節商材では、ハウスみかん、栗の入荷となる。栗は茨城を中心とした関東産と県内産の入荷。県内産は2L中心と例年並みのサイズと数量が期待できる。
国外果実では依然としてバナナの船舶の遅延が発生している。パイナップルは樹上熟成の長い高糖度系の周年流通が可能となり、今後常時の入荷が期待できる。