ブーカ時代とウーダループ
今日、PHP金沢経営者友の会の例会に参加してきた。そこで(株)清幸の上田社長からVUCA(ブーカ)とOODA(ウーダ)がこれからの時代のキーワードであるということを習った。以下、概要を記録する。
VUCA(ブーカ)とは
現代は先行きが不透明で、将来の予測が困難であり、こうした時代を「VUCA(ブーカ)時代」と呼ぶ。
・V(Volatility:変動性)
・U(Uncertainty:不確実性)
・C(Complexity:複雑性)
・A(Ambiguity:曖昧性)
VUCA時代には想定外の出来事が次々と起こる。よって将来の予測は常に困難である。新型コロナウイルスの流行や異常気象による突発的な災害など予測困難な事象は次々に起こっており、従来からのPDCA(計画を立て、それを実践し、検証し…を繰り返す手法)だけでは対応が難しくなっている。
VUCA時代を乗り切るために
ではどうするか。それは常に情報収集に全力を尽くし、その都度、最適な行動に迅速に移ることを繰り返すしかない。そこで登場したのが新たな意思決定方法「OODAループ」である。これは業務改善の手法PDCA(計画、実行、評価、改善)に代わる手法だ。
OODA(ウーダ)ループとは
最初に計画することから始めるPDCAと違い、OODAループは観察と状況判断から始まり、そしてそのフェーズを重視するという考え方を取る。
・O(Observe:観察する)状況をよく観察し、データを収集する
・O(Orient:状況を理解する)データを基に、何が起きているのかを理解する
・D(Decide:決める)理解した状況に対し、具体的なアクションプランを決定する
・A(Act:動く)プランを基に、実行に移す
・その4段階を繰り返してループさせる
OODAループが注目される理由
何が起こるか予測不可能なVUCA時代には、物事を計画通りに行うことは難しい。臨機応変に現場で状況を的確に判断し、柔軟に対処することが求められる。個人でその思考習慣を身に着け、チームや部署、会社全体でOODAループを実行する姿勢が今後重要になる。