地震、雷、雨、マツタケ

能登の地震で淡い期待

 9月16日の夜6時40分過ぎ、能登地方を震源とする地震があり、石川県珠洲市では震度5弱を観測した。その後の様子では幸いにも目立った被害はないようである。能登の穴水町にあるわが社の直営農場も問題なしとのことで胸をなでおろした。もし甚大な被害が出ていたら不謹慎で書けないが…
今年は地物のマツタケが期待できる!と思う。

マツタケ発生の条件

 一説に、次のような条件が整うと松茸が大量に発生すると言われる。
1)山に適度に雨が降る
2)朝夕の涼しさが増す
3)地震や強風で木が揺らされる
4)雷が落ちる

科学的根拠は?

 1と2は菌茸類の発生として〝さもありなん〟だが、3と4はどの程度の信憑性があるものか。木が揺さぶられると菌が刺激を受けてニョキニョキと…、雷が落ちると木と菌が帯電してニョキニョキと(?)…。そこに科学的根拠があるのかないのか、私は知らないが、今まさに、豊作の条件はそろいつつある。1)から3)はクリアした。今日18日の晩には台風14号の影響で雷が起きる可能性も大だ。

地物豊作に期待

 松茸は栽培することができない。しかも今季、輸入物にはどうも期待が持てないようだ。カナダやアメリカは干ばつで不作とのこと。また中国は国内需要が高まっており、日本には少量しか入ってこない。本当の優良産地は北朝鮮だが、当然のごとく今は輸入できない。したがって望みは国内産である。特に地元石川県産はやはり風味が格別だ。コロナ感染はようやく下火になり、9月末日をもっておそらくまん延防止処置は解除されるだろう。暗い世相が続くなか、せめて家庭の食卓や外食産業で明るい話題がほしいものである。