外国人労働者の変化
「外国人労働者」という言葉は昔からよく聞くが、その受け入れ方は変わってきた。かつての外国人労働者=安い労働力だった。人件費を下げるため、日本人よりも安い賃金で働いてもらうための外国人獲得だったのが、今や完全に人不足を解消するためになった。したがって、賃金面では日本人と同レベルを支払うことを前提に考えなければならない。そして、仕事内容も単純労働ではなく、変化や応用が要求される高度な業務を担ってもらうようになる。よって、外国人社員の養成に精を出す企業でないと、人不足は解消できない時代になる。
人員不足はあちらこちらで
市場業界は(当然我が社も)人手が足りていない。言葉の壁がどうしてもあるので、モノを運ぶ、モノを詰めるといった単純作業に偏りがちだったが、その人に誠意と真面目さが宿るならば、長期的な視野で育てていく見地が必要だ。本社業務で言えば、荷受け業務を24時間体制でこなすのにどうしてもあと数人が必要。だが募集しても人はなかなか来ない。営業補佐としての連絡係も必要だ。子会社で言えば、青果物パック要員は常に必要であり、できればチームを束ねたり、スキルを上げたりするリーダーシップの取れる人材が欲しい。ファーム(農場)でも人が足りていない。規模拡大がなかなか果たせないのは、人がいないからというのが一番の理由だ。
地元にも来春から人材派遣会社が稼働
地元金沢の人材派遣業、アウル株式会社の灘村社長とお会いした。来年4月から金沢で日本語学校を開校する。そこには外国から来た意欲ある留学生が集う。留学生が日本にいる間にアルバイトできる環境を整え、その後も日本で就職し、定住する道筋をつけるのがアウルの役目だ。今まで、我が社はこのような外国人派遣業者とお付き合いはなかったが、今後は真剣に考えていく必要ある。