戦没者特別弔慰金国債の趣旨
父母の代理として、戦没者特別弔慰金国債の受給手続きを行った。この国債は、戦没者の遺族に対して発行されるものだ。趣旨に「今日の日本の平和と繁栄の礎となった戦没者等の尊い犠牲に思いをいたし、国として改めて弔慰の意を表すため、戦没者等の御遺族に支給するものです。」とある。
支給額と手続き
代理手続きをして初めてこういう制度を知る。支給は額面25万円、5年償還の記名国債で、償還金は、令和3年から毎年1回償還日(4月15日)以降に、年5万円ずつ支払いを受けることができる。償還金の支払いは希望の郵便局を指定してもらう。
戦争の遺族
父母は二人ともに戦没者遺族である。父は、父の兄(長男 友久)を戦争時の戦闘機訓練事故で亡くした。母は幼少時に、父親(柳瀬與吉)を戦争で失っている。
私に繋がってくるもの
私の父としては、長男の兄が死去したことで、(次男もその後死去したため)結果的に自分が家を継ぐことになった。私の母は、その母も若くして亡くなったことで父の弟に引き取られる形となり、これまた人生が大きく転換した。お二人が戦争で亡くなっていなければ、おそらくは私の父母がこの相手と結婚することもなく、私は生まれていなかった。そう考えると、友久伯父さん、與吉おじいさんの死は私と大きくつながっていることになる。
戦没者に思いを馳せる
戦没者に対して弔慰金を出すという国の制度は、素直にありがたいことと思う。先人の尊い犠牲に思いを馳せるという日本人の感性は、国を挙げて大切に守っていかねばならない。