加賀丸いも初売り

初せり33,000円

 今年も加賀丸いもが始まった。本日、初せりが行われ、レギュラー品3kgが3,000円と例年並みで、最後、プレミアム2個入が33,000円のご祝儀価格が付いた。歴代最高値だ。買い受けたのは金沢エムザの地下で青果専門商を営む「サカイダフルーツ」であり、そこから金沢の有名なレストラン「ぶどうの木」に納められた。

サカイダさんとぶどうの木さん

 サカイダの小池田一孟さんは、やり手のお父様に負けず劣らずの商才があり、コロナ禍における野菜セットのドライブイン販売、新商品フルーツサンドイッチの開発など新しい取り組みに精力的な人物だ。ぶどうの木の米田料理長は、地元の食材をこよなく愛する名シェフで、「丸いも」の持つ素材の良さを十分に引き出して、パスタに使う構想を持たれていた。

とりまく人々

 料理研究家のつぐまたかこさんの姿もあった。数多くのレストランに掛け合い、丸いもを使った料理の開発を依頼している。地道な作業だが、少しずつ輪が広がってきている。料理人が丸いもの良さを知ってくれれば、無限の可能性が出てくる。こうした、丸いもに関わっている人を見ていると、みながこの食材に愛情を感じていることが伝わってくる。様々なジャンルの人たちが力を合わせて振興しようとしている。もっともっとこの芋は人々に認知されるだろう。我々市場人もがんばらねばならない。