■週の概況 第49週 11/29(月)~ 12/4(土)
【全体】
大筋では前週とあまり変わらない状況である。すなわち、全体的に野菜は安値潤沢傾向だが、品目によっては品薄高値、安値低迷とさまざまである。だぶつき気味なのは白菜、キャベツ、ネギ、ダイコン、人参など。ほうれん草など菜類も潤沢だ。逆に品薄高値感があるのは玉葱、馬鈴薯で、トマトも供給量はひっ迫している。産地は原油高で加温に消極的であり、今後果菜類や妻物類など施設栽培比率の高いものは品薄となる可能性がある。
果実も前週と変わらず。すなわちミカン・イチゴは潤沢で、柿・りんごは品薄高値傾向である。紅マドンナやデコポン大将暉といった晩柑類が登場する。月末よりころ柿の共撰がスタートするが、霰と病気により不作年となるのが確定的だ。
【野菜】
葉茎洋菜類では、レタス、ブロッコリーは主要産地から潤沢な入荷となり、安値推移となる。白菜は茨城産から安定して入荷し、価格は一段下がる。キャベツは愛知産を中心に安定した入荷が予想される。小松菜は県内産が減少し価格は底上げの模様。えのき茸は年末に向けて上げるだろう。その他の菌茸類も強含みが予想される。
果菜類では、胡瓜、茄子は各産地安定した入荷が見込まれるものの、今後の冷え込み次第では、不安定になる可能性がある。春菊も鍋物需要の高まりから強含みが見込まれる。ミニトマトは愛知産、高知産の増加により前年より安値推移となるだろう。
根菜類では、人参は岐阜産がピークを迎え安定した入荷となる。大根は千葉産、県内産が中心。かぶは県内ハウス物が増量し、価格は下げていく。県内産の蓮根、甘藷は安定した入荷が見込まれる。ごぼうは青森産が潤沢で、前年と比較して安値。拡販が可能だ。馬鈴薯、玉葱は不作の為、長期高値推移が続く。長芋は青森産がスタートする。季節商材では、県内産干し大根がピークを迎え、本格的なシーズンに突入する。百合根は入荷が終了の為、今後の数量確保に注意が必要だ。
【果実】
国内果実では、みかんは福岡産、長崎産が早生のピークを迎え順調な入荷が見込まれる。干柿は、県内個人物と富山産に加え、志賀町のころ柿共選がスタート。霜害で例年より少ない数量が確定的だ。高松地区の紋平柿は終盤を迎え減少。苺は、愛知産、長崎産、鹿児島産が中心で、前進傾向の為、今は潤沢で価格は下げの見込み。メロンは静岡産についてはギフト需要で正品の値段は上げ気配だ。洋梨は山形産から新潟産へと切り替わりる。キウイフルーツは福岡産が週後半からスタートする予定だ。
国外果実では、フィリピン産バナナは入船の遅れが解消され安定した入荷となる。キウイフルーツでは、ニュージーランド産のゴールドが終了となり、グリーンのみの販売となる。その他のシトラスについては安定した入荷が見込まれる。