祝!天心VS武尊戦実現

夢の対決実現!

 本日、那須川天心 VS 武尊(たける)戦が来年6月に行われることが発表された。いいニュース。これは久々に胸躍るいいニュースである。日本という狭い世界の話だが、格闘技ファンからすれば、メイウエザーVSパッキャオに勝るとも劣らぬ世紀の一戦だ。

両選手・両団体に感謝

 武尊はK-1、那須川はRISEやRIZINのリングでほぼ無敗を誇るカリスマ的チャンピオンである。2015年以来、対戦が熱望されながら、団体の壁に阻まれ交渉は難航に難航を重ねた。なにはともあれこのビッグマッチを実現にこぎつけた両選手並びに両団体関係者に拍手を送りたい。

夢を実現するには

 夢の扉は、当人が強く願い、意思表示をし、時に勇気をもって行動することで、どれだけ重くても遂には開くのだということをピュアに教えてくれた。諦めずに歩み続けることが大切だ。やがて夢の実現を助けてくれる者が現れてくる。どちらか片方でも利権にこだわれば話は流れる。すべての人が大人になったからこそ実現できたことだ。

他者の心を背負って戦う

 特に武尊は素晴らしい。かつては対戦に嫌悪感すら持っていた様子だったが、ある時期から憑き物が落ちたように純粋でひたむきなアスリートに転じた。本日の会見において彼は「ぼくがこの5~6年、いろんなことを言われた時に離れずについてきてくれたファンの人たちやK-1の後輩、いろんな人の気持ちを背負ってこの試合に挑もうと思っている」とコメントした。こんなセリフを聞いてしまっては、私はもう完全に武尊乗りである。

武尊、我が人生の師

 「存在を恨んだ時期もあった。しかし天心選手がいたからぼくはここまで格闘家としてやってこれたんだなと思う。感謝の方が大きい」とも。歳は私の半分だが、これから武尊のことを〝人生の師〟と呼ぼう。彼はまた、判定・引分けなしの延長ラウンド無制限完全決着ルールを望んでいる。潔い。いさぎよすぎて涙が出そうだ。

双方万全のコンディションで

 噂された大晦日決戦ではなく、夢の舞台は半年延びた。何年も待ったのだ。今さら半年くらいいかほどのものか。ただ、時間が空くことの不安も生まれる。おそらく6月までに両者とも他者との試合を1つ挟むだろう。そこで負けないよう、怪我しないよう。当日、両者とも万全の体制で臨むことだけは頼む。私は個人的に武尊の勝利を祈って決戦の日を待つことにする。