寒波の影響

現状は混乱なし

 数年に一度とかの強い寒波が襲来した。とはいっても土曜午後から日曜朝にかけ、金沢の平野部では20センチ程度の積雪で済んだ。除雪は必要だったが大事には至らず、入荷と配送面で大きな混乱もなく、とりあえずほっとしている。

大晦日~正月は要注意

 だが問題はここからだ。農作物への影響は、この1~2日よりももう数日先、ちょうど大晦日から正月三ヶ日にかけて出る可能性がある。市場流通には足の速い品目に〝休日対応〟というのがあって、休市中も特別に生産~流通を行う。もしそこで農作物激減するようだと大騒ぎが起こるのだ。

12月早々に寒波は欲しい

 平常時なら全国的なマスでなんとか融通するのだが、年末年始という特殊な時期には対応が効かない。本当なら強烈な寒波はもう1~2週間程度、早く来てほしかった。(なぜか毎年同じ愚痴を言っている…。

地物の産物に要注意

 生産面で心配なのは地物の作物である。特にネギや菜っ葉が要注意だ。地物のネギは露地栽培がメインで、雪が降ると収穫できない。正月需要が高い食材なだけに、急な数量減少は価格の暴騰を招く。価格も問題だが、最低限これだけの量は必要と迫る小売業者のニーズに応えられないのは、納入業者としては痛恨の極みだ。この想定は必ずシミュレーションし、事前に対策を考えはするのだが、多かれ少なかれ、毎年何かが大きく欠品してしまう。農産物のままならなさである。