■週の概況 第2週 1/11(火)~ 1/15(土)
【全体】
謹賀新年。フレッシュな幕開けもコロナ・オミクロン株が猛威を奮い、新年早々大変心配な状況である。
年末年始の消費は残念ながらあまり活発ではなかった模様だ。一年前と比べ業務需要はまだましだが、今後コロナの拡大次第でまたも水を差される怖れがある。市況面は、例年1月中旬から果菜類を中心に生産量が先細り、供給量が落ちて相場はジリ上げ傾向となる。今季はさらに燃油高の影響でハウス栽培の加温が抑え気味のため、数量減の単価高に拍車がかかる可能性が大だ。対して大根や白菜など露地物重量野菜は低調な環境が続くことになる。
果実ではイチゴが前進出荷の影響で今は谷間で少なく高値だ。中晩柑類は順調な出かたを見せており、平年並みの単価で保合と予想する。
【野菜】
葉茎洋菜類では、レタスは需要が落ち着き下げに向かう見込みだが、低温の影響から減少し、数量確保に注意が必要だ。キャベツは愛知産主体の入荷。冷え込みの為、玉肥大が若干遅れている。菜類では、ほうれん草は前年を下回る入荷から、価格は上げに向かうだろう。菌茸類では、えのき茸は需要の高まりから単価の底上げが予想される。
果菜類では、胡瓜、茄子は安定した入荷だが、動きが鈍く価格は下げに向かう。トマト、ミニトマトの入荷は微増し、単価は緩やかに下がる見込みだ。反対に、キセラインゲンは産地からの入荷が減少し、堅調な価格推移が予想される。みつばや大葉、茗荷は業務需要がひと段落し、価格は下げ基調だ。
根菜類では、大根は安定した入荷から下げが予想される。かぶらは県内産の潤沢な入荷見込みである。蓮根は天候の影響から数量が不安定となり注意が必要。馬鈴薯、玉葱は産地からの入荷量が少なく、依然として高値推移が続く。
【果実】
国内果実では、みかんでは福岡産が今週で終了。長崎産は隔日入荷となる。伊予柑は愛媛産の入荷。デコポンは鹿児島産に加え、熊本産がスタートする。各産地平年並みの数量が見込まれる。苺は、愛知産が出荷の谷間となり、数量の確保が難しいタイミングだ。りんごの価格は下げに向かうが前年と比ベて高値基調が続く。金柑は、鹿児島産より安定した入荷と宮崎産では「たまたま」がスタートする予定。
国外果実では、バナナは、南米産の入船の減少から国内産が少なくなり、小高い推移が予想される。シトラスではアメリカ産メロゴールドや、イスラエル産スウィーティオが前年と比較して単価高が予想される。ニュージーランド産キウイフルーツは終盤を迎え、数量の確保が難しくなる。