PHP新年会 今年の漢字一文字は〝人〟

コロナ禍の中、新年会を断行

 本日、和風中華料理店「招龍亭」で金沢PHP経営者友の会の新年会が開催された。昨年はコロナ禍で中止だった。今年も開催の可否で役員さん達は相当に悩まれたそうだが、不特定多数の会ではなく、参加者は非常に分別のある方々ばかりであるから、開催することになったようだ。それでよい。過度な自粛は必要ない。

今年の漢字を〝人〟とする

 2年前同様、各自が〝今年の抱負〟を漢字一字で表すお題があった。〝挑〟〝愉〟〝康〟〝協〟〝運〟など順番に発表され、参加者15人中、最後が私となった。私が発表した漢字は〝人〟。会社の繁栄も、自分の人生も、すべては〝人〟次第であると思った。アドラー心理学の入門書「嫌われる勇気」を昨年読んで、すべての悩みの原因は人間関係である、というメッセージにも啓発された。発表の際には、「人は城、人は石垣、人は堀…」という武田信玄の言葉も引用し、人材を大切にしていく年にしたいという思いを込めた。偶然か当たり前か、参加者15人の発表で、がぶった漢字は一文字もなかった。

〝寸〟

 元カナカンの大浦さんが発表したのが〝寸〟だった。「ちょっと、という意味の〝寸〟です。ささいなイメージですが、そのちょっとが人生の分かれ道になることが往々にしてあります。わずかなことがわずかでないのです。だからちょっとしたことをないがしろにしないような生き方でありたい」とのお話で、とても胸を打たれた。

遠くへ行きたければみんなと行け

 お開きの挨拶でのタムラテントの田村社長のお話も記録しておきたい。「年賀状をやめます、という企業や個人が増えています。今年もらった年賀状も例年より少なかったような。でも、いただいた年賀状を丹念に読むと、とてもいいことが書いてあります。いい文化であって、これからも年賀状の文化は続けばいいなと思っています。さて、今年一番印象に残った年賀状です。アフリカのことわざが紹介されていました。〝早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなと行け〟というものです。いい言葉だなぁと感じ入った次第です」。

人と歩みを共にする

 私はこの話も非常に印象に残ったので、本日少し調べてみた。

If you want to go fast, go alone.

If you want to go rar,go together.

アル・ゴア元米国副大統領がノーベル平和賞を受賞した際に授賞式でコメントしたそうであり、最近えも岸田総理大臣が所信表明演説で引用した。大きなことを成し遂げるには、人と協力しながら進むことが大切であるということ教えだろう。

ウェルビーイング

 他にも小浦会長が開会の挨拶で「ウェルビーイング(well-being)」について説明された。「幸福」という意味だが、ただの幸福ではなく、身体的、精神的、社会的にわたって幸福な状態であることを言う。奇しくもロート製薬の企業理念にこの考え方があることを最近知り、興味を抱いていたところだ。残念ながら、現状の我が社の社員はウェルビーイングにはないように思う。必ずや将来、会社の風土と業績を大きく改善し、〝ウェルビーイング〟であると胸を張って言えるようにする。

PHPの会は貴重

 このように、金沢PHP経営者友の会は、出席すれば出席した以上の気づきを与えてくれる。帰ったのは10時。明日は寝不足での出社となるが、それ以上のモノを得ることができた。