共通テストと大雪の思い出

1月15日と16日に大学入試共通テスト

 今日15日と明日16日で大学入試共通テストが行われる。今年我が家は次男の息子が受験生だ。息子の試験会場は金沢大学角間校舎で、今朝、兼六園下の停留所から臨時バスに乗って行った。息子は目標の点数が取れるだろうか。

北陸の降雪

 全国的に寒波が襲来しており、金沢でも一昨日から雪が降った。大雪警報が出て心配だったが、幸い平野部は15㎝程度と大したことはなかった。もうおそらく降らないので、交通は大丈夫そうだ。だがお隣の富山と福井は降雪量が多い。可哀想に、受験生は大変な思いをするかもしれない。

大雪のジンクス

 共通テストは大雪のイメージがある。根拠はなく、実際は違うかもしれない。雪の日の受験は、親から見れば大変だ、可哀想だとなるが、41年前、自分自身がこの試験を受けた時は何とも思わなかった。みんな同じだし、仕方ないよね、と若者は素直に受け入れるものだ。

41年前の思い出

 昔のことを思い出す。私が高校3年の時、今の大学入試共通テストは「共通一次試験」という名前だった。共通一次は私の2年上の先輩から始まった制度だ。試験日は大雪だった。朝起きてみたら膝上ぐらいまでこんもり積もっていたように覚えている。やばい、これはバスが麻痺するゾと、試験会場には歩いて行くことにした。会場は金沢市小立野の旧金沢大学工学部校舎で、自宅から2km足らず。距離的にはまったく問題なかった。だが道中の雪が深かった。1歩1歩足を踏み出すのが大変で、長靴のたけをはるかに超え雪が中に入り込んできた。それが溶けて中で靴下がグチャグチャになった。正味30分程度歩いただろうか。余裕をもって家を出たので試験開始時刻1時間半前には会場に着いたと記憶している。果たして交通は混乱していて、定刻に間に合わない受験者が続出しそうな様子だった。ほどなく試験官がやってきてテスト開始時刻を遅らせることを発表した。たしか1時間半か2時間だったと思う。私は合計3時間以上待つことになった。霜焼けしそうな足の冷たさはやがてなくなったが、ふやけた足と気持ち悪さだけが残った。結果は数学が200点満点だった(附属高校生にとって共通一次の数学は満点が必須条件だった)ものの、世界史が43点(100点満点中)というひどい点数を叩きだし、〝二次試験、足切り食らわんか?〟と青ざめたことは覚えている。

一生記憶に残る二日間

 さて、我が息子にとって今日と明日は希望の日となるか失意の日となるか。いずれにしても、大なり小なり一生記憶に残る二日間になるだろう。悔いのないよう、全力を出し切ってもらいたい。