身内の入院

火傷で入院

 身内が入院することになった。火傷(やけど)治療のためである。熱湯を足にかぶった。近所の開業医に診てもらい、一晩様子を見た。傷みはほとんどなく、不幸中の幸いと思った。しかし、翌日の診療で、傷みがないのは逆に重症と医師から説明を受け、みなびっくりした。痛覚のある神経まで損傷しているから傷みを感じないわけで、それだけ深い火傷なのだ。急遽、本日から大きな病院に移り入院することになった。

二次的な怪我・疾病

 年老いたり重病にかかったりしながら肉体的・精神的衰えが積み重なってくると、二次的な怪我や病気の危険性が増大する。普通に立ったり歩いたりしても転倒しやすく、転び方が悪ければ骨折して寝たきりになる。ヤカンや鍋を取り損なって火傷する事故も容易に想定でき、事実そうなった。本人は日頃から注意はしていた。が1年365日、毎日の生活である。時々失敗するのは仕方ないところだ。

老いに備えて

 極端な仮定だが、転倒しないように24時間車いす生活にすれば、途端に足の筋肉が衰えて本当に歩けなくなってしまう。事故を恐れて家事全般をさせないようにすれば、たちどころに何もできなくなってしまう。人間とは、老いとはそういうものだ。今できることは、できなくなるまで自力で続けるしかない。いずれ私もそうなるのだから、肝に銘じたい。