診療後即日実行
私は先天的な白内障で、左右の瞳ともにポツンと白い点がある。また子どもの時から左右の視力が大きく違うガチャ目だ。今まで近眼老眼の進行は何十年に渡ってゆるやかだったが、この1~2年で急に視力が落ちだした。そこで昨日、会社が休みの日であることを利用し、中学高校の同級生である眼科医の西村君に診てもらった。白内障が進んでいるという。急遽、手術してもらうことにした。診療を9時に受けてオペ即決、その5時間後に執刀、14時20分終了という超早業だった。この経緯については面白いことがあるので後日また書く。
手術の概要
白内障とは、眼の中にある水晶体が濁る病気だ。手術はこの水晶体を取り除き、代わりに人工レンズ(眼内レンズ)を眼の中に挿入する。私の場合、右目はコンタクトでまだ視力が保てるので、左目だけ施術することにした。レンズは、3メートル先の1点にピントが合う単焦点レンズにした。遠近両方が見える多焦点レンズもあるが、クリア度に問題がある。単焦点だと手術後も手元の小さい字を読みづらく老眼鏡が必要になるが、別に構わないと判断した。
15分の手術
手術中は、まぶしい光を凝視するので何が行われているか見えない。ただ目にメスが近づいてくる気配はわかるので非常に怖い。麻酔が効いて傷みは全くないので、ただ怖いだけだが、体がガチガチにこわばった。まず水晶体を包む袋(水晶体嚢)に切れ目を入れる。水晶体嚢の切れ目から器具を入れ、超音波で水晶体を砕きながら吸引して取り除く。そして空になった水晶体嚢の中に眼内レンズを入れ、固定する。レンズの埋め込みが終わると、眼にふんわりとガーゼをかぶせ、眼帯で軽く押さえて終了。手術はものの15分で終わった。
クリアな世界
家に帰ったらほっとしたのか4時間も昼寝してしまった。この日一日は風呂禁止であった。起きて夕飯を食べ、またすぐ寝た。そして今朝となる。緊張の一瞬だった。眼帯をはずしてそっと目を開ける。おおっ!左目がこんなに明るくすっきり見えたことがあっただろうか。傷みも充血もまったくなしで術後良好と思われた。右目は今まで通りコンタクトで矯正する。と二度目のおおっ!だ。左と右の見え方が極めて近い。ガチャ目人生では、両目が開いていてもどちらか片方でモノを見ることが多かったが、今後はようやく両目でものを見る生活になるのかもしれない。医学の技術とはすごいものだ。即断即決は大正解だった。西村君には感謝感謝である。