二人の息子
今、春休みで長男が帰省している。次男も大学受験が終わってのんびり過ごしている。我が家はジジババ、夫婦、息子二人の久しぶりの6人フル体制となった。するとちょくちょく感じるのである。いつの間にやら息子らはだいぶ成長したもんだと。体の大きさや知力ではなく、人格的にというか分別というか。ずっと親として、子にこうしてあげなきゃ、あれしなきゃとばかり考えてきたが、今では逆に助けられている。18年前のジジババ>夫婦>息子らという相関関係が今や息子ら>夫婦>ジジババとなった。
私より優れた点
長男は私より心根が優しいし哲学的思考に長ける。次男は私より分析力が高く芸事のレベルも高い。ふたりともモノによっては私以上に正しく認識しより良い対応をする。それは私が教えたものではない。彼らの生きてきた中で、私以外の誰かに教えられ、あるいは自分自身で構築してきた価値観だ。いつの間にやら身につけた。本当に有り難いことだ。
自分にあった世界
親だからといって子供の上に立つ気はもうあまりない。やってほしいことがあればいくらでも力は貸すが、基本的に自分の道は自分で決めてくれればよい。これからは息子らを独立した人格と認め、敬意をもって接していきたい。だがまだ本人たちは、どんな世界で生きていくのかまったく定まっていない。願わくば、自身にあった世界、それぞれが幸せと思える世界が見つかりますように。そう願うばかりである。