おはようございますとすみません

今年も新入社員研修

 本日、新入社員3名を相手に研修の講師を務めた。昨年も同じ時期に同じ内容でやっている。市場流通の仕組み、会社の業務、社員としての心構え、の3部構成である。毎年4時間も受け持っていて、おいおいそろそろ半分くらい総務でやってよ、とお願いしたら、今回は総務部女子の工藤さんがやってくれることになった。工藤さんは営業も数年務めた経験があり、現場も管理も両方理解している優秀な社員である。私の受け持ちで、特に力説したかったのは「おはようございます」と「すみません」だった。

おはようございます

 あいさつの基本中の基本が「おはようございます」である。これをとにかく疲れるくらいに言い続けよ。目標は1日100人だ。社員であれお客さんであれ見ず知らずの人であれ、すれ違う人に言い続けよ。ガン無視されてもめげるな。1年言い続けて初めて相手が応えてくれたら、その時が勝利の時だ。だが、今私がアドバイスしても、社員は必ず二通りに分かれる。いつまでもフレッシュにあいさつを続けられる者とそうでない者。どうせなら前者になれ。誰も褒めてくれないからといって自分でシュリンクするな。見ている人は見ている。

すみません

 最近の若者は謝ることをしない。敗北したような気になるからだろうか。講義で伝えたいのは、謝るべきときはちゃんと謝りなさいということだ。私のように口癖が「すいません…」となってしまって、なんでもかんでも付けてしまうのは我ながらどうかと思う。だがミスした時に何も言えないのはもっと問題だ。私の母はかつて「私は商売人の娘だから、謝って済むなら頭ぐらいなんぼでも下げる」と言っていた。私の妻は「とにかくまずはスイマセンだよ!」と言った。両者とも謝っているくせに実は超強い。

若者に教える責務

 おはようございますは習慣に、すみませんは適切に、ちゃんと言える若者に育ってほしい。本日、実は「おはようございます」で研修の時間が来てしまい、今回「すみません」を講義することができなかった。何かの機会を設けて教えたい。