研修二日目は本丸の豊洲市場視察です。
市場が一番動いている時間帯を見なければ意味がないということで、早朝4時半にホテルを出発しタクシーで豊洲市場へ行きました。
世紀のすったもんだがあった後、豊洲が開場したのが昨年2018年の10月11日でした。
なんとこの日はちょうど一年が経過する節目の日でした。
築地市場は水産では日本一、いや世界一かもしれない卸売市場でした。
それを受け継ぐ豊洲市場です。
マグロのセリはさすがに圧巻でした。

全館閉鎖型となってコールドチェーン機能が強化されたのが豊洲移転の一番の利点で、なによりも商品の劣化が抑えられるようになりました。
定温保冷は卸売市場にとって一番大切なハード面での機能だと常々思っています。
金沢市場の再整備においても、とにもかくにもシンプルかつ効果的なコールドチェーンを追及すべきです。
卸売場および2階事務所スペースのゆったりした広さに比べ、何百とある仲卸業者店舗の狭さに驚きました。
歩く隙間もないくらいに商品が並べられています。
このギャップな何なんでしょう。
推測ですが、設計段階でここらをあまり深く検討しなかったのではないでしょうか。
青果に比べ、水産はあまり業者間の意思統一が進まず、結果的に行政まかせになったと聞きます。
続いて青果の卸売場を見学しました。
今回は青果の卸売業者・東京シティ青果さんには総務部の青木部長さんにお知らせしたのみで、私どもが来訪していることは開設者以外ご存じないだろうと思っていました。
しかし、現場視察中に針替会長がお通りになり、ご挨拶することができました。
おそらく針替会長は青木部長から聞き、知らぬ体を装いながらわざわざお越しくださったのではないかと思います。
私には昔から本当にやさしくしてくれる方でした。
青果売場で特徴的なのは、シティ青果が独自で作った自動ラック倉庫です。
たしか700パレットが収納できる定温倉庫です。
前回来た時は稼働率が40%。
夏場の需要が期待されましたが、初年度は結局フル稼働しなかったそうです。
使用料は実需者です。
新しい市場の元では、卸売業者から使用料を徴収する以外に、川上・川下のユーザーからも料金を徴収する形を整備しなければいけないと感じています。
自動ラック倉庫の利用に預け主が料金を支払うことは、川下が市場使用料を支払うことにほぼほぼイコールです。
このやり方がペイしてくれることを願っています。
市場は新しくなったので、当然、入場者の市場使用料は高くなってしかるべきですが、従来のまま据え置きです。
これは、東京都内の公設卸売市場はどこも同額にするという決まりによるものです。
豊洲の業者にとっては大きなメリットですが、市場運営の面から考えると微妙です。
行政の補助金が他の市場よりも豊洲に巨額に投じられているのは確実でしょう。
市場運営は市民の生活のために必要で、だから赤字運営に行政がお金を投じるのは当然、と割り切ることはとても重要なことだと思います。
ただ、他の市場とのバランス、公平性ではかなり議論の余地があります。
また、当地金沢はそれではいかほど開設者からの資金援助を受け入れてよいかを考える上で、豊洲の経営実態を知ることは今後非常に重要だと感じました。

