■週の概況 第18週 5/2(月)~ 5/7(土)
【全体】
ゴールデンウィークに突入し卸売市場は3日~5日は3連休である。3年ぶりに移動制限のないGWとなり、当地は観光客・地元民で街中がごった返すことが予想される。特に業務筋は悪夢の2年間に比べればグッと好調だ。コロナ前のレベルには届かずとも、かなりの活況は期待できる。対して一般小売はおとなしめの雰囲気だ。すごもり需要はもはや過去の遺物。例年ならば連休直前は暴れる品目が出るものだが、今季は玉ねぎ以外はごくごく落ち着いている。今だぶついて安値低迷する品目も見当たらないかわり、高値ひっ迫するものもなし。九州・太平洋側の大雨で出荷にトラブルが若干出ていても、消費が穏やかなため、大騒ぎしている者はいない。
GWは全国的に好天が見込まれるため、明けてからは一気に増量し、市況を下向きに押す可能性がある。経験がないほど寒さに震えたGW前だったが、GW後半からは気温も上がって、生産・消費とも大きく転換しそうだ。
【野菜】
葉茎洋菜類では、ブロッコリーは降雨により週後半にかけ減少が予想される。レタス・白菜・キャベツも曇雨天の影響で減少し、数量確保に注意が必要です。葱は大分産が端境期に入り、単価は上げる見込みだ。菌茸類は冷え込みで減少し、連休に入って堅調な価格推移が予想される。大葉や茗荷は潤沢な入荷と連休需要の落ち着きから単価は下がるだろう。
果菜類では、胡瓜は前年をやや下回る数量だが、週後半にかけて増量する。茄子は連休前に需要が高まってきて強保合の展開。トマトは増加に伴い価格は下げに向かうが、前年より高値推移となるだろう。季節商材として県内産のこごみ等山菜類は潤沢だ。
根菜類では、人参は連休明けより増量する。玉葱は愛知産が加わるものの高値推移が続く。反対に馬鈴薯は前年より単価安となるだろう。県内産の筍は肥大化も進み順調な入荷から、前年より安値での流通が見込まれる。
【果実】
国内果実では、桜桃の入荷は前年より遅れ気味ながら徐々に増加する見込み。熊本産の西瓜は生育状況も安定し、週後半にかけて増量が期待される。マンゴーは宮崎産メインの入荷で母の日需要から堅調な価格推移が予想される。愛知産のハウスみかんや長崎産の枇杷が入ってきている。
国外果実では、バナナは船舶の遅れから国内で不足感が漂い、価格は高値での推移が続く。シトラス系は全般的に数量減の単価高の状況が続く。ぶどうはチリ産を主体に潤沢な入荷。パイナップルは台湾産が前年と比較して安定した数量と、単価安となる見込みである。アメリカンチェリーがスタートし、次第に増量を見せる。