公開初日の10時に鑑賞
生まれて初めて公開初日の映画を観た。別にそれほど楽しみにしていたわけではないが、丁度GWで何もなく、タイミングが良かった。人気映画でお休みといえば、私が子供の頃ならば映画館は立ち見だった。スピルバーグのジョーズを思い出す。本日はどうだったか。席数で言えば約3割の入りだった。昔よりはるかに映画館が多いせいもあるが、GWという大型連休における人気作の初日でもこんなものだ。ネット配信は映画のスタイルをすっかり変えてしまった。
4DX3Dで寝落ち防止
本日は、4DX3Dを選んだ。実は睡眠不足で、普通の2Dで寝てしまうことを恐れた。結果は大正解だった。開始後1時間ごろに激しい睡魔に襲われた。ド派手CG満載のアクション映画で刺激が常に強いのだが、かなり眠気はきつかった。その都度、動き回る席に救われた。
前半は正直退屈
正直、前半は退屈した。ド派手慣れ、マーベル慣れだ。ストーリーはわかったようなわからんような。一応、映画版のマーベルは全作観ている私だが、今ここはどこ?あれは誰?ここでそれするとあちらでどうなるの?など、人に解説できるほど理解していない。劇場にはたくさんの子供連れが来ていたが、まったくチンプンカンプンだろう。終わって調べると、ワンダのストーリーはディズニー+で配信された『ワンダヴィジョン』からつながっているようだ。そんなん観てないし。このシリーズの一見さんお断り状態は、ますますひどくなっている。
マルチバースは命を軽んじる?
だが、後半は面白く観た。キャプテン・カーター登場。この女優さんは好きだが、すぐに死んでしまった。そしてプロフェ…登場!噂は本当だった。だがやはり死んでしまう。すぐに死なせるのはマルチバース設定の悪いところではないか。他の世界では生きているからこの世界では死んでもいいのだ。しかし、これは思い入れてきたスーパーヒーローの像を貶めるものである。前作スパイダーマンがヴィランまでをも殺めなかったのとはえらい違いである。それだけワンダがとんでもなくつええ…ということを表現したかったのかもしれないが。
子供にトラウマのホラー映画
そして、ホラー映画の要素を取り入れたあたりはさすがサム・ライミ。オルセンはいかにもホラー向きの女優だ。ワンダの表情はキャリーを思い出させた。劇場に来た子供達はとんでもないトラウマを植え付けられたことだろう。ストーリーはわけがわからず、観たくもないお化けを見せられ、踏んだり蹴ったりのGWとなったことだろう。スティーブのゾンビ化はギャグで笑うところなんだが、子供には無理だ。
マーベルはますますマニアック化
シリーズの設定はいよいよ複雑となり、鑑賞のハードルはますます高い。しかしマーベルは完全に開き直っていて、ますますマニアックになっていくと思われる。今後の世界観にはX…、ファンタ…が参入する。ウル…もそのうち出てくるだろう。展開はとても楽しみである。今後の理解のためにはディズニー+の視聴が必須かもしれない。まんまとディズニーやマーベルの戦略に乗ってしまうことになるのだが。