事業報告書執筆の苦しみ

自己嫌悪の極み

 2年前の同時期にも当ブログで「事業報告書が書けない、文が出てこない」という愚痴をさんざん垂れ流している。まったく進歩していない自分に嫌悪しながら、今年も同様にもがき苦しんだ。プロの物書きではないからしれているとはいうものの、一般的な人よりも文章を書く機会は多いはず。それなのに、何も成長していないから嫌になるのである。

耳栓をして集中

 それでもいくつか進歩した点はある。文章力は相変わらずダメだが、書く上での工夫をあれこれ試した。まず耳栓だ。効果はあった。音がないことは集中につながる。年齢もあって自分の根本的な能力が今後劇的に高まるとは思えない。ならば能力そのものよりもサイドメニューを充実させるのが効果的ではないか。耳栓をしたときの独特な物理的閉塞感が集中のスイッチを押す。

紙面に言葉を撒く

 二つ目は書き方だ。頭の中で文章を組み立ててからタイピングするのではなく、とにかく白いPC画面にキーワードをぶちまける。それを網ですくったりしながら配置し直すイメージである。文学的で事務的な文章をまとめるわけだから、そちらの方が手っ取り早い。その際には参照元の資料を何にするかが重要となる。一年の経緯は、今まで業界紙を拠り所にしてきたが、自分が毎週書いている市況情報の方がよほど頼りになることが今回わかった。そして、悶々と考えるよりもとりあえず手を動かした方が良い。人間の(というより私だけかもしれんが)脳はキャパが小さく、紙面に言葉を撒かないとすぐに堂々巡りに陥ってしまう。

キュッと集中、こまめに休む

 さらに時間配分である。短期集中を心掛け、短い休憩をこまめに挟むのがよい。そのためにもやはり数日間の山籠もりは必要だ。毎日1時間ずつというのでは疲れはしないが集中して仕事に臨む時間としてはあまりに少ない。

能力よりも段取りで

 根本的能力の向上に見切りをつけ、段取り・技術で前に進む。もうそういう年代だ。むしろそちらに転換するには今までよりも融通の利く思考回路でなければならぬ。来年こそはスマートに仕上げたいものだ。