台風19号で感じた、敢えて言う、よかったこと

10月12日から13日にかけて関東から東北に上陸した台風19号は未曽有の大災害をもたらしました。
金沢はまったく大丈夫でした。
なんと恵まれた地であることか、と申し訳ない気持ちがわいたほどです。

しかしわりと近い場所では大変なことになっています。
例えば長野県では千曲川が大反乱しました。
北陸新幹線の車両基地が水没した映像はとてもショッキングです。

明日から、全国の農産物の産地にお伺いをたてることになりますが、かなりの被害があるでしょうし、今後の青果物流通は大きな混乱に見舞われることになります。

「これまでに経験したことの無いような大雨」
「少しでも命が助かる可能性の高い行動を取ること」

ここまで危機的な言葉で政府、報道機関が警戒・避難を事前に促したことは記憶にありません。
そして、それが実際に誇張でない規模の災害だったことも確かでした。

これを受けて交通機関はいち早く運休を決定し、主だったイベントも中止を告知しました。

おそらくこれでたくさんの事故が防がれただろうし、人命も数多く救われたと思われます。

台風15号が激甚災害に指定された矢先のことで、今の日本の防災体制の脆弱さに不安になりますし、この先日本、地球は大丈夫なんだろうかと怖くなります。

しかし、東日本大震災の原発処理にまつわる大失態以来、しかるべき機関や首脳に対する不信感ばかり増大していただけに、今回は人智に関して少し明るい光が見えたような気がしました。

そんなのんきなことを言っていられるのも台風被害に直接遭っていないからには違いありません。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。