ファームのアスパラ、南瓜、男爵

(2022年5月13日の様子)

アスパラの立茎

 写真は子会社ファーム菜四季のアスパラガス栽培ハウスの現在の状況である。今、春の収穫期が終わっていわゆる「立茎(りっけい)」に入っている。立茎とは、茎を伸ばすだけ伸ばす栽培期間のこと。一株につき4~5本の茎を伸ばし、葉っぱを茂らせて繁茂状態にする。これにより光合成を十分にさせて、株に栄養を充填させる。その蓄積が7月~9月の夏季収穫期につながる。夏場は、写真のように繁茂させた状態のまま、地面から新しくアスパラが生えてきて、収穫できるようになる。

アスパラの子供

 写真は、繁茂状態の立茎の下の土から新しく芽吹いてきたアスパラガスである。5月~6月の期間も、写真のように小さいアスパラが出てくる。ただし5月~6月に出てくる本数は非常に少ないのでまとまった数を出荷することはできない。数本ながら収穫したものは直売所に出してわずかながらも収益にする方針である。アスパラは、地面から出た時点の太さが変わらずに上に伸びる。細いものは細いまま。穂先が命で、広がってしまうと商品価値がなくなる。穂先がすぼまったままの状態で、基準の長さまで伸びたら、取り遅れないように収穫しなければいけない。一日遅れれば商品価値が下がる。

カボチャ畑

 写真はカボチャ畑である。ハウスで育てた苗を、5月上旬に定植(ていしょく)した。中には黄色い雄花が咲いているものがある。これは苗が少し弱った状態に起こる現象であって、本来は良くない。だがこれから回復して遅れを取り戻すことは問題ないと思われる。畝の感覚は8メートル、苗と苗の感覚は1メートルである。8メートル間隔を取っているのは、一般の栽培方法よりもかなり長い。ファーム菜四季の河端農場長のこだわりの方式である。その分、養分がいきわたり、一本の蔓に多くの実をつけても商品化できる。蔓は8メートル以上伸ばし、根も同じ長さに土中を這う。

ジャガイモ畑

 写真はジャガイモ畑である。品種は男爵。今季から借りた新しい地面で、今季からジャガイモ栽培を始めた。能登の赤土で育ち食味が良い期待大。人工的に傾斜をつけて、水が溜まらないように工夫している。水が溜まると芋は腐って商品価値を失ってしまう。収穫適期には葉を全部刈ってしまう。その後に水が付くと、すべてダメになってしまうそうで、適期のタイミングで掘ることがいい芋を産する一番の重要事項である。