橋本さんの時間術

アスリート気質の仲卸さん

 仲卸・柿良青果の橋本さんはスポーツに熱心な方だ。7~8年前からランニング、バイク、トライアスロン等で自分を鍛えることに目覚め、40代に突入したのにフルマラソンではサブスリー(3時間を切るタイムで完走すること)を目標とする強者だ。このレベルになると日々の鍛錬がすごい。何年か前の、大雪で道路が雪で埋まった日があった。私は車での帰宅途中、信号待ちで停まっていたら、向こうから凸凹の歩道を誰かが駆けてくる。よく見ると橋本さんだった。こんな大雪でもトレーニングするのかとたまげたものだ。

休日はトレーニングなし

 橋本さんは何よりもトレーニング優先して生活スケジュールを組んでいるに違いない、と勝手に思っていた。しかし、先日話を聞くとそうではなかった。ランニングの優先順はそんなに高くない。一番二番は家庭と仕事である、とのことだ。特に、市場の休みの日は、家族と団らんするため、トレーニングはしないとのこと。私とは逆である。(私は週2回の休みの早朝のみ、ジムとランニングでわずかばかり運動している。平日はやっていない。)

有能な人ほど時間を捻出する

 休日をトレーニングにあてない。平日のすきま時間をうまく利用して練習する。仕事終わりや昼休みを利用するそうだ。そうしたやりくりの日々を過ごすうちに、時間の大切さを再認識するようになったそうだ。時間こそ貴重。誰しも平等に与えられた24時間だが、使い方によって雲泥の差が生まれる。橋本さんによると、まだまだ改善の余地はあるそうだ。おしなべて有能な人物に言えるのは、時間の使い方が巧みであるということだ。無能な人ほど「忙しくて〇〇する暇がない」と言う。私は後者にならないよう、自分を戒めたい。