加賀野菜会議で講釈垂れる

金沢市農産物ブランド協会とは

 本日、加賀野菜の総本山的機関「金沢市農産物ブランド協会」の総会があった。年に一度の活動報告、収支決算、新年度予算等を決議する日だ。と真面目に書いたが、実態は堅苦しいものではなく、いわゆる〝シャンシャン〟の会である。ブランド協会は加賀野菜の認定、普及活動を行う行政(金沢市)・出荷団体(JA、生産部会)・流通業者(市場関係者)の連合体である。会長は金沢市農協の橋田組合長で、副会長が僭越ながら私が務めている。

優しさあふれる橋田会長

 橋田会長は極めて実直な方であり、きちんきちんと議事を進行された。約30分ほどで全ての議案は承認され、新年度からも協議会は心新たに加賀野菜振興に邁進することになった。「それでは議事は終了し、これから懇談に入ります。どなたか何かありますか。はい!では岡嶋さん!」と私が一切反応しないのに指名された。これは毎年の橋田会長のパフォーマンスである。私に出番を与えてくれているのだ。お陰で私は当協議会である程度の存在アピールができている。せっかくお膳立てしてくださったのだから、私も偉そうに講釈垂れるのを毎年の常としている。

垂れた講釈

 「ブランド協会では毎年知恵を絞って振興策をあれこれ新しく考え出している。大変ありがたく素晴らしいことだと思う。ただ、すべて新しいことにするのではなく、中にはバカの一つ覚えのように、毎年同じことを繰り返す活動も増やしてはどうか。毎年繰り返すことによって市民に定着することが確実にある。市場も、子どもたちへの給食やプレゼントに加賀野菜を使って好評だった。好評だったことは愚直に続ければいい。加賀野菜が成功してきたのは生産者、行政、市場、農協、小売、食べ物屋らがそれぞれ〝自分ごと〟と捉え、〝我こそは加賀野菜のサポーターなり〟を自負し、時には喧嘩もしながら応援してきたからだ。続けることで、矜持が確固たるものになる。コロナ自粛が明けて世の中に動きが戻ってきた。いよいよこれからが加賀野菜復活の時である!」

さらなる精進を誓う

 まさに講釈垂れている。お前は何様だ。文字にすると一層恥ずかしい。だが、言っていることはそれほど的外れではないと思っている。もっと見識とキャリアを積み上げ、じまんらしい(金沢弁)と思われないよう精進しようと思う。