県外のスーパーさんをご案内
穴水にある我が社の直営農場「ファーム菜四季」にお客様をお連れした。県外でスーパーマーケットを経営されている社長とその幹部の方々である。うちの農場との取引はまだないが、ぜひ見たいとの意向をお受けした。そのスーパーでは、生産者の活きた声が届くような売り場作りをしたいとのコンセプトがあり、うちの農場にも興味を持たれたのだ。
簡単なことを最後まできちんと
河端農場長がいろいろ説明した中で、一同が感心した話があった。
「人には向き不向きがあります。農業にも向いている人、向いていない人が明確に分かれます。年数や慣れとは別物です。試しに何かの作業を30分やらせてみればすぐわかります。私どもはやはり農業に適性のある人を雇わねばなりません。適性とは何か。それは当たり前のことをきちんとやり続けることです。農業でやるべきことに、それほど複雑で難しいことはありません。一つ一つはシンプルで簡単です。でも押さえるべき基本をちゃんと押さえ、それを最後までしっかり続けないと、農作物は思い通りに育ちません。私が指導しているのはそれだけです」
これを聞いてお客様方は「やるべきことを粛々と…か。うちの従業員全員に聞かせたい話だ」と感心された。河端農場長恐るべし。なかなかの語り部である。私もこのネタは(こっそり)何かの機会で使わせてもらうことにしよう(自分の哲学のふりして)。