青果物の週間情報 【2022-W24】

■週の概況 第24週 6/13(月)~ 6/18(土)

【全体】

 沖縄、奄美、関東甲信で梅雨入りしたものの、全国的には平年より遅い梅雨入りペースのようだ。しかし、この週の中頃から前線が本州付近に停滞し、北陸を含め続々と梅雨入りするだろう。雨の降り方次第で出荷の波は大きく変わるので、この時期の市況は予測しがたいものがある。
 一方で産地の切り替わりが進んでいる。ミニトマトが「もがき」である。九州産が予想以上に早く切り上がり、後続産地が追い付いていないためだ。人参も少なく品薄強含みである。一方、葉茎菜類は潤沢で弱含みとなる品目が多く、ジャガイモはかなりのだぶつき感が出て低迷している。
 果実は石川の西瓜・小玉西瓜が出回りる。今季は昼夜の寒暖差によって糖度が上がり、非常に食味良く仕上がっている。山梨の桃もスタートし。昨年ほど早くはないが、例年よりやや前進出荷で品種が切り替わる見込みだ。サクランボ、メロンは順調だ。

【野菜】

 葉茎洋菜類では、レタス・ブロッコリーは順調な入荷となり価格は緩んでくる見込みだ。葱は安定した数量で単価は前年並みとなる。キャベツは茨城産の出遅れが見られるが、徐々に増加する見込みである。アスパラは九州産地から前年以上の入荷を予定する。
 果菜類では、胡瓜やトマト、インゲンは主要産地が終盤となり、品薄高の展開となる。ミニトマトは品薄傾向が顕著で、一層の高騰が予想される。茄子は減少傾向だが、数量は前年並みにある。ピーマンは安定した数量で単価は下がるだろう。季節商材では、県内産の打木赤皮甘栗かぼちゃが始まった。
 根菜類では、人参は出回りの少なさから価格は上げに向かう。玉葱は、数量が伸び切らないものの、高値疲れから単価は下げが予想される。生姜は引き合いが強くなるが、前年と比較して数量増、単価安だろう。季節商材の梅とらっきょうは順調な入荷で価格はもう一段下がる見込みだ。

【果実】

 国内果実では、さくらんぼは佐藤錦を中心に入荷は増量し販売拡大が期待できる。西瓜・小玉西瓜は県内産がスタート。大玉傾向で例年並みの数量が見込まれる。いちじくは前年並みの入荷ながら、降雨で数量は伸び切らない。マンゴーは父の日の特売を控え堅調な価格推移となる。山梨産をメインにぶどうが入荷中。桃も始まる。
 国外果実では、アメリカ産チェリーは例年より少ない状態が依然として続きそうだ。シトラス類は、国外での引き合いが強く高値推移となる。