昨日、某スーパーマーケットの納入業者が集う会に出席しました。
特別講演として読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏の講演「どうなる 日本の政治と経済」が開催されました。
軽妙なトークの中にもためになるコメントがいくつもありましたので書き留めておきます。
・組織の長は、身近な者ほど大切にせよ。
・組織の長は、身近な者ほど厳しくせよ。
一見相反するようですが、さにあらず。
人間関係の根っこのところでは身近な者を一番大事にしつつ、表面的には公正さを守ることが重要との教えです。
後藤新平が親しく仕えた人によく言った言葉『御親兵一割の損』。
身贔屓をしたと世間から思われないために、身近な者の登用を遠慮した事を指します。
民主党政権は、東日本大震災が起きたとき、阪神大震災の処理を経験した佐々淳行と石原信雄を呼ぶべきでした。
しかし手をこまねき、または暴走し、災害処理が遅れました。
阪神大震災の時は、当時の首相・村山富市はただオロオロするばかりで無能でした。
しかし彼が偉かったのは、「わしにはどうすればいいかわからない。だから現場に全権をゆだねる。その責任は全て私がとる」と言ったことです。
これで阪神大震災の復興作業は猛スピードで進むことができたのです。
リーダーは責任を取る。
そして時には超法規的な処置をする。
これが政治というものです。
リーダーは、やるべき時は断固としてやる。
ただし周到な準備をした上で。
そして、きちんと周囲に説明をする。
これが大切な手順です。
安倍晋三は李登輝を見習うべきです。
国会答弁を誠実に。
これが安倍晋三に欠けているところです。
私(わたくし)をすて、公(おおやけ)につくす。
これがリーダーには大事です。