早朝の豊洲見学は言わばオマケで、本丸はこちら、10時30分から東京聖栄大学の講堂で開催された研修会です。
今回は私にとっては目玉が二つありました。
1)高松青果・斎藤良紀社長の講義「働き方改革」
高松の斎藤社長は私と同い年であり、公私にわたり仲良くしていただいてます。
ただ経営者としては月とスッポンで、私にとっては先生といってもいい方です。
高松青果内で行われている様々な働き方改革についてご披露いただきました。
・社員に日商簿記3級を受けさせる。全員合格を目指す。受験料は会社持ちで合格者には2万円の賞金!
・社長は年に2度、全社員と面談を行う。社長にだけは知っておいてもらいたいといった告白をしてくる社員もあり。
・A君の仕事をB君もC君もできるようにするチーム体制の構築を図る。女性の水井さんがリーダーで、具体的にはすべての業務を一度洗い出してマニュアル化するような手法か。
2)ナチュラルアート・鈴木誠社長の講義「未来の卸売市場の戦略」
北陸新幹線が開通する数年前に石川県庁が立ち上げた「ステップ21会議」に食関係として私が委員で招集された際、この鈴木さんも他県からのゲストとしてお越しになり、初めてお会いしました。その時は農業法人の社長としてでしたが、その弁舌があまりにも素晴らしく、私は改めて「上には上があるなぁ」と思い知った記憶があります。
その鈴木さんが数年前からなんと卸売市場業界に入ってこられ、ひそかに注目していましたが、今回講演されるということでぜひ聞こうと思い参加した次第です。
・卸売市場流通は素晴らしいシステムだが儲かっていない今の状況は絶対に打破すべき。そのためには取扱高を大きくしてコストダウンを図ることが肝要。
・しかし合併は何かと難しい面、リスクが伴う。現実的なのは持株会社方式だ。持株会社にぶら下がり、システムの統合をしてコストダウンする。営業は各会社がそれぞれ頑張ればよい。
講義のあとの懇親会でご挨拶したら、なんと私のことを覚えておられました。私は隅の方でおとなしくしていただけなのに。すごい記憶力であり、またしても「上には上があるなぁ」と思い知りました。
実は他にも、大田花きの磯村社長の講義や、水産経済新聞の八田氏による水産の講義やら盛りだくさんの内容でしたが、なにぶん早朝からの長い長い研修でしたので、ところどころ意識が朦朧としておりました。すみません。
というわけで、今回はとても有意義な東京出張でした。