1月5日は毎年、卸売市場の初市(はついち)といって、年明け最初の開場日です。
青果部は、毎日朝6時からせり販売が始まりますが、この日は5分前に手締め式が行われます。
金沢市中央卸売市場の開設者は金沢市であり、その代表者は「金沢市長」ということになります。現金沢市長は山野之義(ゆきよし)氏。
まず開設者たる山野市長がご挨拶され、続いて石川県から選出された国会議員・馳浩元文科大臣、山田修路参議院議員、宮本周司経済産業大臣政務官が登壇され、最後に我が丸果石川中央青果の松本久典社長の発声により三本締めで初市の幕開けとなりました。
今年の初市は日曜日ということで産地・物流会社では休む人も多く、荷物は少ないのではとの予想がありましたが、ここ数日の暖冬のおかげか、昨年とほぼ同じ量の野菜・くだものが集まりました。
大晦日から正月にかけて大寒波が来るぞと言われながら、まったくの好天続きである意味肩透かしを食った感じです。
この手締め式が始まる30分前、市長・議員の方々はわが社社長室で時間調整を兼ねて懇談会を開いていました。
そこで話題の中心になったのは日本の農業の行く末です。
未だまったく光明が見えない。
このままではどんどん先細りし、10年後20年後には石川県から農業が消えてなくなってしまうのでは。
もっと心底危機感を持って、日本の農政、県や市の農政を抜本から考え直すべきではないでしょうか。
そして、卸売市場は農業復興のために何ができるでしょうか。何をすべきでしょうか。
そんなことを考えさせられた懇談の場でした。