■週の概況 第3週 1/14~1/18
【総論】
止め市も初市も日曜日ということもあり、年末年始は例年より動きが鈍かったようです。その後ようやく普通の生活サイクルに戻り、市中はむしろ年末年始より動きは良かったという声が聞こえます。
この週、暖冬傾向は相変わらずで入荷は順調と思われます。大くくりとしてはやや弱含みの市況。ただし年末上げたネギやキュウリ、春菊などは下げ、年末低迷したトマト、ブロッコリーらは上げへ。つまり平準化の方向に落ち着くと予想します。
暖冬により青果物は総じて前倒し傾向であり、どこかで寒波が来ると一気に生育が停滞し出荷の谷間が訪れる可能性があります。もしそうなると相場は上昇しますが、いつになるかは全く未知数。今後の気象状況に注意を払ってください。
【野菜】
白菜は下げ模様ですが動きは悪くなく、量を売るチャンス。キャベツは暖冬の影響で春系に注目が集まっています。ネギは高値反動で値を下げ、この週やや弱含みです。ほうれん草は需要期を見込み出荷増で若干の弱含み。逆に安かったブロッコリーは地物の切り上がりで上げ模様です。きのこ類では能登の原木椎茸がこの時季としては出過ぎとも言える量で安値です。むしろ今後、終息が早まる可能性に注意が必要です。
果菜類は全体的に保合もしくは弱含みです。年末高かったキュウリは反動で下げますが依然高めのレベルです。逆に低迷したトマトは、暖冬によるサラダ商材への引き合いが好調で強気配です。大葉・春菊・三つ葉など年末に上げた品目は下げるでしょう。
根菜土物類は低迷していた大根がようやく通常の動きに戻った感あり。かぶらは前倒しの波が落ち着き、数量減で価格浮上。蓮根はここまで出過ぎ感があり、この先のシーズン後半の数量確保に不安。さつまいもは需要期となり、引き合い強く動き好調です。馬鈴薯は九州産が始まり、道産と合わせやや弱いです。逆に玉葱は北海道の数量が絞られ、やや上げ模様です。春の商材・たけのこが九州から出てきました。まだ数量は微量ながら徐々に増加を見込みます。
【果実】
国内果実は徐々に中晩柑類のウエートが高まってきます。デコポン・いよかん・八朔などは例年より若干の小玉傾向と思われます。りんごは長野県産がこの週の入荷をもって終了の予定で、青森産の独擅場になります。地物のころ柿も終盤で、共撰についてはこの週頭の入荷で終了となります。高くもがいていたイチゴは、微増は見込めるものの、まだ潤沢な量は確保できず高値基調が続きます。
輸入果実ではバナナが低地モノの量が減少する影響でやや強含むと予想。NZ産キウイや米国産ブドウの入荷はほぼ終了。、グレープフルーツはフロリダ産とイスラエル産がメイ
ンの入荷となります。米国加州産ネーブルのオレンジ、メキシコ産HDメロン、アボガド、マンゴー、フィリピン産パイン、パパイヤ等定番商品も引続き順調な入荷となります。