5年先を見据えた人事

人事。

社員の処遇を決めることでもあり、誰をどの部署に配置するか決めることでもある。

我が社では毎年4月に異動・昇格が行われる。
これでその年度の組織体制が決まる。
新体制が機能すれば会社はよくなり、失敗すれば悪くなる。
会社の未来がかかっているのだから、人事は重要だ。
本来、それは会社の中期的展望、長期的戦略を見据えたものであるべきものだ。

しかし、それがとても難しい。
目先のこと、すなわちあの部署は人が足りてないから補充が必要だとか、あそこに課長職がいないから一人付けなきゃバランスが悪いとか、場当たり的なやりくりが多くなってしまう。
これを続けていくと会社の組織力が先細りしてしまうだろう。
最低でも5年先に考えを巡らした人事をやりたい。

今年私は58歳になる。
会社が無事に存続し、自己の役職が今のままであれば、あと8年働くことになる。
今の私は、8年先のメンバーが安心して働ける職場作りを行なっているだろうか、ということを常に自問自答している。