冬期園芸大学でお勉強しました

冬期園芸大学でお勉強しました

石川県野菜園芸協会は全農石川が中心になって石川県の園芸農家に対し野菜栽培の指針を示したり、様々な支援を施していく組織です。

今回は3人の講師がそれぞれのテーマで講演をされました。

①「苗と私とベルグアース〜日本一の苗屋になるまで〜」
講師:ベルグアース株式会社 代表取締役社長 山口一彦氏
日本一の接木の苗メーカー。
農業で飯が食えないなんて間違っている!という信念から、花では大失敗したものの苗の製造で成功した、その人生哲学を中心にお話されました。

②「青果物流通における加工・業務向け野菜の現場と国内産地への期待」
講師:カネマサ流通グループ(株)マルマサフード
大阪の仲卸・金政の子会社。
生鮮野菜の一人当たりの購買量は2014年から減少傾向であり、反対にカット野菜・冷凍野菜・惣菜は増加傾向である。食の外部化、簡便化志向、時短ニーズが主たる理由。
輸入は近年、GLOBALG.A.Pの取得が進み、逆に安全を強調できるようになってきている。
日本ではGAPの取得数は増えているが、まだ必要性がない考える生産者・企業が多くあまり進展していない。
オリンピックは「県ギャップ」以上が条件となっている。
など昨今の食にまつわる動向についてわかりやすく解説いただきました。

③「パイプハウスの保守、補強、管理について」
講師:渡辺パイプ株式会社 中野氏
異常気象は今後は常態化していく。
その上でもパイプハウスの扱い方に対する正しい知識はますます重要とのお話を具体的にご披露されました。

会場は50人くらいの聴衆で、その多くは下安原・打木・粟崎といった、金沢における中心産地の生産者の方々でした。
が、逆に言えばそれ以外は農協の職員さんであり、生産者の底辺に広がりがないなというのが正直な印象です。

若くてこれから新しいことバンバンやっていこうとする農業者はこういう場には来ないのかしら。
市場はさらに目線を変えて、何かやるべきだなと痛感したひと時ともなりました。