脱中毒食品は野菜と果物ばかり

メンタリストDaiGo氏のYOU TUBEを見ていたら「中毒食品ベスト10」とその逆「脱中毒食品ベスト10」というのがあった。

中毒食品とは、食べると脳が破壊され暴飲暴食を抑えられなくなる、共通して脂肪分や糖質が多いので肥満になりやすく、生活習慣病にかかりやすくなるという危険な食品である。
脱中毒食品とはその逆で、いわば健康的な食生活を永続的に送るうえで欠かせないもの。

DaiGo氏の発表が良かったのでそのネタ元とされるコロラド大学の研究報告も見てみたところ、ベスト10の順位や内容に違いがあったため、ここでは一応、ネタ元のほうを採用して引用する。

×中毒食品ベスト10
第1位 ピザ
第2位 チョコレート
第3位 ポテトチップス
第4位 ビスケット
第5位 アイスクリーム
第6位 フライドポテト
第7位 チーズバーガー
第8位 炭酸飲料(無糖ならOK)
第9位 ケーキ
第10位 チーズ(少量ならOK)

◎脱中毒食品ベスト10
第1位 きゅうり
第2位 にんじん
第3位 豆
第4位 りんご
第5位 玄米
第6位 ブロッコリー
第7位 バナナ
第8位 サーモン
第9位 コーン
第10位 いちご

ちなみにDaiGo氏の動画では、脱中毒食品の順位は上と正反対(つまりきゅうりが10位でいちごが1位になっている)であり、中毒食品の第9位はケーキでなくコーラとしている。
まあ、順位などはどうでもいい。

ここでは何を言いたいか。

脱中毒食品ベスト10のうち、玄米とサーモン以外はすべて青果物だということだ。
豆も野菜に入れれば野菜が5、果実が3。
(いちごを果実に入れている。が分類などここではどうでもいい。)

今さら言うまでもないことだが、青果物は健康によい。
現代最先端の研究で、またしてもそれが証明された。
良いものを売るのが私どもの仕事だ。
これは本当にありがたいことである。

売れば売るほど人々の健康や幸せに貢献できる仕事。
中毒食品を作る人売る人、タバコを作る人売る人に申し訳ないほどである。

ならばこそ、もっと売り込めよ!>われわれ、と思うのである。
ぼんやりするな、世の中の役に立つため、さらに目を血走らせ、売りまくれということだ。

ところで、きゅうりが1位とは驚きである。
レタスときゅうりは栄養価の低い野菜の代表格とされてきた。
私の大学時代の同期、上原君は「レタスって野菜のクズだよ」と言い放ったものだ。
レタスもそのうち見直される日が来るかもしれない。

繰り返すが、胸を張れる仕事に就いていることは本当に幸せなことだ。
東京時代、闇の世界を少し覗いたことのある私としては、心からそう思える。
この仕事はありがたい。

青果物の週間情報 【2020-W42】

■週の概況 第42週 10/12(月)~ 10/17(土)

【全体】
 品揃えや産地構成は確実に秋仕様に変わってきました。野菜では果菜類はあまり目立たなくなり、根菜類やきのこ類など煮炊き商材に注目が集まります。特に大根、原木栽培のきのこ類など地物の旬のものがお薦めとなります。くだものも夏果実が主役から降り、みかん・りんご・かきがメインの売場にスイッチしつつあります。
 ただし、消費に関しては全体的に低調感があります。前週同様、太平洋側は雨が多く、関東の産地は生育は遅れ気味なため、秋冬野菜の出方が鈍く、数量が思ったほど増えてきません。このため相場は堅調ですが、引き合いが強いわけではなく、品薄感が出るほどではありません。この週も重たい流れが続くかもしれません。

【野菜】
 葉茎菜類ではキャベツとネギがやや変調です。キャベツは群馬産が雨で減少し価格を上げ、この週前半は高値を引きずりそう。ねぎも太りが悪く、出荷減の上げ気配です。白菜、法蓮草、ブロッコリーは順調です。きのこ類は椎茸菌の発生力が弱く、増加が鈍かったものの、この週はそれなりに増加する見込みです。松茸は地物が出始め、原木なめこ、芝茸なども目に付くようになってきました。
 果菜類はキュウリ、トマト、ピーマンなど平年に比べ相場は堅調です。その理由は数量が伸びないためであり、動きそのものは重たい状況です。
 大根は石川県産が本格化。かぶも地物が増えてきます。れんこんは順調。変調はさつまいもで、砂丘地の掘り込み作業が一段落するまでは数量減が続き、価格は強含みとなりそう。ごぼう、長芋は秋掘り物となります。馬鈴薯は保合予想ながら、メークインが今季は少なく、メークインの切り上がりを見て男爵は上げに転じる可能性があります。玉葱は潤沢すぎる量が連日入ってきており、安値安定傾向です。

【果実】
 極早生のピーク。ただし福岡の「早味かん」は終了し、20日過ぎに北原早生の登場を予定します。りんごは長野の秋映え、青森の早生ふじが中心ですが、この週よりシナノスイートも始まる見込み。さらに石川県オリジナルの秋星も入荷します。柿は和歌山の刀根早生が中心。福岡県産は一旦は間を置いて、20日過ぎから早生富有系で再開する流れです。梨は新潟から新高の入荷があります。
 輸入フルーツでは、国内産ぶどうが徐々に減っていくのに替わり、輸入ぶどうが増えてきます。消費者の認知度は昔より大幅に定着し、食味も良くなっています。グレープフルーツは南アフリカ産からメキシコ産に中心が移ってきます。これまたひと昔前よりも品質・食味が向上しており、内容は良くなっています。

金沢マラソン オンライン始まる

金沢マラソン オンライン大会が本日より始まった。
10月10日から11月10日までの1ヵ月間でスマートフォンアプリ「TATTA」のGPS機能を使用し、合計で42.195kmを走破する。

この企画はコロナの影響で中止になった本物の「金沢マラソン」の代りに立ち上がったものである。
中止ですサヨウナラではなく、代替企画を立ち上げてくれた金沢市、及び山野市長にはお礼申し上げたい。

さて、42.195kmは1度で走り切ろうが複数回に分けて走ろうが自由である。
どう走るのが楽しいか。
私はせっかくなので次のように考えた。

できるだけ細かく分けてそれぞれ全力で走り、自分としては圧倒的な自己ベスト記録を打ち立てる。
たとえば100mを全力ダッシュし、15秒で走る。
それを422回繰り返す。
15秒×422回=6,330秒=105.5分=1時間45分30秒。

昨年10月12日にキプチョゲがペースランナーをつけて叩き出した1時間59分40秒(非公認記録)を大きく上回る驚異的なタイムだ。

大変面白いアイディアだと思ったが、この試みはすぐにできないことが判明した。
ルールをよく見ると、最低でも1km走らないと計測にカウントされないとある。
1km!

たしか、私の実力では1km全力は3分50秒(230秒)ぐらいだったはず。
では、1km全力を42回繰り返す(最後の1回だけ200m余計に走る)しかない。
230秒×42.2回=9,706秒=161分46秒=2時間41分46秒。
ワールドレコードよりだいぶ見劣りするが、これでもサブスリー(3時間を切ること)の立派な成績だ。
晴れの日、1日2~3回これを行えばなんとか1ヵ月中にはフルの距離をこなせるだろう。

こう目論んで私はこの日、1kmを3回走った。
・・・ゲー出るかと思った。

42kmを走り切るなんてすごいですね、とマラソンを知らない人からはよく言われるが、たとえ1kmでも全力で走破するのは非常にきつい。
3回目は冗談ではなくゲー出そうになった。

そして、私は実はこずるいことを思いついたのだ。
(あ、あそこの長い坂を利用すれば、1kmのうち半分以上を下り坂で走れるぞ)
そして実際に3回中2回は下り坂で走ったのである。
この不正野郎!>自分

いや、不正ではない。
ちゃんと自分の足で走っている。
あくまでも楽しく走るための趣向である、趣向。

ちゃんと途中まで3分50秒ペースで走ったが、最後スマホのストップボタンを押すのにいつも手間取り、10秒ほど余計に時間がかかった。
なので1km4分5秒が3回だった。
これでもまだサブスリーだ。

・・・ん?
ここまできてちょっと気になった。
スマホで自分の保存記録を見てみる。
あった。
昨日分と合わせて累計4.2km。
しかし・・・累計の時間が表示されていない!
走破タイムなど全然合算されていないのである。

本イベントはタイムを競うものではありません。
「金沢マラソンオンライン」の規約の一番初めにちゃんとこう書いてある。
タイムを競うものではありません、は、計ることもわしらはせんよ、ということだったのだ。
今までやってきたことはまったく意味なし!だったのだ。

すぅっと何かの“気”が私の体の中から抜けていく感じがした。
一人遊びを思いついて楽しかったのになぁ・・・。
さて、これから何をモチベーションに残り38km走ろうか。
今、思案に暮れている。

石川のりんご「秋星」スタート

石川県産オリジナルのりんご「秋星(しゅうせい)」が始まった。
出荷者はJA金沢市東部集出荷場。
今季は34戸の農家による共撰出荷とのことだ。
来週にはJA珠洲からも入って来る予定だ。

担当の堀田くん

秋星は石川県農業総合研究センター(当時)で育成され、市場には平成19年から流通が始まった。
開発・デビューまでに15年の歳月を費やしている。
母はふじ、父はつがるである。

平成17年に名称が一般公募され、「秋星」に決まった。
これは郷土が生んだ文豪「徳田秋声」にちなんだものだ。

果汁が豊富で、甘さの中に適度な酸味があり、濃い真っ赤な表皮、大玉の美しい円錐形が特徴である。

出回る期間は10月中旬~下旬の1ヶ月弱と短く、生産量が多くないため、店頭で見かける機会が少ない。
だが近年は熊に食べられる被害が続出しており、量の減少が懸念されている。
秋星は木の高さが低いことから、獣害を受けやすいのだ。
それにしても熊の出没とは異常事態である。

今季は夏の天候回復で糖度は例年以上に高く仕上がったのでおいしく食べられそうだ。
石川県のオリジナル品種なのでもっと県内全域に広めたいところだが、石川はりんご栽培の南限と言われ、なかなか担い手が増えないのが難しいところだ。

卸売市場としては大切な地元産品として有利販売に努めなければならない。

石野智記くん、ラジオデビュー

石野智記くん、ラジオデビュー

9月12日のブログの続報になる。
隔週金曜日朝9時30分頃より、金沢のローカル局・北陸放送のラジオ番組「あさダッシュ」の中のコーナー「今夜の一品」にうちの社員が登場し、週の青果物の状況を説明したり、旬の食材を使ったレシピを紹介したりしている。

今月より担当を替え、現場バリバリ、野菜二部の石野智記くんに情報発信をお願いすることにした。

こうした役目は、管理部門の人間より現場の人間の方が本来は望ましい。
実際にモノを扱っている生の声を届けられるからだ。
だが、ラジオに出るのは現場にとって伝票処理や産地交信で最も忙しい時間帯であり、かなりの負担を強いる。
だからこれまで無理にはやらせてこなかった。

またしゃべくりには上手いへたがどうしてもあり、誰でもいいというわけにはいかなかった。
ここ数年、管理部門の女性にやらせてきたのはそうした事情だった。
今回の交代の理由は9月12日のブログに書いたとおりだ。

1か月ほど前、石野君には私から「それなりに負担が増えるだろうが、なんとか10月からやってくれないか」とお願いした。
彼は即座に「機会を与えてくれてありがとうございます」と言った。

ここは肝心なところだ。

何ごとであれ、前向きに捉えるか後ろ向きに捉えるかで結果は天地の差となる。
最初は戸惑ったり、失敗したりもあるだろうが、些細な事だ。
間違いなく、彼は青果物の情報発信の優秀な担い手になってくれるだろう。

デビューのこの日、彼は真面目にも原稿を用意してきた。
朝の現場仕事が一区切りついてから小一時間、オンエアーの予行練習をした。
アナウンサーの質問はぶっつけ本番なので、ある程度の心の余裕をもって、柔軟に対応しなければならない。

幸いにも本番はほぼ想定通りの質問が来て、初めてとは思えぬほどに堂々と放送をこなした。
すでに優秀な担い手だ。
若い力、恐るべし。
私としては今後もっと彼に機会を振り、他の若手にもさらにいろいろな機会を与えられるようにしていきたい。

金沢PHP経営者友の会10月例会

金沢PHP経営者友の会10月例会に参加した。
松下幸之助の教えを学ぶ会だ。

最近はコロナ禍により、誰かを呼んだり、どこかに赴いたりする趣向がガクンと減った。
その代り松下氏の著作物を輪読したりして皆で考える機会が増えた。
これはこれで良いことである。
師の言葉に触れ思いを巡らすのは学びの王道だ。

本日の教材はPHPの書籍「運命を生かす(松下幸之助著)」。
1月1日から12月31日まで、1日1ページ、松下幸之助の金言が記された本だ。
その中の10月7日から10日までの4日間分のコラムを皆で読み、意見を出し合った。

10月7日…仕入先はお得意先だ。
青果卸売業にとって生産者は委託手数料という直接収益をいただく対象であって、昔からこの感覚は根強い。だが、零細な出荷者を軽く扱ったりしたことはなかったか。大いに反省すべきである。

10月8日…一軒の得意先を守ることは百軒の得意先を増やすことにつながる。
新規スーパー、大型量販店ばかりに意識が向きすぎているきらいがある。既存のお客さんは勝手に来て、勝手に買っていってくれるというおごりがある。

10月9日…ぼろい話は世の中が許さない。せっかく得たものまでも失ってしまう。
幸いにもというべきか悲しむべきというべきかはともかく、近年、会社はあまりぼろい目に遭ってない。適正利潤を確保することがいまのうちは重要だ。

10月10日…経済現象は自然現象でなく人間が生んだもので、思うままに動かしたらいい。
実績の悪いのを環境のせいにするなということだ。うまくいかないときの言い訳を環境のせいにしがちだ。勝ち組はちゃんといる。自分たちが競争相手より賢くあろうとする努力がまだまだ足りていない。

1時間~1時間半で、いくつかのテーマを高速で考えて発表し合うことは非常に脳みその活性化につながる。
また、思いのほか、皆で共通意識を確認できるものだ。

環境のせいにはできない。
今の時代こそ、トップの考え方が会社の行く末を左右する。
それが確認できた良い機会であった。

「バチェラー・ジャパン シーズン1,2,3」レビュー(ネタバレあり)

Amazonプライム・ビデオで配信されている恋愛リアリティ・婚活サバイバル番組「バチェラー・ジャパン」は2017年にシーズン1、2018年にシーズン2、2019年にシーズン3が配信された。
遅まきながらこのたびシーズン1から3を一気に視聴した。

これはアメリカの人気番組の日本版である。
20名もの独身女性達が一人の才色兼備、至高の男「バチェラー」をめぐってバトルを繰り広げ、毎回一人ないし数人が脱落し続け、最後に残った一人の女性がバチェラーと結ばれるドキュメント番組だ。

結論から言うと、私はとてもとても堪能した。
非常に面白かったし、いろいろ勉強にもなった。

評判は世間的には賛否両論、好き嫌いが大きく分かれている。
否定派からよく聞こえてくる声は「これはやらせである」という意見だ。

参集した女性陣は知名度は低いながら芸能活動やモデルを生業とし、始めから売名目的である者が少なくないという指摘があったり、ストーリー進行に局側からの指示が実際にあったと暴露する週刊誌もあった。
その真偽についてはわたしにはわからない。

が推測するに、勝敗をかけて闘う女性陣は常に本気だったのではないか、と思う。
確かに、出演者たちにはかなりの演技要素、演出意図があるだろう。
しかし、誰が残り誰が去るかの選択権は純粋にバチェラーが握っており、誰もその成り行きは知らされていないのは本当だと思う。
そこさえリアルである限り、この番組は見る甲斐がある。

最終回に残った一人の女性とバチェラーは晴れて結ばれるが、シーズン3作とも番組終了後一年足らずでそのカップルは破局してしまう。
3作目など酷いもので、最後に残った一人は番組終了後に捨てられ、バチェラーは破れた方の女が忘れられないと、そっちと寄りを戻してしまうのだ。
そんな軽薄さに視聴者はブーイングを浴びせるが、それこそリアルの証であろう。

これは一種の集団催眠だ。
番組に参加するにあたり、一行は強制的に外界から隔離される。
スマホも没収され、連絡・情報が遮断される。
その環境下、出演者たちは集団催眠とマインドコントロールのような状態になって恋愛ゲームに真剣に没頭することになる。

おそらくバチェラーに対する恋愛感情は思い込みに過ぎず、隔絶環境の中で「脱落したくない」という闘争心が一番のモチベーションだろう。
生き残ることはイコール、バチェラーに選んでもらうことであるから、「私は彼のことが好き」と自身を無意識にマインドコントロールする。
なので、少なくとも収録期間中は本気でバチェラーのことが好きであるし、気に入られようと全力を尽くす。
その感情は意図的に誘導されたものではあるが、ウソ偽りでのない本心である。

そして、ローズを渡されずに脱落すれば、隔離世界から解放され日常に戻る。
そこで一気に洗脳は解けるのだ。
その証拠に、のちに出演者が一同に会する総集編では皆、晴れ晴れと一点の曇りもない笑顔で登場する。
激しく争い、嫌いあっていたライバル同士も仲良しこよしになっている。

一番おいしい役回りは、残り3人になって落ちる女性である。
皆が彼女に感情移入する。
一番割に合わないのが最後の一人に選ばれた女性だ。
その場限りの祝福を浴びせられる。
しかし、実は誰も彼女に興味がない。
皆、落とされた悲劇のヒロインを注視する。
最後の一人は、おめでとうと表面的に祝福されるだけであり、その後バチェラーと破綻すれば、ぼろのカスにディスられるのだ。

閉鎖された特殊な時間と環境で沸騰した疑似恋愛でくっついた二人が、日常生活に戻ってハタと我に帰るのは当前だ。
普通の交際に飽き足らず、一気に気持ちが冷める。
破綻する方がむしろ自然だろう。
最後に誕生したカップルはとてもとてもしんどい思いをするのだ。

この番組は人生の勉強にもなる。
こんな世界でも、利他の精神、思いやりの心が大切だね、と改めて感じさせてくれるのだ。
いかに自分が不遇でも、孤独でも、投げやりになってはいけない。
じっと耐えて周りに気を配り、人に手を差し伸べればかならずそれは巡り巡って自分にも返って来る。
情けは人の為ならず、である。
私も明日から心を入れ替えることにしよう。

バチェラージャパン、大変面白い。
今田耕司、藤森慎吾、指原莉乃は本当に優秀なMCぶりだ。

10月9日からはセレブな女性一人を男どもがよってたかって奪い合う「バチェロレッテ」が始まる。
これもミーハーになり切って楽しもうと思う。

商業界が破綻していた

(株)商業界が4月に破綻したことを今になって知った。

同社が発刊していたスーパーマーケット専門誌、月刊「食品商業」を会社で購読していた。
調べたいことがあって書棚を見たが4月号以降がない。
どこに行ったか周りに聞いても「さぁ?」と誰もわからない。
総務部に確認させたところ4月1日事業を停止、4月2日裁判所から破産開始決定を受けたことがようやくわかった。

あまりにも無知。恥ずかしい限りだ。
半年間もまったく気付かずとは、どうなっているのだ>わし。

雑誌は商業界との直接通販であり、一年分を払い込み済みだった。
つまり、4月号以降は支払い済みの未納品ということになる(細かい話)。

さて、自虐ネタはこれくらいにしておく。

「商業界」は1948年(昭和23年)創業の、小売業専門誌を発行する出版社であった。
初代主幹は「昭和の石田梅岩」と呼ばれた倉本長治(くらもとちょうじ)。
出版以外に「商業界ゼミナール」という経営者向け研修会を全国展開した。

私は一度だけ、2007年にゼミナールに参加した
当時まだお元気だった三崎ストアー・三崎登志晴会長が「丸果からも誰か参加しなさい。勉強になるから」とご案内をいただき、会社代表として私と中西さん(当時二人とも取締役部長)が参加した。
それが商業界と関わった初めての機会だった。

ゼミナールは一泊二日で、講演が目白押し。
夜の夜中までプログラムが用意され、初めて出会う人たちと雑魚寝した。
いやはや、商業の世界で勝ち抜いている人びとというのはなんともパワフルだ、と舌を巻いた。
特に、博多一風堂創業者の河原成美氏の講演、地元「芝寿し」の親子三代が講師を務めた分科会が印象深い。

ゼミナールを終えて、すぐに倉本長治著の書籍を求めた。
氏が唱えた「商売十訓」には現代にも生きる教訓がたくさんある。
「損得より先に善悪を考えよう」
「愛と真実で適正利潤を確保せよ」
「欠損は社会の為にも不善と悟れ」

儲けるという行為を真正面から正義と捉えているのが意義深い。
適正な利潤のない商売はダメなのだ。
商売する者に勇気と覚悟を与えてくれる。

私はちょっとかじっただけだ。
「商業界」についてあれこれ言うのはおこがましい。
実際は、それほどまでに今の出版業界が厳しい、ということなのだろう。
地元の金沢倶楽部の破綻もしかりだ。
ただ、こういう商売道の先生的存在が破綻してしまうのは何とも残念に思う。
商業界の教えが時代遅れとなった、というわけではあるまい。
だが、そういう印象を与えてしまいかねない。

商売哲学で変わるべきことはあるか。
不変の真理は何か。
商業界破綻は、経営者にその問いを否応なく突きつけるのだ。

青果物の週間情報 【2020-W41】

■週の概況 第41週 10/5(月)~ 10/10(土)

【全体】
 Go To Travelの効果もあって、人の動きは以前より戻った感がありますが、市中の賑わいは土日に限定されるようです。ビジネス上の会合・宴会・人の往来は少なく、平日の経済活動はまだまだ本調子ではありません。こうした社会情勢を反映し、消費はやや重たい状況が続いています。秋冬野菜の出方がやや鈍いため、相場はそれなりにもっていますが、動き自体は今一つというのが現況です。
 この週はゆるやかに産地移行が進み、また、きのこ類など秋ならではの食材も顔を出します。前週は残暑根強いものがありましたが日に日に気温は下がり、煮炊き商材の動きが良くなることは必定。それほどひっ迫するものもだぶつくものもなく、全体的に価格もそれなりの一週間となる見込みです。

【野菜】
 白菜は長野県産が供給力を維持し潤沢ですし、需要も高まるので売り込み時。ネギも地物が増え、需要期と相俟って活発な動きとなります。ほうれん草など菜類はまだ本格出荷を見ず、この週は保合か。レタスは要注意で、長野県産切り上がりにより品薄単価高の気配です。きのこ類が楽しみな週で、地物の芝茸・原木なめこなど秋ならではの食材が楽しめそう。ただしまだ本格的ではなし。マツタケは国内産も出始めて増加傾向ながら、今年は短期決戦型(一時に出て早期に終わる)のではとの産地側の声が聞こえます。
 果菜類は動きはやや鈍い印象です。堅調だったキュウリはさすがに高値疲れで下げ予想。ミニトマトは主力産地が終盤を迎え品薄単価高になる見通しですが、毎年この時季の傾向ではあり想定の範囲内と言えそう。
 根菜土物類では、大根は金沢産がピークに入り、中能登地区からの出荷も始まって動きが活発になるでしょう。気温低下により需要も高まって、売り込み・PRするには絶好のタイミングとなります。一方、かぶらは青森中心ながら量が増えず、堅調高値感が維持さそうです。人参は保合予想ですが、太物が少ないため大サイズはもがきそうです。牛蒡も同様に太物が不足気味です。蓮根は順調で価格もやや下がり一層売りやすくなる一方、さつまいもは掘り込みが佳境になるため出荷数量自体はやや減る可能性もあります。馬鈴薯・玉ねぎは潤沢で保合で進むでしょう。

【果実】
 国内果実では極早生みかんと柿の存在感が増してきます。極早生は福岡・長崎中心で順調な入荷です。柿は和歌山の渋柿が中心で刀根早生のピーク。福岡は西村が終了し、少し間を空けて次の甘柿品種に移る展開です。梨は全体に少ないまま、あきづきも最後の週となり、終了へ。新潟県産新高など他県産は続きます。りんごは長野秋映、青森早生ふじ中心の中、石川県産秋星が10日からスタートします。地元ブランドとして更なる認知度アップが期待されます。ブドウではルビーロマンがこの週でほぼ終了。巨峰も減少傾向となります。その他イチジク・栗などはやや少量ながら入荷を継続します。
 輸入果実ではブドウが増え、国内産が減少するのをカバーします。キウイはゴールドが終盤となり大玉を中心に切り上がりを迎えます。今まで供給過剰気味だったアボカドは数量が絞られ、今までよりも単価が上向きます。柑橘系では南アフリカ産シトラスが終盤になり減少し、南米産が中心となります。

コスモスロード

コスモスロード

この時季、ランニング中に密かに楽しみとなるのがこの「コスモスロード」だ。
場所は金沢市玉鉾(たまぼこ)で「玉鉾のコスモス道」とGoogleマップで検索すると一発でわかる。

一般道ではなく、犀川(さいがわ)の堤防200m以上に渡る自転車道にあるので、川沿いを散策したりランニングやサイクリングをする人でないと出くわさない。
駐車場もすぐそばにはないので、気軽に見にこれない。
だから地元でも見たことがない人の方が圧倒的に多い、知る人ぞ知る癒しスポットである。

犀川沿いを走ると見えてくる(右上ピンク)

今日は10月4日だが、ちょっと来るのが遅かったと思う。
満開から1~2割散った感がある。
おそらくこの地の一番の見ごろは9月下旬、27日前後ではないか。
今年は少し失敗した。
秋のコスモスも春の桜に負けず劣らず散るのが早い。
一週間タイミングを外すと最高の機会を失う。

桜は散る様も醍醐味だが、コスモスにそれはない。
盛りを過ぎたら徐々に歯抜けになっていく感じ。
花びらのハリがどんどんなくなっていく。
たとえは悪いが、若く清楚な女性がしだいにみすぼらしく老いさらばえていくイメージだ。
だからこそその年の一番美しいタイミングを逃したくないのである。

コスモスロードは付近の住民の方々が世話をしているそうだ。
まずどなたがはじめられたのか。
その方の感性は素敵です。感謝。
今や何人の方が手をかけていらっしゃるのか。
おかげ様で私を含めたくさんの通りがかりが癒されている。感謝。

数年前、すべて散ってしまった後の、後片付けの様子を見たことがある。
道の両側200m以上に渡るので世話は大変だろう。
地域の人々の見返りを求めない善意によって秋を楽しませてもらっている。