加賀野菜のエース「加賀れんこん」の初売り

加賀れんこん部会の北博之部会長

本日、加賀野菜の代表的品目「加賀れんこん」の本年度産の初売りを迎えました。
数量は5kg入り147ケースで、次々とせり落とされました。

加賀れんこんは8月から翌年5月まで長期にわたり生産・出荷が続く加賀野菜のエース格です。
伝統的な泥付きの「鍬掘り」と主に河北潟で生産される「水堀り」があります。

北部会長によると、今季は産地としては初めて「トンネル栽培」に取り組んだとのことです。
しかし長梅雨の影響で生育が思うように進まず、例年より茎葉の高さが伸びてくれなかったそうです。

一年一年、気象状況がまったく違う近年の日本列島。
本当に農業は難しいですね。
でもここからは好転するでしょう。
梅雨も明け、日照不足が解消されて生育も一気に回復するはずです。

この日は山野之義金沢市長も「お忍びで」ご来場されました。
なぜ首長がお忍びか。
主に産地さんへのご配慮です。

今年はコロナウイルスでイベント系は総じて自粛ムードです。
私は個人的に、適宜感染対策さえ敷いていれば、自粛の必要はないと思っていますが、それでもやはり色々な声があるのも事実。
「浮かれてる場合ですか!?」みたいな。
やる側は元気よくいこうとしてるだけで、浮かれてるイメージとは違いますけどね…。

そういう声は聞き流すのも一つですが、生活に密着した食材の世界ですから地道に・粛々とやりましょうということになりました。

なので市長はお越になりながら挨拶なし。静かに見守っておられました。
今季加賀れんこんの初出荷を祝い、豊作を願う純粋なお気持ちだったと思います。
とてもありがたいことです。

加賀れんこんと言えば、今年か来年には加賀れんこん産地を舞台にした映画「種まく旅人~華(ハ)蓮(ス)のかがやき~」(栗山千明主演)が公開される予定です。
とっくに完成してますが、これもコロナのせいで延期になっていたのです。

始まりましたがこっから長期戦です!
いろいろな力が追い風となって、いいシーズンになることを祈ります。

青果物の週間情報 【2020-W32】

■週の概況 第32週 8/3(月)~ 8/8(土)

【全体】
 長かった梅雨ですが、もう開けたも同然。これからは30度越えの暑い夏日となるでしょう。観測史上一・二位を争う“日照不足”からようやく脱し、生育不調を取り戻す転機となりそうです。ただし数量回復の度合いは品目によって差があり、果菜・根菜・土物は増量が順調、葉茎菜は増加が目立たない展開と思われます。一方で猛暑となれば食欲は減退するため、この週は消費が鈍くなるかもしれません。さらに注意点として、長雨後の暑さで青果物の傷み・病気が多くなりますので、保存管理に神経を使う必要があります。
 これまで、例年のパターンと大きく違う異常高値が続いたため、今後が非常に読みにくい状況です。普通の年ならばこの週は値を下げ、その次の週から旧盆にかけて再び上げていくのがパターン。今年も同じ展開になる可能性はありますが、量が思いのほか増えなければ高値がだらだら続くかもしれません。今後のメリハリのある販売のためには、量が回復し全体的に値を下げる方が産地・市場・小売ともに望ましい展開と思います。

【野菜】
 長雨の影響で長野県産野菜は少量高値傾向。特に白菜とレタスの強気が目立ちます。キャベツは雨による傷みに注意が必要です。ねぎは山形の大雨被害、北海道産の出遅れなどで量が少なく高値です。菜類は保合予想ですが、ほうれん草は岐阜産が週末に減り込む可能性あり高含みです。菌茸類は比較的順調ながら、もともとの減産計画であり、他の高値品目を嫌って代替え的に引き合いが高まり、強保合です。
 果菜類・豆類も少量で高単価が続きましたが、この週は期待も込めて増量・下げを見込みます。ただし山形県の豪雨被害が茄子と枝豆に出ており、当初の予定より数量減です。茄子は他県産の増量が順調ならカバーは可能ながら、品質不良が出やすい状況で注意が必要です。胡瓜とトマトは徐々に増量し、やや下げを予想します。
 根菜・土物類は今までの異常高値がリセットされる品目が多く、認識を新たにする必要があります。理由は北海道産が出てきたこと。道内の各地域によって温度差はあるものの、まずまずの作況であり、人参・大根・馬鈴薯・玉葱は増量下げとなります。蓮根とさつまいもは石川県産が出始めます。長芋は需要期に入り、価格は保合です。

【果実】
 地物の梨が新水から始まりました。8月8日から幸水が始まり、いよいよ梨のシーズンが本格化します。ただし今年は例年に比べ成りは悪く、数量は少なめとなりそう。すいかは地物では能登産中心ですが、山形県産が豪雨被害を受け当初計画より少なくなりそうで、旧盆前のすいか全体の必要量確保に黄信号が灯っています。山形県産と言えばメロンやデラウエアもあり、やはり数量減は避けられないところ。モモは福島県産が中心になります。ルビーロマンは天候不順でなかなか糖度が乗らず、出荷は遅れ気味のペースでしたが、この週の後半から本格化する見込み。産地は昔よりも旧盆需要期に数を出せるようになったきたのでこれから期待大です。ハウスみかんはギフト需要によりやや強気配です。
 国内果実に比べ、今、輸入物はどうしても陰に隠れがち。品揃え的にもここしばらく変化はありません。中でハネデューメロンは、食味が良くお薦めです。キウイはゴールドが大玉から終了に向かい、アボカドは小玉傾向により大玉が品薄です。

梅雨は明けたものの

ようやく北陸地方も梅雨が明けた。
例年に比べ9日も遅い梅雨明けとなり、7月は記録的な日照不足となった。
これは、太平洋高気圧が張り出さず、梅雨前線が日本付近に停滞したことが原因だ。

熊本を中心に九州地方を豪雨が襲った。
長野県・岐阜県も大きな被害を受けた。
これが7月の前半まで。
気象庁は「令和2年7月豪雨」と名前を付けた。

さすがに梅雨の被害は峠を越えたかと思ったら、月末に山形を中心にまた大雨となった。
最上川が氾濫するという事態に。
災害は一連の梅雨前線の活動によるものであり、「7月豪雨」の対象に山形の件も含めることになった。

青果物に関しては、九州はだいたい出荷が終わっていた産地が多く、当市場にはあまり影響がなかった。
しかし、長野は困った。今でも影響が残っている。
白菜、レタスが乱高下した。
品質的にも問題が多く出た。

山形も困った。
西瓜がこれからという時だった。
ナス、枝豆も山形県産がこれから盛りというタイミングだった。

ただの偶然に違いない。
しかし、なんでそこだけ集中して?というケースは枚挙にいとまがない。
極めて意地悪で残酷な、大いなる意思が働いているとしか思えない天の采配が過去何度となく繰り返してきた。

今まで何ヶ月にもわたり手塩にかけて育ててきた“成果物”が、一瞬にして価値ゼロになってしまう仕打ちはあまりにもむごいものだ。

今回は梅雨の雨による被害だ。
たかが梅雨である。
誰が「令和2年7月豪雨」が起こると予測できたろうか。
梅雨ごときで7月豪雨があるなら、8月○○、9月●●も十分にあり得る。

7月はついに台風が一つも発生しなかった。
梅雨が明けると今度は連日の猛暑が来る。
台風も発生しやすくなる。
この先、悲劇が起きない保証など全くないのがやるせない。

いつ何どき災害が起こるかわからない。
それは昔から変わらぬ真実だが、現代は毎年が異常気象であり、昔よりも突発的な災害が起こる危険性が格段に高まっている。

それを見越した農政がこれから必要だ。
後追いだけではもはや対応できない時代ではなかろうか。

友人の中村君との会食

友人の中村君との会食

中学高校の同級生である中村喜久君と食事した。

彼は元医者だ。
故あって医療の仕事はもう引退したが、SNSでコロナウイルスの確かな情報を発信してくれているので、現役の“医療見識者“といってよい。

中高生だった当時はそんなに遊んだ間柄ではなかったが、中年になって同窓会等で一緒になるうちによく話すようになった。

幸いにも超優秀な友人がたくさんいる。
彼も間違いなくその一人だ。
医学関係はもちろん、一般常識や時事問題、同級生誰それ君の動向など、わからないことは彼に聞くとたいがいわかる。

この日は時節柄、コロナウイルスやALS嘱託殺人について非常にわかりやすく教えてくれた。
すると、今のメディアのコロナ報道は、トンデモ情報がまともな情報よりもはるかに多いことがわかる。
とんでも説を垂れ流す“専門家“がたくさんいて、メディアが確信犯的にその人たちを登用するからだ。
ほとんどのメディアが大衆をミスリードしている今の日本社会というのは何なんだろうか。

コロナで有名になった学識者の代表・尾身茂氏がもの凄い人だということも知った。
尾身氏は自治医科大学1期生。
中村君は10期生で、曰く1期生は伝説の超エリート軍団なんだそうだ。

同級生の●●君はADHDであり、○○君はサイコパスであるという彼独自の分析も披露してくれた。
な〜るほど!
だったらわかるわ、あいつが何であんな風なんかが。
一言でもの(人)の本質を表すというのはとても高度な才能だ。

中村君には飄々としたイメージがあったが、極めて過酷な人生を歩んできたことも初めて知った。
今まで私はな〜んも知らんで付き合って来たんだと思い知った次第。

この年になると、友人がとても大切に思えてくる。

アジアの巨星 李登輝 落つ

台湾の李登輝元総統が30日、死去されました。
「台湾民主化の父」と呼ばれた、97歳の生涯でした。

日本統治下の1923年に生まれ、京都帝大に入学。
戦後、台湾に戻り、蒋経国元総統に引き立てられ政界入りし、88年に総統に昇格。
初の本省人(台湾出身者)の総統であったため、外省人(中国大陸出身者)勢力が激しく抵抗する政局の中、総統直接選挙など民主化を推進し、96年に総統直接選挙を実施、初の民選総統になりました。u
99年には中台関係を国と国の関係とした「二国論」を提唱しました。

大の親日家としても知られます。
22歳まで日本籍だったこと自著で書いています。
司馬遼太郎との対談では「台湾人として生まれ台湾のために何もできない悲哀があった」と述懐しています。
「日本は政治とは別に人権や人道、自由や民主で主体性を発揮すればよい」、
「リップンチェンシン、『日本精神』。誠実、勤勉、奉仕、責任などの美徳をまとめて指す言葉として今でも台湾で使われています」
と日本の精神文化については日本人以上に理解と評価を示していました。

一方で、「日本は米国に頼ってきた考え方をやめ、台湾を含めアジアを背負っていくという考え方を持つ必要がある」「戦後の日本社会は物質ばかりになり、精神的なものがなくなっている」と厳しい評価を下していました。

石川県にも訪れました。
李氏がもっとも尊敬する日本人として八田技師と西田幾多郎、鈴木大拙の3人を挙げ、「金沢にはそういう素晴らしい人材はぐくむ何かがあるんだ」とおっしゃったそうです。
特に八田與一への思いは強く「今の日本には八田技師のような日本精神を発揮することが求められている。その精神とは言い換えれば、他者のために汗をかく「利他の心」である」と述べられました。

現代日本が忘れてしまった日本精神を今一度見つめ直してみようと思います。

金澤市場人錬成塾卒塾式

山野金沢市長を囲んでの記念撮影

本日、金澤市場人錬成塾、第三期塾生の卒塾式がありました。
晴れて14名の塾生(水産卸4名、水産仲卸3名、青果仲卸2名、市場冷蔵3名、金沢市職員2名)が卒業しました。

塾生のカリキュラムは1年であり、本来は年度の区切りの3月か4月に卒塾しなければならなかったところ、コロナ禍で3か月程度活動が一切できず、卒塾式もそれだけずれ込んだ格好です。

例年、塾生にとっては4月から10月ぐらいまではいわば“インプット”の時期で、いろいろな人に講話してもらったり、各地に出向いて視察したり、または合宿をしたりして見識を広めます。

11月から3月まではいわば“アウトプット”の時期です。
いままで吸収したことを踏まえて自分なりにテーマを掲げ、将来の市場がどうあるべきかを自分なりにプレゼンします。
ああでもない、こうでもないと、脳みそが“ウニ”になるまで考える必要があり、このアウトプット期の方が塾生にとってはしんどい時期です。

しかし、今期は、そのしんどいアウトプット期がコロナで吹っ飛んでしまった(=空白になってしまった)ので、リセットされてしまった頭をまた6月から再稼働させるのはとても大変だったと思います。

にもかかわらず、だいたい皆、頑張って成果発表をしました。
特に、この一週間でグンッと仕上げてきた子が数人いたのには感心しました。
私は一週間前のリハーサルの出来を見て、たまらず最後にこう言いました。
「このままでは恥かくよ。ちゃんと声出して練習してきな。100回やりな。本番通りに声出さないと、必ず本番では頭の中真っ白になって失敗するよ。反対に100回やったら体に染みついて前にエネルギー出せるようになるから」。

-量が質に転換する-
これを塾生には知って欲しかったのです。
たぶん、数人の子にはわかってくれたと思います。

ともあれ、ご卒塾、おめでとうございます。

私は、第一期委員長を務めました。
熟生に勉強してもらうのが錬成塾です。
しかし一番勉強になったのは、他ならぬ自分自身だったと、今感じています。
いいお話を聞けたり、体験できたり、素晴らしい機会に恵まれました。

残念なこともあります。
今回、丸果から卒業生を出すことができませんでした。
錬成塾を支えてこられた指導者の皆様、塾生のみなさんにも申し訳なく思います。

錬成塾を三年間やりました。
この市場には人材がたくさんいる、ということを確信しました。
もう上下関係はありません。
これからは、同志として共にがんばっていきましょう。

杉原神社で厄落とし

妻と富山県富山市八尾町にある杉原神社に行ってきました。
金沢から高速使って約1時間。
予想以上に薄暗くて、ちょっと不気味な雰囲気の神社でした。

境内および木の上に鷺(サギ)がたくさんいたのにはビックリしました。
しかもそこかしこで喧嘩しているような雰囲気です。
鷺の声は汚く、うるさいんですね。
ぎゃぎゃぎゃ、ぐぎゃぐぎゃ って感じです。
その声が境内中に響く中を社まで歩いて行くのが怖かったです。

実は最近、妻はケガが多く、先日などヤケドも負った、ということで「お祓いした方がいいんじゃないの?」となった次第。
それなら最近、島田秀平がユーチューブで紹介していた神社がある、と妻が思い出したのがこの神社です。
なぜに島田秀平の動画なんて見るんでしょう。
妻曰く「なんとなく、たまたま」。
これこそ運命のお導きかもしれません(笑)。
なんでも病魔を退散させるご利益がある神社だそうです。

この神社で特に人気なのが、オーダーメイドで作ってくれるお守りブレスレット「守護腕輪」です。
天然石を使ったもので、いろいろな色があります。
自分で好きな色を決めるわけではなく、その人が必要とするご利益を秘めた石を神社側が選ぶそうです。
というわけで、妻は10,000円のブレスレットをオーダーしました。

また、おみくじ売場に張り紙があり、「凶を引いた方は…」の注意書きがありました。
ははぁ、ここは凶を出すんだな、と思って夫婦一つずつ引いてみました。
妻は「吉」でした。
私は…「凶」でした。予感的中(笑)。
人生二度目の「凶」です。
一度目は中一か中二の修学旅行だったと思います。
その時は別に悪いことは起こらなかったので、今回も特に気になりません。

が、社務所の方が気を使ってくれていろいろ説明してくれました。
「凶を引いた方はたいがいショックを受けがっくりされます。でも、実はそんなに悪いものではないんですよ。中身を読めばわかります。大したことは書いてないです。私の感覚では、「大吉」の方が危ないくらいです」
凶よりも大吉の方がダメだとは初めて知りました(笑)が、確かに中を読んでもそう悪いことは書いてなく、「願い事は叶う」とありました(笑)。
いいじゃん。

また、伝承によれば、この神社には逸話があります。
社伝によれば、
崇神(すじん)天皇即位10年の時に大彦命(おおひこのみこと)が勅命を受けてこの地にとどまり、耕作の道を民に教えらえた時、この地に疫病が流行したため、巨大な杉樹を神と崇め祀ったところ、悪疫は止んだといいます。
住民は、その巨樹の下に祠を建て、「辟田(さいだ)の社」と称しました。

その杉の木が境内の隅の方にありました。
遠目に見ると意外と小さい印象。
でも近づいて下から見上げると、霊験あらたかに感じるから不思議です。
妻はさかんにこの樹に手をかざし、パワーをもらう念を出していました(笑)。

結局、お祓いバサーッなど一切しなかったのですが、お守り、ブレスレット、おみくじのお金を払ってお参りしてきました。
そう言えば、お参りしていた間は、あのうるさかった鷺たちもピタリと止んでいました。
これも神のご加護でしょうか。

「クロスゲート金沢」がオープンします

金沢駅前にまた大きな商業施設がオープンします。

「クロスゲート金沢」

8月1日(土曜日)の開業です。
オリックスが開発した複合施設で、全容は地上15階、地下1階。
1階から14階はホテル「ハイアットセントリック金沢」。
250の客室とバーがあります。

8階から15階は「ザ・レジテンス金沢」

4階から7階は「ハイアットハウス金沢」。
ハイアットの中長期滞在型ホテルで90室あり、キッチンなどが備え付けられています。

1階と2階は「クロスゲート金沢 ショップ&レストラン」。
34店のテナントが入ります。

その一つが「カジマート」です。
カジマートは地元石川県の食品スーパーですが、ハイクオリティが信条です。
先日7月6日にオープンした「長坂店」はまさに上流階級にターゲットを絞った店舗づくりですし、このクロスゲート店も、おそらくこだわりのある商品を揃えてくるでしょう。

カジマートは我が社にとっては大事なお客さまなので、本日、準備中のお忙しい中でしたが祝開店のお酒をお持ちしました。

本体のホテル「ハイアットセントリック金沢」のレストランも注目です。
3月4日のブログでも書きましたが、地域の生産者を招き入れてのストーリー性のある料理を振る舞うコンセプトです。
金沢市場を毎日利用する納め業者さんが新鮮食材を納入することになると思います。

クロスゲート金沢は、もともと6月オープンだったのが、コロナウイルス禍で8月1日に延期になってのオープンです。
予約状況はどうなのでしょうか。大変気になるところです。

Go To トラベルもあって、観光客の姿をかなり見かけます。
飲食店では6割くらい戻ってきたという声も聞きます。
一方で老舗料亭などはまだ2~3割とか。

経済は回していくしかない!
だから、これからは手綱を緩めたり締めたりしながら社会を動かしていくことに賛成します。
クロスゲート金沢が盛況になりますことを祈ります。
もちろん、その他の駅前商業施設、香林坊・片町・武蔵の商店街、飲食店、石川県の観光地がみな潤いますことを。

青果物の週間情報 【2020-W31】

■週の概況 第31週 7/27(月)~ 8/1(土)

【全体】
 梅雨はどうやらこの週も明けず、雨模様が続きそうです。日照不足で青果物の生育が進まない環境は変わらず。依然として数量は例年より減少傾向です。一方、暑さが増して、高温・雨当たりによる品質面での不安が一層増すのは避けがたいところです。
 Go To Travelキャンペーンが始まり、再びたくさんの観光客が石川県内に押し寄せてきている一方、大都市を中心とするコロナ第二波の恐れも大きく、先行きはますます不透明です。一般論で言えば、お盆休みのしばらく前にあたるこの時期は、例年低調な価格に陥りやすいですが、今季は野菜が全般に少ないため、高値基調が続きそうです。果実は野菜ほど乱高下はありませんが、やはり全体に成りが悪く、例年よりも潤沢感に欠けます。

【野菜】
 葉茎菜類は、高値安値がめまぐるしく動いています。ねぎの高値はしばらく続いていますが日によって上下動あります。白菜・レタスは雨の影響で品質不安定であり、数量の増減も激しく想定以上に跳ね上がる可能性あり。比較的順調と思われていたキャベツも収量に陰りを見せ強含みです。野菜の相場高から菌茸類の引き合いが強くなっていますが、もともと減産の時期だけに、堅調な価格推移となります。
 果菜類は高値基調はキープしつつの弱含み予想。総じて例年同時期よりはどの品目も高値です。ただし高値疲れもあって、きゅうり・なす・ピーマンなどは前週よりは下げる見込みです。トマトはあまり増量がなく保合か。カボチャは石川産中心で例年より堅調です。気温上昇とともに薬味系野菜(大葉、茗荷、小葱、生姜など)の引き合いが強まり、大葉を筆頭に強相場を予想します。
 根菜類では人参が依然として高値。大根もやや強含みです。蓮根・さつまいもは順調であり値ごろ感あります。土物類は馬鈴薯・玉ねぎが相変わらず高値で、もうすぐ北海道産が始まるもののまだまだ数量不足です。ごぼう・長芋は安定・保合の予想です。

【果実】
 国内果実では、西瓜が石川県産(能登)の終盤となり山形県産へシフト。デラウエアも地物に加え山形県産が出てきます。ルビーロマンは連日入荷で数量も増量。モモは山梨・石川に加え福島県産がスタートします。メロン類はアンデス系を中心にクラウン・石川アールスなど順調です。8月1日売りより地物のなし(新水)がスタートします。ただし全国的に作況は良くない年。石川県産も4月の低温・雹害などあって、例年よりは数量の少ないシーズンになるのではとの長期展望です。
 輸入フルーツは前週より変化はなし。バナナを中心に南ア産のGFとオレンジ、南米のトロピカルフルーツ各種、米国産ハネデューメロン、NZ産キウイを中心とする販売です。チェリーは終了間近です。

金沢城鼠多聞が復元されました

金沢にまた観光名所が誕生しました。

江戸時代、金沢城玉泉院丸と金谷出丸を結ぶ出入口であった鼠多聞(ねずみたもん)と架かっていた橋「鼠多門橋」が復元修復されたのです。
7月17日に報道関係者に公開され、18日から一般公開されました。
明治時代に失われて以来、140年ぶりに蘇ったそうです。

これで兼六園〜金沢城〜尾山神社〜長町武家屋敷の回遊性が非常に増しました。
(足が棒になる、という意見もあります(笑))

鼠多門は黒い海鼠漆喰が特徴的です。
橋は城内最大規模の木橋です。
これが道路ではなく、昔のように水堀ならばまさしく往時の再来になるのですが、堀は埋め立てられてしまってます。
夜は美しくライトアップもされ、非常に荘厳な雰囲気に包まれます。

私は家を出発する10kmランニングコースは、金沢の名所を満喫する上で地上最強のコースと言っても過言ではありません。
それはまた別の機会にご紹介しますが、今回、この鼠多門&鼠多門橋が完成したことで今までのコースをちょっと修正しようと思います。

これも別の機会にご紹介する、新しく建築した「国立工芸館」も含めた素晴らしいコースです。