若者の感性に学べ

年配には感じられなくても、若者には感じられることがある。
ベテランには見えなくて、新人には見えていることがある。

だから、若手の考えや話を聞く態度を常に持ち続けるべきだ。
上の者は下の者を教え、叱り、諭すばかりと思ったら大間違いである。

例えば事務所。
ある程度の時間が経つと、人間はこれに慣れてしまう。
これが当たり前となってしまう。
しかし、この事務所はどうなんだ?

お隣の会社のAさんは、何十年も経って先日初めてうちの事務所の中を見る機会があって、「昭和って感じですね」ともらした。
恥ずかしかった。
紙が散乱し、いかにも汚い。散らかっている。

新入社員試験などで若い人を招くとき、ある程度の割合で、この事務所、この市場内を見た途端に「うわっ!」と思われているのではないか。
中にはその時点で「こんな会社嫌だ」を思う子も少なくないのではないか。
働いている人間は慣れてしまってそれがわかっていない。
神経が麻痺した状態。
受験生が事務所見学に来ると急に真面目な顔して仕事して、(俺って凛々しいだろう?)なんて思っているかもしれないが、当の受験生は「うわっ!この会社汚な!!」と思っている。
バカだ。

例えばトイレ。
よその会社のトイレが汚れていたらとても不快だ。
ならばうちのトイレはどうだ?
毎日業者さんが清掃してくれている。
だから不衛生ではない。
でもきれいなトイレではない。
若い人は「この会社で働きたい」とは思うまい。

会社に上がる階段にゴミが溜まっていたら、それに気づかない、気にならないのは感性麻痺状態だ。
現場に腐った青果物が転がっているのをすぐに撤去しない担当者、それを見て見ぬふりする隣の部署、もう機能不全だ。

上っ面は上っ面の話だが、まずそこから始めなくては。
こういう取組みが社員の高いモチベーション維持に繋がる。

池江璃花子、1年後の東京五輪に向けたメッセージ

池江璃花子、1年後の東京五輪に向けたメッセージ

新型コロナウイルスの感染拡大で来年の夏に延期となった東京オリンピックの開催まで7月23日でちょうどあと1年となりました。
この日、白血病から復帰を目指す、池江璃花選手が国立競技場で世界に向けてメッセージを発しました。

これは誰の発案だったのでしょう。
文句なしのメッセージ性、素晴らしき美的センスに彩られていました。

1年後に開催はとても無理だ、もう見切りをつけるべきだ、という声は大きく、本当にこの先どうなるかわかりません。
しかし、このメッセージはひょっとしたら後世に残るかもしれません。
ワールドクラスのビッグイベントに様々な打算が渦巻くのは仕方ないにせよ、また、この池江選手の発信にはいろいろな人の思惑が入り混じって出来上がったものだったとしても、PUREな魂が発する不思議な力は確実に存在します。

東京オリンピック、日イヅル国の希望の炎となることを祈ります。
以下、7月23日の池江璃花子選手のメッセージ全文を引用します。

池江璃花子です。

今日は、一人のアスリートとしてそして一人の人間として少しお話させてください。

本当なら、明日の今頃この国立競技場ではTOKYO 2020の開会式が華やかに行われているはずでした。
私も、この大会に出るのが夢でした。オリンピックやパラリンピックはアスリートにとって、特別なものです。
その大きな目標が目の前から、突然消えてしまったことは、アスリートたちにとって、言葉にできないほどの喪失感だったと思います。

私も、白血病という大きな病気をしたから、
よく分かります。
思っていた未来が、一夜にして、別世界のように変わる。
それは、とてもキツい経験でした。

そんな中でも、救いになったのはお医者さん、看護師さんなど、たくさんの医療従事者の方に、支えていただいたことです。
身近で見ていていかに大変なお仕事をされているのか、実感しました。
しかも今は、コロナという新たな敵とも戦っている。本当に感謝しかありません。
ありがとうございます。

2020年という、特別な年を経験したことでスポーツが、決してアスリートだけでできるものではない、ということを学びました。
さまざまな人の支えの上に、スポーツは存在する。
本当に、そう思います。

今から、1年後。
オリンピックやパラリンピックができる世界になっていたら、どんなに素敵だろうと思います。
今は、一喜一憂することも多い毎日ですが一日でも早く、平和な日常が戻ってきてほしいと、心から願っています。

スポーツは、人に勇気や、絆をくれるものだと思います。
私も闘病中、仲間のアスリートの頑張りにたくさんの力をもらいました。
今だって、そうです。
練習でみんなに追いつけない。
悔しい。
そういう思いも含めて、前に進む力になっています。

TOKYO 2020
今日、ここから始まる1年を単なる1年の延期ではなく、「プラス1」と考える。
それはとても、未来志向で前向きな考え方だと思いました。
もちろん、世の中がこんな大変な時期に、スポーツの話をすること自体、否定的な声があることもよく分かります。
ただ、一方で思うのは、逆境からはい上がっていく時には、どうしても、希望の力が必要だということです。
希望が、遠くに輝いているからこそ、どんなにつらくても、前を向いて頑張れる。

私の場合、もう一度プールに戻りたい。
その一心でつらい治療を乗り越えることができました。
世界中のアスリートと、アスリートから勇気をもらっているすべての人のために。
一年後の今日、この場所で希望の炎が、輝いていてほしいと思います。

競泳選手 池江璃花子

本日はありがとうございました。

やけどにはワセリンとサランラップ

やけどにはワセリンとサランラップ

妻が昨日やけどをしました。
沸騰したお湯で淹れたコーヒーの容器が倒れ、左手の肘から手首にかけてかかってしまったのです。

すぐ冷やしましたが、腕は赤く腫れ上がり、強い痛みがありました。
数時間ずっと氷水で冷やし続けましたが痛みは引きません。

病院をすすめましたが、妻はやけどに関して病院をあてにしてません。
子供の頃から何度もやけどをして来たらしく(どんな子供や…笑)、病院は大した治療ができない、せいぜい湿布する程度、ガーゼ交換やらが面倒で、もっと痛い思いをする、といく気は全くゼロでした。
確かに、やけどはとりあえず冷やすしかない、というのはよく聞く話です。

代わりに、妻はネットでいろいろ調べました。
そして、ワセリンを患部に塗り、その上からサランラップを巻くとみるみる痛みがなくなる、という情報を得ました。

本当かいな?と思いましたが、ワセリンは広い用途に使われる保湿剤なので、たとえガセでも大事には至るまいと思って試すことにしました。
するとあらあら不思議、「みるみる…」とはいかないまでも、しばらくすると妻は「あれっ?なんか、痛くなくなってるぞ」と言い始めたのです。

さすがに風呂に入るのは自重しましたが、結局昨晩は落ちつきを取り戻して就寝することができました。
少し前までは痛みで眠れないかもと心配していたのに、ぐっすり眠れたそうです。

翌日(今日)、起きてみるとさらに状態は良く、強く触らない限りは全然普通と変わらない感じになっているとのことです。
今から趣味のヨガ教室に行ってくる、と言っています。

わたしもネットをいろいろ見てみましたが、ワセリンとラップの記事は確かにここかしこで紹介されています。
ちゃんとした医療関係のサイトにも解説があり、確かな方法と思われます。
でも、知っている人は意外に少ないですよね。

やけど。
普通の人にはそんな頻繁には起こりませんが、妻曰く、カレー屋など熱い料理を手がける仕事ではつきものだそうです。
ワセリンとサランラップ。
妻は実践し、ぜひたくさんの人に伝えたいと言っています。

父と久米農園を訪ねる

金沢の篤農家・米林利栄さんを訪ねました。
農園の名は久米農園(ひさよねのうえん)。
久安の米林の略です。
元々は金沢市久安の農家で、今でもお住まいは久安です。
数十年も前のこと、市の宅地整理事業で畑を手放すことになり、代わりにかほく市元女(ぐわんにょ)の丘陵部に畑を持たれました。

左が米林利栄さん、右が私の父

加賀太きゅうりの本家本元。
ハウス栽培で金時草の周年流通を実現された功労者。
誰よりも当社の内情を知る人物(笑)。

「農家は市場出荷こそが本道」とおっしゃり、作った野菜の全量を当社に出していただいています。

米林さんが作られるトマトは無農薬で作られ、トマト本来の旨味が絶品で、毎年たくさんいただいてしまいます。
父はそのお礼を直にお会いしてしたいということで、会社の休みの日を利用して来た次第です。

奥さんも現役です

米林さんは90歳の父より二回りも若くまだまだお元気ですが、とにかく記憶力が良い方です。
昔の市場はこうだった、誰々のおじま(弟)はこうなった、あの時こんなことがあった、といったことを詳細に語られるので、父もとても懐かしかった様子でした。

昔の家は子供が多く、三男坊なんて家にはいらん子。だからワシはいったん養子に出された(父)。
松本のふんどしも上に3人もいて、やっと4人目で畑を継ぐ息子が出てくれたと親父は言うとった(米林さん)。
と、昔の三男坊の悲哀話で盛り上がっていました。

※松本のふんどしというのは、金沢の加賀野菜作りの第一人者・松本惲(あつし)さんのことで、惲の字が褌(ふんどし)に似ていることから、米林さんが愛着を込め、こう呼ぶことがあるのです。

米林さんは加賀太きゅうりの第一人者であり、金時草の大御所であり、つまり、加賀野菜の代表的作り手ですが、圃場がかほく市であるため、商品に「加賀野菜」とはうたえないルールがあります。
なんだかなぁと思います。
しかし、米林さんともなると、ネーミングなどどうでもいいわい、というような達観したところがおありになります。
確かに、市場では「加賀野菜」とわざわざ付けなくても、「ひさよね」そのものがが抜群のブランド力を発揮します。

息子の格栄さんは今や立派な大黒柱ですが、利栄さんにもまだまだ第一線で頑張っていただきたいです。

意欲と向上心

意欲と向上心

会社で取り組んでいる「プロセス管理制度」は社員一人一人と面談をするので、時間と神経を費やす。
しかし行う価値はある。
得るものがあるからだ。
面接をして一番勉強になるのは他ならぬ私である。

たくさんの人と話していると如実にわかる。
人は意欲と向上心で成長する。
この面接で私の役割は一応指導役ということになろう。
だがそんなものに力はない。
意欲と向上心なきものに何をアドバイスしても無駄であるし、
意欲と向上心に溢れるものは、何も言わずとも一人で勝手に伸びていく。

だから本当は、私は答えを与えるのではなく、その気にさせることが大事なのだ。

褒める、叱咤激励する、我が夢を示す、報酬を与える、地位を与える、目的と目標を明確にさせる、、、
意欲と向上心のある人間を育てるにはどうすれば良いか。

まずは自分自身がそういう人間になることだろう。
なぜなら、私自身がそういう人を見て触発されたきたからである。
今回の面接でも実は触発された。
それもうら若き女性社員にである。

汚いオフィスで、人間関係にもいろいろある中、安い給与なのに、なぜにかくも高邁な精神を育んでこれたのか。
人は究極的には、理屈ではなく、その姿。
高邁な人物は、年齢、環境に関わりなく、居るところには居る。
その人を核に、周りの人間に伝播させ、意欲・向上心に富んだ集団を形成したい。

青果物の週間情報 【2020-W30】

■週の概況 第30週 7/20(月)~ 7/25(土)

【全体】
 梅雨期の極めて長い年となり、日照時間の少なさからくる生育不良、雨取りによる品質不良などが重なり、野菜全般は大いに不安定。特に長野県産葉茎菜類は数量減が強くなっています。相場は例年この時期にしては高く、土物を中心に高騰が長引く品目も数点あるため、比較的順調なものに引き合いが集中し、全体相場を押し上げる結果になっています。
 この週の後半から世間は4連休に入るため、市況の下がる要素はほぼなしと言ってよく、全体的に強含みとなります。また、コロナ禍がぶり返した感があり、巣ごもり需要が戻る可能性もあり。まだしばらくは天気が悪い見通しなので、この先2週間は品薄高値基調が続くでしょう。また、そろそろ8月盆商戦について考えをめぐらす時期ですが、7月末からの天候回復次第では、現在と真逆の展開になるかもしれず、中長期的な読みが非常に難しい状況です。

【野菜】
 白菜、レタスは長野高冷地からの入荷になりますが長雨の影響で数量減少で強く、品質面でも傷みが出やすく要注意です。ネギは少なく高値が続きます。菜類も日照不足による生育遅れから品薄で強含みです。キャベツは例年より少な目ながらまだしも潤沢。アスパラは例外的に入荷増量からやや下げと予想され、品傷みに注意の上で拡販期待です。他の野菜群が高値のため、減産傾向でありながらも菌茸類に引き合いが出ており、堅調な展開となりそうです。
 日照不足の影響は果菜類に大きく出ており、数量減の単価高の品目が多くなっています。特にナスは生育時の花落ちもあって品薄・品質不良が深刻な状態。胡瓜、カボチャ、ピーマンも高値基調です。逆にトマト・ミニトマトは岐阜産の増量から順調でやや下げとなりそう。またトウモロコシや茗荷も安定した価格となりそうです。豆類は総じて高くインゲン・枝豆など、例年より高値です。
 根菜土物類は品目によってバラバラです。ひっ迫・高騰しているのは一に馬鈴薯、二に玉葱です。後続のメドが立っていないことから高値が長期化するかもしれません。人参も青森県産が早期に切り上がる気配で大いに価格を上げる様相。反対に潤沢安値傾向が期待できるのは静岡県産さつまいもです。長芋、生姜は安定しており、他の品目に比べて値ごろ感があります。

【果実】
 国内果実は昨年も非常に少なかった年だったため、あまり実感はないかもしれませんが、天候不良の影響で例年より数量減の単価高傾向です。品目の中心は西瓜と桃。西瓜は金沢産が終盤となり、気温の低下から消費自体やや鈍く、弱含みとなります。桃は本場山梨に加え、JA金沢市産が始まります。高松のデラウエアはピーク期を迎えます。今年も最高値更新に沸いたルビーロマンは、週に3回の入荷予定です。サクランボは今季ほぼ終了しました。梨の登場はもう1週あとからになrでしょ。
 輸入フルーツでは、ハネデューメロンがアメリカン産に替わって食味良し。アメリカンチェリーはこの週、最後にまとまった量が入って終了の予定です。南アフリカからグレープフルーツの赤肉「レッドハート」が入る予定で、食味が良いと高評価です。

突然のブログ凍結で思ったこと

1週間ほど前、ブログを更新しようとスマホでアクセスを試みると「403 Forbidden ご指定のページを表示できません」のエラーメッセージが出て、まったくその先に進めなくなりました。

端末の問題かと、PC、アイパッドなど他の機器で試しても結果は同じ。
プロバイダーの定期メンテナンスかなんかではないかと数日時間をおいてみても結果は同じ。

さて、どうしたものかと途方に暮れました。
そんな時、日産自動車からのメールがたまたま目に入りました。
充電用カードの代金支払いに利用したクレジットカードが期限切れになったため、一旦カードの使用許可を停止したとの通知でした。

もしかして、ブログもこれ?

と思い、契約しているXserberからのメールがないかと検索してみると、、、
あったあったありました。
契約した時の登録メールアドレスは最近使わなくなったやつだったので見落としていました。

クレジットカードの有効期限を設定しなおしてポチっとボタンを押すと、ものの数秒でブログ及びブログの更新サイトが復活しました。
こんな簡単なことなら、エラーメッセージの替わりにそのガイダンス画面出すようにしてほしもんだ、と思いましたが、約1週間ぐらいの悶々が解消されました。

話はちょっと飛躍しますが、今回の件で思ったことがあります。
このクレジットカードによる決済問題、気が付かないうちに失効していて、本人の意思に反してサービスが受けられなくなったり、逆に、もう必要がなくなったサービスなのに決済を切っていなかったために延々と料金を払い続ける羽目に陥ったりというケースがかなり起こるのではあるまいか。

だれも私のプロバイダー契約のことなんて知りません。
極端な話、今、自分が突然死した場合、その月額料金は延々と支払われ続けることになります。
死んじゃったのに!

ツタヤのモバイルレンタルは月額950円だったか?
これも私が解約しないかぎり、延々と引き落とされます。
私の妻がその存在に気付き、契約解除をするには、いろいろ調べたうえで電話をかけ、かなりの時間と労力を費やすことになります。
でもそれが自動引き落としのすべてかなんて絶対にわかりません。

どこかで聞いたのは、あるおじいちゃんは、死後何十年も税金を払い続けていたことが発覚した、というニュースでした。
死して数十年に渡り、社会に奉仕してきたじいちゃん!
笑い話では済まされないかもしれません。

今の世の中、クレジットカード番号させあれば、なんでもちゃちゃっと決済できて便利ですが、後始末というか尻ふきまで想定しているとは思えません。
入り口は広いですが、出口が狭い。
とても複雑に思います。
人間は忘れますし、忘れたり死んだりしたら“無”ですから。

この、死後の契約問題は、この先に必ず大問題となるでしょう。
インターネットによる電子決済の歴史は浅いので、この問題が起こるのは先の話です。

勤続表彰

7月18日は当社の開業記念日です。
昭和41年の7月18日にこの地、金沢市中央卸売市場で営業が開始されたのです。

毎年7月18日、会社に勤めて20年、30年の節目を迎えた社員に表彰状を手渡し、記念品をお贈りしています。

今年は30周年がお二人、20周年がお二人の該当者でした。
おめでとうございます。
今まで、会社に貢献してくださり、本当にご苦労さまでした。

私が入社したのが1999年3月。
本当は昨年(2019年)の7月で勤続20年達成だったわけですが、役職柄、該当者扱いされず、賞をもらうことはできませんでした。

同様に私は、当社社員が節目節目にいただく賞、優良セリ人表彰、石川県食品協会優良従業員表彰、商工会議所優良従業員表彰、どれもこれも逃しています。
賞とは無縁。
自嘲気味に自称「無冠の帝王」とします。

賞には価値ある賞とそうでもない賞がありますので、もらうもらわないはどうでもよいことです。
でも、勤続表彰というのは、とても価値のある尊い賞です。
少なくとも、会社の人間はそう感じる、そういう会社にならなければいけません。

「理屈」と「情」と「腕力」の3点セット

「理屈」と「情」と「腕力」の3点セット

石川県議会議員の下沢佳充(しもざわよしたか)県議が来社され、しばしお話させていただきました。

下沢県議の名刺には似顔絵が書かれています。

巨大な耳で人々の声をあまねく受け止めているイメージだと思います。
もちろんそこに偽りはありません。
ただ、私にとっての県議のイメージは、耳よりも口(失礼(笑))。
とにかく次から次へと話がとめどもなくあふれ出ます。

石川県の政治家で話の面白さと上手さで出色な方といえば、
国会議員では森喜朗(代議士は引退されたのでしたが・・・)、
県議会議員では下沢佳充、というのが私見です。
両先生とも悪役面なので割と不人気でもあります(大失礼(笑))。

本日、たくさんのお話の中で特に印象に残ったこと。

・行政から支援を得るには大前提として「理」がなければならない。次に、行政は公的な仕事をする機関だから、会社単体で働きかけてもまず動かない。「業界」、それもなるべく広範囲の分野にまたがって組織せよ。何度か折衝する根気も必要。役所も人間だから、回数が重なれば情も湧く。それでも動かなければ政治家が使え。つまり「理屈」と「情」と「腕力」の3点セットがあれば山が動く。

ルビーロマン初市、最高値更新と利他の想い

ルビーロマン初市、最高値更新と利他の想い

本日、ルビーロマンの初競りが行われました。出荷者は石川県かほく市・金沢市・加賀市の生産者より合計ジャスト100房。今期は初出荷の目標日を例年より1週間遅くしたため、初市にしては多くの房が集まりました。

順番にせりにかけられ、最後の900gの特秀Gに歴代最高130万円の値がつきました。せり落としたのは北国青果、購入したのは百楽荘(ひゃくらくそう)。この組み合わせは2年連続です。

百楽荘の坂本料理長がインタビューに応えられました。
「コロナ禍でブランド産品の価格が全国的に下がっていると聞きます。夕張メロンも今年は何十分の一の価格になりました。暗い話ばかりでは、農家の人たちはますます意気消沈してしまいます。地元の農家さんにはなんとか元気になってほしい。少しでも希望の光になればとの思いで130万円に決めました」。

百楽荘さんは、石川県の湯涌と能登町にお店を構える旅館です。コロナ禍で最も厳しい環境に立たされたのが旅館業なのに、このような形で応えて下さるのは本当に感動的です。競り落としたルビーロマンは宿泊されたお客様に振る舞われるそうです。

ブランド農産物は高値がつくことで価値が上がる…と錯覚されやすい世界です。
今年も上がった。ウオー!パチパチ。
今年は下がった。な~んだ。ガックシ。
このような単純な反応で終わってしまうのは本当はよろしくない。

昨年より価値が上がったから価格も上がり、昨年より価値が下がったから価格も下がる?
違います。
ぶどう1房が130万円、メロン2個が500万円、みかん1箱258万円はそもそも異常な値段です。
今年130万円だったのは、昨年120万円より10万円価値が上がったのではなく、130万円で買ってあげよう、という人(又は企業)が出てくれたからです。

すべては人のおかげです。
最高値を更新したら、世間が、農業が、人々が、盛り上がるかな、という想いで買ってくださる方がいる。そのことにまず私たち(私たち=農産物の生産流通に関わる者たち)は感謝しなければなりません。