ファーム菜四季 カボチャの風乾と抑制南瓜の播種

ファーム菜四季 カボチャの風乾と抑制南瓜の播種

ファーム菜四季河北潟農場での手伝い二日目。
この日はあいにく一日中雨模様ということで、収穫はやめにして、ハウス内でできる他の作業に切り替えました。

その一)カボチャを磨く
昨日収穫したカボチャ「ほっこり」600個は、収穫して運び入れただけのものです。
これをきれいに調整し、風乾という乾燥作業にまでもっていくことが午前中の作業となりました。

★調整その一・へたの部分をきれいに揃える
へたの部分をだいたい7mm~1cmくらいの長さに揃えます。
ハサミで切ってみますが思った以上に固いものです。
かなり力が必要だったため、右手親指の内側の皮がベロンと剥けてしまいました。
痛いです。

へたが固いのは、品種によるものなのか、収穫したタイミングが若すぎたのか、ちょっとわかりません。

★調整その二・ひたすら磨く
野菜は採りたてでも結構きれいに見えるものですが、畑から取ってきただけなので、実は表面は泥だらけだったりします。
それを雑巾でひたすら磨きます。
南瓜の表面の筋の中にけっこう土が入り込んでいます。
それをほじくりながらきれいにします。
きれいに磨くとカボチャは光沢を帯びます。
この磨き方一つで、おそらく商品価値は一玉あたり数十円変わってくる計算です。
おろそかにはできません。

その2)抑制南瓜の播種(はしゅ=たねまき)
7月7日に報告した、抑制かぼちゃ用のポットに種を植えていきます。
この日のためにポットは雨の中にずっと置いておきました。
持つとずっしり重く、1個1個に十分に水を含んだ状態です。
ここに種を植えるとすぐに発芽できる環境です。

まずは指で穴を開けていきます。
だいたい人差し指で第一関節ぐらい。

つぎに1個ずつ種を入れていきます。
品種は「栗将軍」です。
なんか、タコ焼き機にタコを1個ずつ入れていくような感じ。
2個入れるとタコ焼きや原価割れになりますし、カボチャポットの場合は狭い中に2個が発芽して栄養を奪い合うことになるので、どちらも2個はダメダメです。

入れた種は平行にならします。
こうすることで各ポットから均等に苗が出てくることになります。

上から土をかぶせます。
かぶせた後は土を平らにならして完成。
これを100枚分。
1枚に40のポットが並んでいますから40×100=4000の播種ができました。

この日の助っ人は総務部次長の気屋村君、入社3年経った野菜三部の古谷君、今年入社の新人神田君でした。
自分たちの磨いたカボチャがお金に代わり、自分たちの植えたカボチャが育って実っていくのを確認することは、青果卸売業の仕事にとっても決して無駄な経験にはならないでしょう。

ファーム菜四季 カボチャの収穫

ファーム菜四季 カボチャの収穫

昨日7月13日、ファーム菜四季河北潟農場でカボチャを収穫しました。

収穫は一連の農作業の中で大きな節目です。
今までの何百何千の作業の集大成であり、ある意味苦労が報われる時です。

人出は多いほど助かるということで、収穫日に設定した13日と14日は本社より3名ずつの手伝い要員を派遣しました。

この日の助っ人に選ばれたのは勤続30年になる西村さん、電算部長の堀上さん、入社一年目のフレッシュレディ志賀さんという、全く統一性のないトリオ。
かえってそこがいいのです。

長梅雨でお天気が心配されましたが午前中はなんとか持ちました。

写真のように、畑は一面カボチャの葉っぱで覆いつくされているので、カボチャの実を誤って踏みつけないように注意しながら進みます。

カボチャは中身がしっかり熟しているのか、外から見ただけではわかりにくい野菜です。
ファーム菜四季の高沢主任が、カボチャのへたの部分の筋の入り方を見ることで収穫適期を見分ける方法を教えてくれました。

3人一組で畑に踏み入っていきます。
一人がカボチャをハサミで切り取り、もう一人にパス。その者がカボチャに敷いてあったお皿も回収しながら、最後の一人にパス。その最後の一人がカボチャをコンテナに入れます。
それが2チーム、計6人。

他に3人が運搬、選別をします。
収穫されたカボチャが入ったコンテナを回収し、乾燥用ハウスに運び入れます。
そこで3玉、4玉、5玉、6玉、8玉、規格外に選別して置いていきます。

朝8時から初めて午前中いっぱい。
約600個のカボチャを収穫しました。

カボチャは鮮度が命!さぁ、さっそく食べてみましょう!!
・・・というのは間違いです。
カボチャは今食べても甘味があまりありませんし、とても水っぽい。
これから「風乾(ふうかん)」することで味を凝縮・熟成させていきます。

お店でカボチャを買うとき、へたの頭のでっぱり部分はカラカラ・カチカチに乾いていますね、コルクのように。
収穫したての時はもっとジュクジュクと汁が垂れるような状態です。
これを1週間から10日くらい、風にさらして乾かすことで初めて出荷できるようになるのです。

とにかく、慣れない仕事で体は疲れましたが、無事、この日の予定を終了することができました。
明日14日は一日中雨の予定なので、収穫はやめて他の作業をすることになりました。
その模様はまたご報告したいと思います。

青果物の週間情報 【2020-W29】

■週の概況 第29週 7/13(月)~ 7/18(土)

【全体】
 梅雨前線の異常停滞により生じた今回の災害は「令和2年7月豪雨」と名付けられました。困ったことにまだ暫らく列島に居座る可能性があります。これ以前から日照不足により野菜の出方は少なく価格は堅調、果実も成りが今一つで品不足気味でした。そこにきて九州地方を中心に大雨が襲ったわけですが、幸いなことに青果物に対して今のところ直接的な被害は報告されていません。したがって極端に数量が減り、価格が暴れる品目は今のところ考えられず、全体的な市況予測としては前週からの流れを踏襲し、全般にやや品薄気味で堅調な相場を維持すると思われます。
 品質面は大いに懸念されます。日照不足・雨の影響でたなもちが悪くなり、傷みが出る率が多くなっています。特に今後、気温が一気に高くなると腐れや病気が出やすくなるのでご注意ください。

【野菜】
 葉茎洋菜類では、白菜・キャベツは比較的順調潤沢で価格保合。ほうれん草、小松菜など菜類は日照不足による数量減で強保合です。ブロッコリーは供給量多く軟調気味。逆にレタスは強含みの見通しです。ねぎは大分産など雨の影響で収量少なく高値ですが、石川県産夏ネギも出そろってきて品揃えはまずまずです。
 果菜類は雨の具合次第で入荷の増減は日々不安定です。胡瓜が強気配なのは後続産地が追いついていないため。かぼちゃも長崎に加え石川県産が出回りますが価格は上げ予想です。トマト、ミニトマトも堅調な相場を維持しそうです。
 根菜類では大根、蓮根、さつまいもは増量により価格はやや下げの見込みです。高かった人参も増えて下げますが、例年より高値基調です。馬鈴薯は依然ひっ迫し高値継続ですが、やや疲れが見えてきました。玉葱は香川産が終了し、やや品薄で強含みです。季節物では梅が終了。非常に少なく高値の年でした。赤じそもこの週で終了見込み。梅と裏表の関係にあり、今年は軟調で厳しい販売でした。

【果実】
 国内果実はアイテム自体は豊富な週です。西瓜・小玉西瓜がピークとなり価格もやや下げの見込みであり、最悪の蒸し暑さに対抗し消費拡大といきたいところです。メロンは石川も含めたアールス系、アンデス、クインシーなど品種も多い中、ギフト商戦も一段落する時期なのでやや弱含みです。りんごはふじは終盤。個人物で祝など新物が出てきます。さくらんぼは山形産が終盤で北海道産にシフトしてきます。モモは白鳳のピークですが、雨による糖度の乗りが心配されるところです。デラウエアは地元高松産がピークを迎えるのに加え、16日(木)販売よりルビーロマンがスタートすることが決定しました。
 輸入果実はこの週も大きな変化はありません。キウイ、チェリーが中心ながら、チェリーは終盤戦となり徐々に減っていく展開となります。

書評:女帝 小池百合子

書評:女帝 小池百合子
著者:石井妙子
出版社:文芸春秋

まず、この本のタイトルは内容に合っていない。
この本は暴露本というべきか、告発本というべきか。
とにかく、小池百合子を徹底的に叩くことを意図した本である。
小池百合子という政治家がいかに嘘にまみれた人生を歩み、都知事の座までのし上がってきたかを描いている。

この書にある数々の小池の所業が“真実”であるならば、これはもう完全にアウト。
詐欺罪、刑事告訴ものだ。

本は早川氏(仮名)の登場と告白から始まる。
この早川氏の存在がこの書のオリジナリティであり、小池問題の核心だ。
逆に言えば、早川氏以外の記述は他のライターでも簡単に書ける歴史の羅列である。

以下、この本にある小池百合子の“真の姿“である。

・無名の彼女が世に出るための売り物は、カイロへの留学体験とカイロ大学卒の学歴。
・無償の愛といものを知らない人。誰にも気を許さない。友もいない。同志もいない。人間関係が希薄で長続きしない。
・「トルコ風呂」の名が消え、「ソープランド」となったのは彼女の功績。
・自身の性格は男性的。女性蔑視ですらある。男社会と対峙するのではなく、寄り添うのがスタイル。男社会の紅一点としてもてはやされることを何よりも好む精神構造。男性たちにあがめられる存在、女にしておくには惜しいと言われる女、男を魅了しつつ男たちに頼られ、尊敬され、恐れらるるリーダー、屈強な男たちを率いる優秀でエレガントな女、それが彼女の求める自己イメージであり、理想だった。
・虚業に疑問を抱かない。何をやりたい、というものはない。ただ注目されればいい。だからキャスターから政治家に転身した。
・都議会を制圧した。だが彼女には都政でやりたいことなど、ひとつもなかったのだ。求めたものは新たな敵と新たな戦場。戦場でしかヒロインになれないと知っていた。
・本当の自分を晒しちゃいけない、嘘をつかないと逆に周囲を戸惑わせてしまうという価値観。嘘をついている感覚すらないのかもしれない。
・応援してくれた旧選挙区の支持者の訪問に対し、マニキュアを塗りながら話を聞き,塗り終わったら“もう,マニキュア塗り終わったから帰ってくれます。私,選挙区変わったし”。

私自身、学歴詐称の経験がある。
ただし、嘘を付いたのは親、姉など当時の家族に対してのみ。
大学を中退したのに卒業したことにしていたのである。
嘘の連鎖で、就職先についても偽りの会社名を報告をしていた。
ただただ、言えなかったのである。意気地なしで卑怯者だったのである。
ずるずる時間が過ぎ、ますます言えなくなってしまった。
正月などに帰省するのが一番の苦痛だった。
その間は苦しかった。
私は自分の小心ぶりを心底思い知った。
だから、真相がバレて、すべて白状して、ごめんなさいをした時、内心ではほっとしていた。
正直、気が楽になった。
私の場合、親以外にはありのままの姿をさらしていたので、世間的にはやましさを感じる必要がなかったのは幸いした。

そこで小池百合子氏である。

ここまでウソをついたらもう引き戻れない。
もしカイロ大学首席卒業が嘘八百であるならば、彼女の人生はほぼアウトである。
破滅へのストーリーとなる。
そして、ここまで公にされた以上、今まで小池氏をそれこそ“女帝的“に崇めていたマスメディアは責任をもって徹底的に検証すべきである。
仮に学歴詐称が真実だとしても、政治家として有能であるならば今さら昔のことをとやかくほじくり返す必要なない、との理屈は通るか。
通らない。
ことは大権力者、東京都知事の履歴問題なのだから。
小池百合子の去就と同時に、これは日本のジャーナリズムの存在価値を問われる事象でもある。

西田幾多郎記念哲学館

西田幾多郎記念哲学館

西田幾多郎は現在の石川県かほく市の出身です。
石川県かほく市内日角井に「西田幾多郎記念哲学館」があります。
かほく市立の建物で、延べ床面積が3,000平米近い立派な記念館です。

恥ずかしながら、生まれて初めてこの記念館に行ってきました。
入館料は300円です。

きっかけは、田井徳太郎さんがFBで「西田幾多郎のノートが発見され、中に金沢の「田井屋」で購入されたものもあった」との紹介文があったことです。
ノートは金沢大学や京都大学によって修復・復刻されました。
田井さんご本人も修復プロジェクトに名を連ねています。

仕事の合間に行ったのでほんの1時間程度しか滞在できませんでしたが、何でしょうかここは。大変に面白い記念館でした。

展示室1は素人を哲学の道にいざなってくれる不思議な知の空間です。
円、井戸、窓・・・何でしょうか。ほんの15分程度の滞在では意味がわかりません。

私が井戸を見ています。
井戸が私を見ています。
・・・どういうことでしょうか(笑)。

展示室2は西田幾多郎の生涯をパネルで紹介するコーナーです。
生涯の友、鈴木大拙、山本良吉、藤岡作太郎・・・
渋いですね。渋すぎる。
今度、鈴木大拙記念館もゆっくり見てこようと思います。

コロナ禍でまったく人がおらず、入館者は私だけ。
その静寂感がまたたまらなく心地良かったです。

そして、記念グッズも割と豊富です。
私は記念Tシャツ「無」を買いました。
それとマンガ「西田幾多郎」(笑)。
これを読んで師のさわりのさわりだけを知ってから、次にもちろん「善の研究」を読破しようと思います。
マンガはそれに向けての第一歩です。

最後に、渋い言葉を。

哲学の動機は「驚き」ではなくして、
深い人生の悲哀ではければならない。

翼ある者

我死なば
故郷の山に埋もれて
昔語りし友を夢みむ

これからの金沢の文化

これからの金沢の文化

コロナ禍が今後どうなるか先行きは見通せず、うまく終息するとしても、今までどおり他県・国外からの観光客で金沢が潤うことはないという見方が強くなっています。

ならば金沢は、能登は、石川は、沈没するしかない運命でしょうか!?
ここは発想の転換です。

石川県が県民限定で行っている観光支援政策が好評です。
新型コロナウイルスの影響で宿泊客が激減した旅館などの観光施設の宿泊代金を割り引くもので、人気旅館はまたたく間に予約で埋まりました。

これはいい施策でした。
・観光業は助かる。
・市民県民は喜ぶ。
・県内限定なので、外からコロナは入ってこない。

金沢の文化は金沢市民のために。
石川の観光資源は石川県民のために。

旅館や温泉は、かつてのように石川県民の慰労の場に戻りましょう。
近江町市場は市民のための市場です。原点に帰りましょう。
兼六園や東茶屋街は、地元の人間が散策する以前の姿になりましょう。
芸妓さんは地元の市民がちょっと小粋に遊ぶ席の人になってもらいましょう。
石川で作られる農産物は地元の人たちで食べましょう。

地域の文化は地域の人間に根付いたものであるからこそ観光客にとっても魅力的なのであるのに、近年の金沢・石川の観光資源は観光客向けにしつらわれたものが目につきました。
地元に寄り添っていない文化は所詮まがいものです。

この地の文化を見つめ直す良い機会にすべきです。

重農主義の時代だ!

コロナウイルス禍でいろんな職種が大変なピンチになっているが、農業に関してはピンチがチャンスになると思う。

輸入農産物が非常時に臨んでまったくあてにならないことがはっきりした。
海を越えた食料依存がいかに危険か、肌身に染みて感じられた。
これからは国内生産を中心とした食の世界を再生産すべきだという考えに反対する人はいないだろう。

マスクは中国に依存していたために最後まで振り回された。
極度の品薄を強いられ、値を釣り上げられ、品質不良品をつかまされ、挙句の果てには暴落して大損する輸入者が続出した。
これが食料で起こったらいったいどんなパニックが起こるだろう。

(以下は佐藤勝氏が日本農業新聞に寄稿した文)
時代はグローバリゼーションからインターナショナルへ。
グローバルとは国境、民族の壁がない状態。
他方、インターナショナルは国境の壁があり、国家間で協力し合う体制だ。
必要な規制は残り、農業も安全保障上、絶対に必要になる。
(中略)
これからは重農主義の時代だ。
歴史の振り子は揺れる。
安土桃山時代は重商主義、江戸時代は重農主義、過去30年の日本は重商主義に傾き、今や振れ過ぎて新自由主義だ。しかし、マスクも重農主義の精神があれば不足にならなかった。自分たちも大事なものは自分たちで作ると。

これは国家が生きてい行くための必然だ。
食料自給率37%の現実。
80%まで高めなければ中国依存からは脱却できない。

国家の非常時には国のお金をじゃぶじゃぶ突っ込むことを今回学んだ。
食料の安全保障も今のうちに手を入れておかなければならない。
お米や野菜が出来上がるのはマスクを作り上げるより何倍も時間がかかる。

これからは農業の時代だ。
否応なしに、そうもっていかねばならない。
農業はチャンスだ。

お墓参り

お墓参り

金沢では新盆の7月15日前後にお墓参りをする人が多いようです。
その際、キリコという箱をつるす独特の文化があります。
お墓参りを何箇所もする場合はキリコもたくさん必要になり、かなりかさばりますので、もうだいぶ前からは「板キリコ」なる小さくて薄っぺらい板をキリコの代わりするようになりました。
今では圧倒的にこの板キリコの方が多くなったようです。

7月15日は市中の人々が墓参りに出向きますので大混雑となります。
また、例年7月10日ごろまで、お墓が密集する野田山は中まで車で入れます。
特に我が家の墓地は、真ん前に車をつけられます。
逆に10日を過ぎると野田山の中は通行止めになり、お墓までは指定駐車場からかなりの距離を歩かねばならなくなります。
うちは母が体が不自由なこともあり、数年前から7月15日前後を外し、車が乗り入れられる時期に各墓所を回るようにしています。

ということで今年は7月8日に回ってきました。

野田山は幽玄で美しく、澄みきった空気に包まれた地です。
雨がしとしと降っていると一層美しさを際立たせます。
しばし佇むだけで何とも厳粛な気持ちにさせてくれます。

令和2年の梅雨豪雨で雨が心配でしたが、うまい具合に上がりました。
回ったのは
①家の墓所、②父方の母の生家、③母の生家、④父方の母の妹の墓、⑤父方の母の親戚家の墓、⑥父の姉妹の墓、⑦姉の息子と義母の墓

妻はさらにその間を縫って自分の母の親戚家の墓も参りました。
キリコ13、花14、ろうそく・線香14本。
それなりの数です。

毎年、回る段取りを考えるのが大変です。
いや、毎回ああだこうだと考えるのが愚かしいので、数年前から日記に記録しており、私自身はそれを踏襲するだけです。
しかし父母は記録があること自体を忘れるので、毎年毎年「どうするこうする」の激論が7月早々二人の間で始まるようです。
それも頭の体操かもしれないで、するに任せています。

宗教心はないほうですが、先祖の墓を参らなければという思いはあります。
ただ、もし父が他界したらどうでしょう。
今回っている十数カ所のうち、5〜6箇所は回る意義を感じなくなると思います。
さらに、私が死んで、息子たちはどうなるでしょう。
私の家と妻の家の2箇所以外に回ることはないかもしれません。
時代、世代、価値観は流れていって変化していきます。

ファーム菜四季 抑制かぼちゃのポット作り

ファーム菜四季 抑制かぼちゃのポット作り

梅雨空が続いています。
自社農場「ファーム菜四季」の河北潟農場は、もうすぐかぼちゃ「ほっこり」の収穫時期を迎えますが、雨が強いと畑がぬかるみになり作業ができません。

畑に出られなくても、農業はやることが山ほどあります。
今日はたまたま定期巡回で来たのですが、少し時間があったので、秋作かぼちゃの播種(はしゅ…種まき)の準備作業を手伝いました。

具体的には、育苗ポットを作る作業です。

かぼちゃ作りは、種をまくことから始まりますが、直接畑にまいて育てるのはありません。
まず育苗ポットといういわばベビーベッドで苗を育てます。
風雨で植えた種や出たばかりの苗が飛ばされたり流されたりすることを防ぐのです。

ポッドに入れる土も畑の土でなく、専用のものを使います。
その方が、発生率が高く、成長が均一で、大量の苗を育てることができます。
土は、袋から出した後、最初に手でよく撹拌します。
そうすることで土の中に空気をよく入れ込んであげます。

育苗ポットは単に穴のあいたビニール製のカップで、そこに土を入れるだけのものですが、大量に作る必要があるため、この育苗ポットを作るのにも器具が用意されています。
カップを敷き詰め、その上からプレートで抑え、穴に土が均等に入るようにヘラで土を入れていきます。
たこ焼きの生地を作るのに似ています。

土が入ったポットをコンテナに敷き詰めていきます。
1コンテナに8列×5列=40個のポットがぴったり入ります。
そのコンテナが100枚できました。
つまり4000個のポットです。

今日はここまで。
後日、いよいよこれに播種します。
それまで、外に並べておいて、わざと雨水にさらしておくそうです。
土にいっぱい水分を含ませておいて、播種後速やかに発芽を促すのだそうです。
私がファームにくるタイミングさえ合えば、播種のこともレポートできるでしょう。

青果物の週間情報 【2020-W28】

■週の概況 第28週 7/6(月)~ 7/11(土)

【全体】
 梅雨が続いています。青果物の作況は梅雨の具合しだいで、心配されているように西日本や九州に大雨が降るようだと状況が大きく変じることがありますし、大したことがなければ市況も穏やかに推移するでしょう。穏やかに動く場合、野菜は全体的にやや下げる品目が多くなる見込みです。ここまでが例年よりやや高めの価格水準で来たことによる反動、家庭菜園の成りが本格化し郡部を中心に店舗販売が厳しくなってきたこと、産地切り替えで後続産地が追いついてきた品目が多いことなどが主な理由です。
 消費そのものは今あまり活発とは言えません。巣ごもり需要はとうに過ぎ新しいステージに行くかと思わせた矢先に東京でコロナが再燃しておりますので、社会は沈滞ムードがぶり返す様相です。お中元商戦は例年より動きの鈍さが目立ちます。一方で、長雨から品質劣化や腐敗等が増えてきますのでよくよくの注意が必要です。

【野菜】
 葉茎菜類は品目によりけり。白菜とレタスは産地出荷調整や降雨の影響で数量不安定で価格浮上。キャベツは群馬嬬恋村の本格化で潤沢感が出て下げへ。ほうれん草小松菜など菜類は保合。金時草は露地物が本格化します。赤じそはこの週が入荷のピークと思われますが、梅の不足から価格は弱いでしょう。ネギは地物が白山市や七尾市などから始まることもあり、前週までの高値反動で下げるでしょう。きのこ類は前週と変わらず保合です。
 果菜類はこの時季としては安いものはない堅調な価格帯ですが、この週は全体に軟調と予想します。これまでやや高値感があった反動と、家庭菜園の自家消費で末端の動きが鈍ることがその原因です。ただし、それほど値崩れするとも思えず、小幅な下げに止まるのでは。トウモロコシや茗荷は需要も高く、動きが良いようです。
 根菜類は全体に下げ予想。ひっ迫していた人参は青森産スタートで品薄感は緩和され落ち着きそう。蓮根、サツマイモも他県産の出が追いついてやや下げへ。梅はほぼ終了で今年は本当に少なく高値でした。馬鈴薯は品薄高値となっており、この週もひっ迫状態から抜け出せない見込み。玉ねぎも高値基調を維持します。大根は依然として消費低迷で軟調ですが産地の切り替わりもあって若干の底上げを見込みます。

【果実】
 国内果実はギフト商戦期です。コロナ禍で例年より下降傾向はやむなし。しかし、自粛ムードで最悪かと思いきやそれほど元気がないわけではなく、石川アールス、クラウン、シャイン、マンゴーなどアイテムは揃って、いいものはしっかり動いています。ただし、この梅雨期で品傷みが出やすくなっており、商品管理にはかなり神経を使うところです。特に桜桃は要注意。西瓜はまずまず動きもよくこの週は露地作に入り増量傾向で、デラウエアも最盛期に入ります。モモは白鳳が出てくるため一番の売り時となります。例年、ルビーロマン初せりはこの週ですが、今年はおそらく後の週にずれ込むでしょう。
 輸入フルーツは、数週間後には南米中心から北米へと中心産地が移り変わる時季が来ますが、この週に大きな変化はありません。変動といえばアメリカンチェリーが産地で雨が降り、ビングは終了。晩生種「スキーナ」の入荷に替わります。