アスパラガスの定植

アスパラガスの定植

能登の穴水でアスパラガスの定植作業をやってきました。
これは我が社の子会社「ファーム菜四季」の穴水農場の事業です。
石川県から助成金をいただき、今年はパイプハウスを5棟整備。
ここでアスパラを栽培し、2年後からの出荷を目指します。

今日、アスパラの苗を1500本植えました。
ハウスの長さは33m
畝の幅は180cmで、ベッドは80cm。
3m間隔で支柱を立てています。
かん水用のパイプが下に通っており、その上から黒マルチを張リます。
マルチの上にはネットをかけておきます。
このネットは、苗が成長したときに倒れないように支える役目を担います。
苗が上に伸びるに従ってネットも上げていき、支柱でそれを支えます。

苗は30cm間隔で定植していきます。
アスパラの苗は写真のようにか弱いものです。
しかしこれが順調に生育すれば大きくなり、今後10年間はアスパラを採り続けることができるようになります。

33m÷30cmですから、1列で100本の苗。
それが3列あるので1棟で300本。
これが5棟あるので全部で1500本です。

私は農業は素人で戦力外ではありますが、格好だけ手伝わせてもらいました。
でも、普段は使わない筋肉を使ったからでしょうか、今日の作業が終了する頃にはバッキバキに全身が痛くなりました。

アスパラガスはその年は収穫できません。
来年も少しだけしか採れません。
本格的なスタートは再来年からになります。
それまで、ファーム菜四季の社員及び、委託栽培者として名乗りを上げていただいた室木さんらと力を合わせて栽培していくことになります。

青果物の週間情報 【2020-W22】

■週の概況 第22週 5/25(月)~ 5/30(土)

【全体】
 営業始動、学校再開と、街中は目に見えて動きが戻ってきました。コロナ禍からの回復に時間がかかるのは仕方ないとしても、外食関係、給食対応がリスタートし、青果物の消費も幅広く伸びてくる方向です。特に今まで低調だった嗜好品的なもの、マイナー品目、妻物、ギフト系などに動きが出てくることを期待しましょう。また、コーン・カボチャ・ズッキーニ、エリンギなど行楽向け品目の引き合いが強まる可能性があります。
 青果物は春物から夏物へと品目・産地とも切り替わりの時季を迎えています。地元石川県産で姿を消すものは筍、山菜、蓮根で、始まるのラッキョウ、千石豆、ブロッコリー、豆類、大根など。4月5月の低温でやや生育遅れの品目が見られるものの、全体的に入荷は順調です。この週は天気が良く気温も高まってくるので野菜は潤沢感を増すでしょう。

【野菜】
 白菜は長野の冷え込みにより数量伸びず再び高値にぶり返し。レタスも同様に強含みです。キャベツは春系品種が終わりますが、量的には順調です。ほうれん草は今は問題ないですが、中期的にやや品薄になる可能性あり。ブロッコリーは加賀から能登まで県内産が幅広く出揃い、売場の主力商品となります。
 果菜類は保合もしくは弱含みの品目が多いようです。キュウリは曇天で数量が落ち、激安傾向から一転上げましたが、この週はそのまま保合予想。豆類は福島県産が潤沢に出てくる上、石川県産も千石豆、スナップ、ソラマメ、ピースなど種類豊富となります。トマトは安値のままの弱保合。ピーマンは堅調なまま保合の見込みです。茄子は群馬県産袋入りの規格が値ごろ感があってお買い得です。
 大根・かぶは端境期で堅調。ごぼうは産地切り替えもあって長期低迷から脱出がありそうです。馬鈴薯は品薄高値傾向が少なくとも今月一杯は続きそう。玉葱は動きが好転し、超安値時代は終わりそうですが、依然として豊富です。らっきょうは安定した入荷が見込まれますが、梅は箱数少なく玉太りも悪い凶作傾向で、単価は非常に高値からのスタートになりました。

【果実】
 国内果実は柑橘類はほぼ終了。例年になく長く出荷がもったイチゴもようやく切り上がりが見え、おそらくこの週いっぱいで終了です。今まで気温が低かったためメロン類と西瓜の動きは今一つでしたが、この週は暖かさも戻り、消費が伸びると期待されます。りんごは例年より高値基調ながら商系を中心に入荷します。さくらんぼ、桃、ぶどう、マンゴーなど施設栽培物は徐々に増え、例年より1~2割程度の安値での販売予定です。
 輸入物はアメリカンチェリーが中心。国内産イチゴが売場から消えるのに代わり主力商材となりますが、コロナ禍でスーパーのチラシがなかったためここまでの取扱いは例年より少なめ。この週からビングも登場し、品質・食味とも良好で価格も下がってくるため、量販の期待品目となります。国内の柑橘類が終了に向かうため、輸入のシトラスは順調・堅調な販売になる見通しです

新型コロナで会社を休むと給与はどうなる

新型コロナで会社を休むと給与はどうなる

新型コロナウイルスは今はだいぶ治まっているとはいえ、また第二、第三の波が来るかもしれず、油断はできません。

会社を経営する側の立場としては、社員や身近な人たちが感染した時の出社ルールや、休んだ場合の給与の支払いについて、トラブルが起こらないよう整理しておくべきです。
でも調べてみても結構難しいのですね。

出社ルールについては、一応、市場全体での基準が先頃作られました。
以下は金沢市中央卸売市場の場合です。
あくまでも「基準」であり、各社の都合に合わせて、柔軟に対応してもよいとの但し書き付きです。

①本人が感染した時は出社禁止(当たり前)
②本人が濃厚接触者と指定された時は出社禁止(これも当たり前)
③本人の家族が感染した場合は出社禁止(同居の場合は、ほぼ自動的に濃厚接触者となってしまうようなので、これも当然でしょう)
④本人の家族が濃厚接触者と指定された場合、出社禁止
→これは厳しい基準です。国が示しているガイドでは、ここまで要求はしていないはず。
⑤同僚が感染した場合、いつも一緒に働いていて濃厚接触者と疑わしい場合は出社禁止。その後、濃厚接触者と認定されなければ、体調に注意しながら出社可能

さて、では上記のようなケースで、社員が長期的に休むことになった場合、給与や手当てはどうしなければならないかが問題です。

①から③は、会社は休業手当を出す必要はなさそうです。
これは国が定めたようなもので、会社都合ではなくなるという解釈らしい。
社員は有給休暇を取得するから、休業を選ぶかするということになります。
しかし、④は、会社が独自の判断で社員に休んでもらうということになり、会社は休業手当を支出するか、特別休暇とするかの判断になりそうです。

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、企業が自宅待機を社員に支持する場合が出てきます。
従業員が年次有給休暇を使って積極的に休むことを「推奨」しているだけのケースでは休むかどうかの判断は従業員に委ねられるので、休業手当の支出は不要となりますが、強制的に休んでもらうことはできません。

「休んでくれ」と要請した場合は、感染拡大を防ぐための安全措置であっても、会社が従業員に休業手当を支払う必要があるようです。感染の疑いがあって休業させる場合も同様とのことです。
疑いが現実となって、感染確定となれば、休業手当の支払い義務はなくなる。
ちょっと不思議ですが、そうなります。

厚生労働省のホームページ、コロナウイルスQ&Aに、ここまでビシッと明言している箇所はありません。
でも、事業者ならば誰しもが直面する問題でしょう。
しっかりと基準を明示してもらいたいと思います。

夏の甲子園中止と純情波乗少年

夏の高校野球が中止になって、30年以上前にやった芝居「純情波乗少年」を思い出した。

「純情波乗少年」
ネヴァーランド・ミュージカル・コミュニティ
1986年初演
作/演出 堤泰之

舞台は広島。
広島高校野球部は、補欠部員のタツヤが起こしたある不祥事により、出場を辞退。
代わりに広島県代表で出た尾道商業は全国制覇した。

芝居はそこに“月から来た男”エルビスが絡み、スペースファンタジー色も絡んで複層化するが、それはともかく、
生活のすべてを野球に費やしてきた東尾ら野球部3年生達は自分の気持ちにどうしても決着をつけられない。
キーワードを一つ上げれば「終わらない夏」。

今回の中止を受けて、全国の高校球児達は気持ちにけじめをつけられただろうか。

ちなみに、この芝居はなんとYouTubeで観られる。
東京の小平高校が1989年の演劇全国大会でやったものがアップされている。
我々がやった3年後にやっていたのだ。

高校演劇ということで、踊りと歌をバッサリ削除してあるのは残念だが、芝居部分はオリジナルにかなり忠実だ。
メイン数名のセリフ回しは、我々のとソックリでびっくりした。
これはビデオを入手して、何度も繰り返し見たのだろう。
とても真剣に取り組んで作ったのがわかり感心してしまった。

次はパチンコ問題(苦笑)

かなり昔の出来事だが、ふと思い出した。
普段はまったく来ないのに、4年に一度だけ会社に挨拶に来る人がいた。
スピーチの後、社内のフロアーを練り歩き、名刺を社員一人一人に配っていく。
私の席の近くに来たので私は立ち上がってお迎えした。
その時、携帯電話が鳴った。
彼は普通に電話に出た。
そしてそのまま私のところに歩み寄り、電話で話をしながら私に名刺を差し出した。

さて、話は変わって、地元金沢では、市議会議員がパチンコ店に行ったことが問題になっている。
(いや、地元だけでなく、すぐ全国ニュースになってしまっていた。)

4月に新型コロナに感染し、1ヶ月にわたり入院。退院後も2週間は自宅待機するよう指示されていたが、その期間中に3時間ほどパチンコをしたことが判明したものだ。
しかも、この時点ではパチンコ店はまだ石川県の休業要請の対象となっていた。

本人は、「世の中の流れを見ておこうと思った。浅はかだった。反省している」とし、今のとこ議員辞職つもりはない様子である。

これは黒川氏の賭け麻雀とかぶり、ついつい並べてしまうが、このパチンコ問題の方がはるかに簡単かつ低レベルである。
パチンコはアウト。行ったこと自体がアウト。責任は避けられないと思う。
自宅待機期間中に、人が集まるには一番問題とされる場所に、長時間に渡っていた。同時期、公務は休んでいたくせに。

黒川氏の場合は、「いったい何が悪いとみなさん議論されてるの?」と冷静に問うと、結構これが難しかったりする。
その黒川氏が速攻で辞任を表明し、パチンコの方はそうでない。

パチンコに行くことが問題という感性が欠けているのだろう。
悪気もないだろう。
今もなぜ非難されているか、理解できていないかもしれない。
だが、その鈍感さこそが資質のなさの証である。

人のふり見て我がふり直せ。
受け身になるととたんにぐだぐだになる人間は少なくない。
自分はまだ何か起きた時に謗られる立場にないだけだ。
身を常に律しておくこと。
こと起こった時に正しく身を処すこと。
よくよく肝に銘じたい。

賭け麻雀で辞任した件

東京高等検察庁の黒川検事長が辞任をした。
定年延長をめぐる検察庁法改正案、タレントら有名人によるSNS上の抗議、改正案の未送り、そしてドンピシャで炸裂した週刊文春の賭け麻雀記事。

黒川弘務氏の検事としての能力を否定する人はいない。
卓越して優秀な人物であると多くの人が認めている。
だから政府はルールをねじ曲げてでも登用し続けようとした。
このこと自体、会社レベルならばむしろ当然の処置、でも国家レベルだからアウトかな思っていた。特に1月に閣議決定した半年間の延長には無理があるなと感じていた。

ここからは私の私見による次元の低い話となる。

今回、よりによって、検事が賭け麻雀・・・。①
しかも、よりにもよって、相手が産経と朝日の記者・・・・。②
そしてくどいようだがよりにもよって、5月1日と13日にもやってた・・・・・。③

この①②③はみな面白い。

①から受ける印象はまずチョロさ。
賭け麻雀とパチンコはグレーな遊びの代表格だ。
ブラックではなくグレーな感じ。
市井の民がグレーな服を着ても私は全然咎める気はない。
でも検事はね。
中華料理屋のオヤジは、賭け麻雀はしてもいいけど、糞した後は手を入念に洗ってからチャーハンを作らねばならん。
検事は、糞した後は手を洗わなくてもいいけど、賭け麻雀をしてはいかん。
私の倫理観ではそうなる。
せめてもっと大それていて派手なスキャンダルだったらさすが大物と舌を巻いたのに。
検事長がたかが賭け麻雀で失脚するのはあまりに格好悪いではないか。
でも、それが人間というものか、という気も一方ではするのだ。
誰しも、人に言えない趣味とか、これを知られたら死んだほうがマシと思う秘密がないわけではない。

②は本当に面白い。
よりにもよって産経と朝日とは。
どうせなら、産経が2人ではなく、そこに野党の誰かでも入ってくれていたらもっとよく出来たメンバー構成になるのに。
皮肉ではなく、この人は本当に優秀な人だったんだなと思うし、ああ、この世界はズブズブなんだなということを実感できたし、本当にガチ?実は誰かがはめてない?とも思う。

③はおかしい。
この時期にやろうか、と思う感覚がおかしい。狂ってる。
そんな最近ではなく、数ヶ月前にやったのが最後だったとしても、文春砲はちゃんと炸裂し、黒川氏は辞任に追いこまれたろう。
だから③は余計であるし愚かなことだ。
いくら黒川氏が優秀な人物であるとしても、この一点でもって、私は評価を大きく下げた。

ところで、この賭け麻雀問題は、何が問題の本質なのか。
賭け麻雀が違法行為ということ?
この騒ぎの中でのモラルを問うということ?
あるメディアでは、三密の状態で卓を囲んでいたことも批判していた。
何でもかんでもかち込むんじゃない。
辞める方は辞めて終わりだが、責める方はそのへんを理解していないと、ただの追い落としになってしまう。

夏の甲子園が中止決定

夏の甲子園が中止決定

新型コロナウイルスの感染拡大を憂慮し、高野連は夏の全国高校野球を中止することを決定しました。
大会が中止となるのは戦後初めてのことです。
春のセンバツも中止となりましたから、春夏連続で中止となるのも、もちろん今回が初ということになります。

やりようはあったと思います。
が、このご時世で中止の判断は高野連としては仕方がないところでしょう。
八田会長のコメントはとても誠実で素晴らしい内容でした。

「苦渋の決断をお伝えする悲しい日になりました。開催中止は球児だけではなく高校野球をこよなく愛する方々にも痛恨の極みです。特に高校3年生にとっては暗くなるまで練習に励んだ集大成の場がなくなり、心が折れる思いかもしれません。しかし、甲子園出場を目指した球児という栄冠は永遠に輝いています。それまでの練習や試合で身につけた自信と誇りを胸に新たな第一歩を踏み出してください。アメリカのプロテストソングに『We shall overcome』『勝利を我らに』があります。新型コロナウイルスに人類が打ち勝つこと、そして皆さんがみずからの心の揺らぎに打ち勝ち、あすに向かって挑戦されることを信じています」

中止になったのは何も高校野球だけではありません。
インターハイだってなんだって、何かに打ち込んできた人はその最大の成果を試す場を奪われました。
「なぜ高校野球ばっかり大きく扱うんだ!?」と非難する人もいます。
でもね、やっぱり高校野球は特別なんだから仕方がない。

「なんであの子ばっかりモテるのよ!!」って怒ってみても、そう叫んでる当人は決っしてモテるようにはなりません。
それはそれ。
世の中って平等じゃないんだなぁと学ぶしかないのです。

甲子園に向けて全身全霊打ち込んできた球児たちは大いに嘆き、怒るといいです。
ああ、30年以上前の芝居を久しぶりに思い出しました。
「終わらない夏」。
その話はまた後日。

プロセス管理制度がまた始まる

我が社の社員の評価制度でもありスキルアップ実践計画でもある「プロセス管理制度」が新年度になってたまた始まった。
昨年は会社全体で26名がランクアップの評価を受けた。

自らが行動計画を立て、それを一年かけて実践し、目標レベルに到達するよう日々自己を練磨する。
これによって社員としてますますの成長を果たし、会社への貢献度を高めてもらいたいと切に願う。

これは鞭の政策ではなく、飴の政策である(表現はあまり適切ではないだろうか・・・)。
これで達成感を少しでももってもらい、モチベーションアップにつなげてほしい。
だから、1段階の評価に至っては、あまりハードルを上げず、なるべく数多くの社員に評価を与えたい。

4月をめどに計画を立ててもらい、5月〜6月にかけて第一回目の社員面接を行う。
面接するのはハードであるけれども、社員とのコミュニケーションhが確実に深まるので早くにこなさなければならない。
実は昨年は私の怠慢もあって、管理部門の社員には迷惑をかけてしまった。
その点、私自身のプロセス管理評価点は0点であった。
自分自身、今年は雪辱を果たしたい。

この制度は受けるもの、判断するものが誠実に取り組めば、成果が必ずや出る良い制度だと思っている。
私をはじめ、判断するものがおごる事なく、真摯に向きあわねばならない。

青果物の週間情報 【2020-W21】

■週の概況 第21週 5/18(月)~ 5/23(土)

【全体】
 石川県は15日に緊急事態宣言が解除され、少しずつ世の中に再開の気運が高まっています。スーパーはチラシを自粛してきましたが、そろそろ打ち始める店舗が出てきました。しかし百貨店・飲食店・業務筋は、急に解除されても即座に動き出せるわけもなく、消費が末端から回復するにはまだまだ時間がかかることでしょう。
 青果物の入荷状況は概ね順調であり、一時は高騰していた白菜やキャベツも落ち着いた感があり、野菜で高値ひっ迫した、いわゆる”もがき”の品目はほとんど見当たりません。春夏野菜へと野菜の産地切り替わりが進む時季です。特に豆類やブロッコリー、ラッキョウなど地物の入荷が目立ってきます。

【野菜】
 葉茎菜類は高かった白菜・キャベツが大きく下げ、一般消費に向けては正常なレベルに落ち着いた感があります。ネギはまだ不安定ですが、傾向としては弱含みです。ほうれん草はまずまずながら小松菜が安値。これからの目玉はブロッコリーで、地物が今後次々と登場し、売場の主力となります。きのこ類は需要が次第に減少し、価格も下げ傾向です。
 豆類は産地の切り替わり時季を迎え、福島県産も始まって増量傾向。安かったキュウリは底上げの予想です。なす・ピーマンは例年よりやや安値感があり、トマトは更に一段の弱含みです。カボチャはメキシコ産が中心ながら品質やや不安定で、高値ながら鹿児島県産に期待が集まります。
 根菜類は比較的堅調で、大根・カブラは青森県産の出荷を控え今は少なめ。人参はスムーズに徳島⇒岐阜に移行しました。蓮根、甘藷は地物の切り上がりが早く、高止まり傾向です。土物類では馬鈴薯は数量が少なく強含み、まったく逆に玉葱は大きく安値低迷です。この週の末あたりに梅が始まる予定ですが、今年の作況は良くないようです。

【果実】
 果実では、例年より息の長かったイチゴもいよいよ九州産が終わってしまい、愛知県産の終盤を残すのみ。それに代わる一番手はアメリカンチェリーです。昨年より量は若干少なめですが、品質は良好で価格もこなれてくるでしょう。メロン類は愛知、茨城から種類豊富に増量をみますが、業務需要が動いていないので販売は苦戦中。例年より安値基調となっています。サクランボ、桃といった施設物は加温から無加温物への移行期にあたりますが、これまた業務需要の落ち込みから一般売りの相場は2割程度、平年より安いようです。NZ産のキウイは安定した入荷です。ゼスプリは今年からロゴが変わって販促資材も一新。キウイブラザーズのテレビCMもゴールデンタイムに流す気合いの入り様で消費の伸びが期待できます。

加賀太きゅうりの簡単な食べ方

加賀野菜の一つ、加賀太きゅうりが売れず、余りまくっています。
これもコロナ禍です。

加賀太きゅうりは外食産業で利用されるのが推計60%程度の食材です。
料亭であったり、居酒屋であったり、旅館であったり。
加賀野菜認定品目であるということで加賀料理の具材にしやすく、超巨大なキュウリという珍しさもあって使い勝手がいいのです。

反面、家庭ではそうガバガバ消費されるものではありません。
昔からの定番の調理法は「あんかけ煮」か「酢の物」。
したがって若い人はもともとあまり食さず、転勤族の奥様にとってはまずもってどう料理していいかわからない代表格なのです。

で、くり返しますが、コロナ禍により外食産業は今、壊滅的な状況です。
なので市場の果菜売場は太きゅうりの入った箱が壁のようになっています。

これじゃいけません。
太きゅうりはキュウリですから!もっと手軽に美味しく食べる方法がたくさんあるのです。
そのいくつかを列記しましょう。

・スティック状に切ってスティックサラダに。
・角切りにして、浅漬けの元で揉んで浅漬けに。
・適当に切って塩を振って、ごま油をつければ簡単なおつまみに。
・キムチ漬けの元に絡めてキムチ漬けに。
・天ぷらにしてもおつ。
・カレーの具にしてもそれなりにうまい。
・中をくり抜いてチーズやひき肉の炒め物を詰めると立派な一品に昇格。

いかがでしょうか。
太キュウリは、普通の胡瓜より若干糖度が高いそうです。
だから、生でも、加熱しても十分味は楽しめるし、
身がしっかりしているので煮ても焼いても形が崩れないのが強みです。

我々卸売会社はもっともっと食べ方を商品に付けて販売することを常態化しなけれないけません。
ある意味、我々の存在意義であったり、我々が対価としてして収益を受け取れるサービス内容は食べ方提案だったりするのかもしれません。

それを幅広く展開するためにも、リテールサポート室を会社に設けたいのです。