新年度のプロセス管理スタート

前年度から会社は「プロセス管理制度」を始めました。
社員が目標を立て、その目標を達成するための「行動計画」も示し、その過程を一年を通して追跡します。
期中何度かの面接を経て、年度末に役員からの評価がなされます。
評価によって、新年度からの給与に「プロセス管理手当」が加算されます。

前年度は試行錯誤でした。
計画を立てる方も手探り、評価する方も手探り。
計画は抽象的になりがちでしたし、評価は「プロセス」とうたいながら営業実績の数字に偏りがちでした。

計画シート、面接シートも使いにくいものでした。
なので新年度からはすべて一新します。

今日、各部の部長を集めて、部下に計画シートを作らせるように指示しました。
一応、提出締め切りは4月27日。
初回面接は計画内容そのものの適正を問うものになるでしょう。

これは、決して鞭の政策ではなく、
また、飴の政策でもないと思っています。
言わば、会社員としてレベルを高めていくための自己啓発の政策です。
社員は当然、それを導く管理職・役員にとっても鍛錬となるものです。
私自身、もっと謙虚に、深く、緻密にとり組まねばなりません。

文章が書けない!

文章が書けない!

毎年この時期に頭を悩ますのが「事業報告書」に記載する文章です。
この一年の会社の経緯がどんなだったか、何をしたか、今後の見通しと課題は何か、ということをそれなりの分量の文章で説明しなければなりません。

普通の株主はこんなものはまず読みません。
小難しいことが書いてあり、つまらないからです。
でもたまにはちゃんと読む人がいます。
だからやっぱり適当なことは書けないのです。
曲がりなりにも会社が発行する正式な文書ですから。

もう10年くらいになるでしょうか。
我が社の事業報告書を書くは私の役になっています。
株主総会が6月●日、だから5月●日までに事業報告書とともに株主招集通知を出さなくてはならず、だから4月●日までに文章を書き上げなければならない、、、
というのが毎年あるわけです。
今年の締め切りは一応4月21日です。

毎年、1〜2日は根をつめて書くのですが、今年もそろそろやらねばと、休日にもかかわらず朝から出社しました。
しかし❗️

出ません。
文章がまったく出てきません。
特に今年は業績が厳しい結果に終わったので、文のまとめ方に迷いがあるのですが、それにしても文が出てきません。

朝7時に会社に出てきたのに、気がつくと夕方7時です。
えっ‼️
12時間ただただ悶々と⁉️
病気じゃないか❓>自分。
鬱❓>自分。
コロナ鬱が今流行ってるらいしけど、コロナ鬱じゃなくって、「事業報告書鬱」⁉️>自分。

何年経っても文章がうまくならないなぁ、もうこの歳になったら上達ってのは無理かなぁと感じることは前々からありましたが、ここまで来るとハッキリ言って退化です。
進化ゼロではなく、完全にマイナスに行ってます。

さすがに今の私は意気消沈気味です。
さて、この先どうなるでしょうか。
無事、4月21日には仕上がっているのでしょうか。
次回、ご報告しましょう。
(…と、無理やり自分を客観視することで心のバランスを保とうとしている自分…)

でも、なんでこんなに文、出てこんかな〜?

石川県と金沢市が独自に緊急事態宣言

石川県の谷本正憲知事は本日13日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県独自に緊急事態宣言を発令しました。
石川県民に不要不急の外出自粛を改めて要請し、県外からの来訪も控えてもらう内容です。
期間は安倍首相が発令した7都道府県と同じ5月6日のGW終了までです。
それにあわせて、金沢市も同様に宣言を出しました。

石川県は感染者数は121人となり、また金沢市の人口10万人当たりの感染者数は16.6人で、これは東京の15.0人を上回る悪い数字です。

谷本知事は3月27日に外出自粛中の東京都民らに向けて「無症状の人は石川にお越しいただければ」と発言し、県民から非常識な発言だと批判され、また4月9日にも岡山県の伊原木知事が「県境を越えての来訪をいま全く歓迎していない」との発言に対し、「岡山県はよく言ったね。来る人を拒むというのは言い過ぎな気がする」と疑問視する発言をしたことがまた県民の顰蹙を買いました。

その名誉挽回といったところでしょうか。
感染者拡大の機をとらえ、独自宣言を発令しました。

この処置自体はやむを得ないでしょう。
とにかく石川県は蔓延スピードが全国ワーストであり、そのほとんどが金沢市だったのですから。
しかし、我が社はまだまだコロナ対策が追いついていません。
先週から慌てて危機対策のマニュアル作りをしているところ。
業務をどう短縮・簡略かできるのか、まだ煮詰まっていないのです。
正直なところ、もうあと数日の猶予というか準備期間があれば、宣言に合わせての会社の姿勢発表ができたのですが。
とにかく、できることを少しずつ考えていくべきですね。

東京市場について、どう対応しているのか調査してみました。
若手は午前早々に帰宅させてるみたいです。
これは明日から対応が大変です。
できることからやらないと。
宣言が出た以上は次は企業の姿勢が問われます。

青果物の週間情報 【2020-W16】

■週の概況 第16週 4/13(月)~ 4/18(土)

【全体】
 新型コロナ問題は日を追うごとに深刻さが増しています。7都道府県への緊急事態宣言は火曜日に発令されました。その3日後金曜日のニュースで、人口10万人あたりの感染者数は金沢市13.7人で東京よりも悪いという調査結果が報道されました。そして本日、石川県は独自に緊急事態宣言を出しました。前例のない非常時に入ってしまったと言えます。
 「今のところは」という但し書き付きですが、青果物流通は幸いにも順調です。生産・物流に大きな問題がなければ、野菜は気温の上昇に伴っての増量をみて、保合もしくは弱保合となります。ただ雨や低温で思ったほどには増え方が穏やかで、平年比としては相場は高めです。
 外出自粛で人々の巣ごもり傾向は拍車がかかっていますが、一方で必需品の買い物だけは生活のために必須の行動であり、スーパーや量販店への人出はそれなりに活発で、野菜・果実ともに一般的な品目の動きは悪くありません。なんせこの非常時の一番の不安定要因は消費者心理であり、突発的にパニック買いによって価格の乱高下が平時よりも起こりやすいことに注意してください。

【野菜】
 白菜、キャベツ、ほうれん草、小松菜などは、消費者心理の影響を最も受けやすく、短期的な価格の乱高下が起こりやすい状態です。葉茎菜類ではブロッコリーが高値基調です。原因は前段産地の切り上がりが早く、後段産地が追いついていないことです。
 果菜類は気温が締まって想定より増量ペースは上がらず、堅調な価格帯をキープしてきました。今後は各品目で徐々に増量となり、価格も穏やかに下げるのがパターンです。
 大根、人参はこの週は雨の影響でやや出荷の谷間に入る可能性があります。蓮根・甘藷は残量厳しく数量不足による上げ。馬鈴薯・長芋は動き好調です。旬のたけのこはこの週には早くも九州産は切り上がる見込みで、地物中心に潤沢な入荷販売を見込みます。

【果実】
 国内果実の生産動向はほぼ平年並みです。ハウスのサクランボやマンゴーなど、例年ならとても高価な品目が安いのが今期の特徴です。これもまたコロナウイルスの影響で、食材も不要不急のものは敬遠する心理が働くからと思われます。反面、引きこもりに疲れた消費者がせめて買い物くらい楽しみたいと、普段買わなかったものを手にとるケースも増えいており、例年より安値の高級フルーツは今後動きが良くなる可能性があります。りんごはサンふじがこの週で終わり有袋ふじに切り替わります。
 輸入物はマンゴーなどエアー便で運ばれる品目の値上がりがひどくなっています。航空便の運賃が急騰しているためで、原価の上昇に直結しています。国産のキウイが終わって今後はNZ産一色となりますがまだ2週ほどはゴールドのみの入荷です。

どうも爺ちゃん婆ちゃんの評判がよろしくない

どうも爺ちゃん婆ちゃんの評判が良ろしくない

ちょっと前までは若者が非難されていた。
ウイルスに対する危機感がない、
感染しても軽度か無症状だから、街中ふらつくし、仲間同士密集する、
そうやって知らないうちに菌をばら撒いているのだ、と。

でも、最近はよく見ると、お行儀が悪いのは年配者の方だ。
爺ちゃん系で多いのは、自分は大丈夫、と何の根拠もないのに思い込んでいる人。
恥ずかしながら私の父もそのタイプだ。
今日は買い物の用がある。バスに乗って街に行く。
バスは危ない。今は自粛すべき時だからやめましょうと妻が言っても、いやいや、わしは大丈夫だからと曲げない。
マスクをちゃんとしている様子もない。

私なら「老人はしゃーねーなー」と諦めるところだが、私の妻は結構性格が強いので、そんなに言うなら、その買い物というやつを、お父さんが出かける前に済ませてきてやる、と早朝からバッと出かけてバッと買ってきてしまった。さすが妻。

婆ちゃん系で多いのは、外でおばさん同士が出あったら、マスクをはずして長々と井戸端会議を始める人。
恥ずかしながら、我が家の町内にその手が多い。
なんのためのマスクか。まったく意味ねーじゃん。

別にコロナに限った話ではないが、人間は歳をとるほどにききわけがなくなってくる。
昔の老人は歳をとるほど丸くなって、何があってもニコニコしていて、ある日日向ぼっこしていると思ったら眠るように死んでいた・・・というイメージではなかったか。
(まぁ、これは私のものすごい偏見だとは認めるが。)

ああ、でも、ぐんと若い世代からすると、私はそちら側に近い人間か。
いやいや!
私は絶対にききわけのある丸くてニコニコしててある日眠るように死んでいた老人になる。

事務職女性社員の現場研修

朝6時、我が社の制服を着たマスク軍団が、卸売場を練り歩いています。
周りの人は「丸果の社員?でもあんまり見たことないなぁ」という表情です。
よく見ると、全員女性です。
マスクで年の頃はわかりませんが(笑)。

実は彼女らは我が社の事務職の社員です。
通常は朝8時から4時半までの就業時間なので、この時間帯にはいません。
みな、毎日会社に来て働いているのに、現場を一度も見たことがないので、勉強会を開催したのです。

先生役は総務部のカクッちゃんです。
彼女は今は管理事務職ですが、入社して数年はバリバリの現業(うちでは現場の営業職を現業と呼んでいます)を経験しました。

老若男女に関わらず、一つの会社にいるのです。
同僚のこの人、あの人はいったいどんな仕事をしているのだろう。
それを知ることはとても大事です。
毎日顔を合わせていても、意外と知らないものです。

この企画は社員からの要望で決まったことで、社員自らでやったことです。
いいことです。
ありがとう。
これからもいろいろやっていきましょう。

たけのこ感謝祭、個人的には空振り三振

毎年この時期、金沢市寺町の「妙福寺」というお寺で「たけのこ感謝祭」が催されます。
今年は本日4月10日の開催であり、私は卸売市場の代表として行ってまいりました。

たけのこ感謝祭は、江戸時代の加賀藩士・岡本右太夫(うだゆう)のお墓があるお寺です。
彼は明和3年(1766年)、孟宗竹を江戸から初めて金沢に移植しました。
この時は根付かずに失敗に終わったそうですが、明和7年(1770年)に再び江戸から持ち帰ったものが無事に繁殖し、その後県内各地に移植されてたけのこが産地化しました。
これにより、岡本右太夫は石川県におけるたけのこ生産の元祖と敬われ、その遺徳を偲び、「たけのこ感謝祭」が毎年行われるようになったのです。
今回がその53回目でした。

この会は石川県野菜園芸協会によって開催されており、石川県農林部、金沢市、小松市、白山市、津幡町の市町村(これらがたけのこ産地です)、各農協、そして市場関係者が参集し、お経を上げ、お墓参りをするという極めておごそかな会です。
「祭」とありますがそういう華やかさはありません。

さて、今年は新型コロナウイルスのため、例年より臨席者少数、時間も短縮されて行われました。
実は私は祝辞を述べるお役であり、ちゃんと原稿も用意してあったのですが、今回の簡略化により名前を呼ばれることはありませんでした(苦笑)。

昨年初めて臨席した際は、祝辞のことを知らずに即興のスピーチでごまかし、お数珠も忘れるという恥を晒したので、今年はリベンジとばかりに燃えていましたが、完全に空振りに終わりました。
コロナめ。
来年こそはリベンジです。

我ながら良い祝辞だったんですがね。
くやしいから、最後に書き記しておきます。
・・・と、それはどうでもよいこと。
せめて今年、地物のたけのこはいい年でありますように。
卸売市場もがんばります。

第53回たけのこ感謝祭の開催にあたり、一言、祝辞を述べさせていただきます。

まず始めに、地元のたけのこを愛する者として、心からの喜びを感じます。今年もたけのこの季節を迎えられました。堀りたてを生で、あるいはサッと湯がき、サシミとして食べられるのは地物の鮮度ならではの贅沢です。また、昆布と一緒に炊く北陸独特の食文化も、地物あってのものです。
ことに本年は、新型コロナウイルスで生活が破壊され、家に閉じこもりがちな風潮の中、たけのこが食卓に届き、家族でそれを囲めることは、人々にとって大きな安らぎとなるでしょう。心からお喜び申し上げます。

次に、流通にたずさわる者として、関係各位へ感謝の意を表します。生産者、農協関係者、市町村役場、他、ご尽力いただくすべての皆さま、誠にありがとうございます。
岡本右太夫翁が明和3年、1766年に江戸から初めて孟宗竹を導入されたことに始まり、以降、たくさんの心ある人々が「石川県産たけのこ」の歴史を紡いできてくださいました。そのご努力のおかげで今日があります。たけのこは、播種や定植といった一般野菜の栽培とは違いますが、山の手入れ・整理にはとても手間がかかり、収穫は重労働です。生産者の皆さまのご苦労に対し、感謝の念に堪えません。

最後に、卸売市場を代表して、集荷販売に対する決意を申し上げます。石川県の市場人(いちばじん)は、金沢・小松・白山・津幡、各地域の皆さまのご期待に応えるべく、全力を尽くして有利販売に努めます。
今年は一部産地を除き全国的に表年です。暖冬のため各産地とも太りが早く、切り上がりも例年より早いのではないかと言われています。石川県産はこれからピークを迎えますが、幸い非常に色が白く、きれいで、高品質であり、例年以上に有利販売ができるのではないかと思っております。これから、地元の消費者はもちろん、全国のマーケットに向け、石川県産たけのこを販売して参ります。

結びに、石川県野菜園芸協会の益々のご発展を祈念申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。

令和2年4月10日

また本屋さんが閉店した

金沢市大桑にある本屋「KaBos金沢大桑店」が4月19日をもって閉店することになりました。
大変残念です。
今日行ってみたら文具が50%オフで売っていて、さすがに棚はすきすき状態になっていました。


この書店はとてもよいお店だと思っていました。
店内を歩き回っているだけで、買いたい本がいっぱい出てくるのです。
おお、こんな本があるんだ、あらこれは面白そうな本だ、など新たな発見が必ずあるのです。
これは店の本の選び方、見せ方が良いからに他なりません。
特に2階はマンガ・ゲーム・音楽・ホビー関係が固まっていて、サブカルチャー好きの若者の聖地のような場所でした。
流行っていると思ってたんですが、昨今、書店経営はやはり厳しいということなのでしょうか。

私は地元の書店「うつのみや」さんの社長さんをよく知っているので、Amazonで調べてうつのみやで買う、というのが本を買うときの基本スタイルです。
しかし、本のチョイス、店のディスプレイや店員さんの質は、勝木書店の方が上と内心思っていました。
(うつのみやさん、ごめんなさい。でも更なる向上を期待してます。)

「KaBos」は福井県の「勝木書店」が経営する本屋です。
福井を中心に20店舗以上お店を構えます。
金沢にはつい1年ほど前まで「勝木書店 金沢泉野店」もありましたが、やはり閉店してしまいました。
この泉野店もいいお店でした。
やっぱり店をうろうろするだけで何冊も欲しい本が見つかるような内容でした。

街の本屋が店を閉める。
これは寂しいことであると同時に、実は社会にとって危機的現象ではないかと思ってしまいます。
目的買いならAmazonでもいいのですが、書店で本を手にとりパラパラめくる行為が自己の感性を刺激し、興味の幅を広げ、ひいては教養に深みをもたらすのではないでしょうか。

うちの会社の若手社員に、学生時代に勝木書店でバイトをしていた者がいます。
彼に聞くと、店内の品揃えやディスプレイは店舗ごとに勝手にやっているのではなく、勝木書店本部からしっかり指導があるのだそうです。
全店統一されたテーマ性があるということでしょう。

勝木書店そのものは福井で今後もしっかり営業されることでしょうが、返す返すも残念です。
名残惜しい気持ちもあって、本を1冊買いました。
藤原正彦著「本屋を守れ」 (PHP新書)

本屋は国力の礎だそうです。
本当にそう思います。

それでも桜は満開に咲く

それでも桜は満開に咲く

安倍総理は昨日、東京、大阪など7都道府県を対象に緊急事態宣言を発令しました。
当該地域に関わらず、人々は今後ますます外出を控え、イベントや集会を自粛する傾向が顕著になるでしょう。一体この先どうなるのでしょうか。

さて、
「それでも桜は満開に咲く」。

動画は石川県の「河北潟」にある知る人ぞ知る桜の名所です。
その名を「母恋街道千本桜」。
「ははこいかいどうせんぼんざくら」です。
その全長は4.5km!ものすごい距離で、時速60kmで走っても4分以上かかる長大さです。
容量の関係でこの動画はほんの一部、ごくごくごくごくチョビっとだけなんです。

河北潟は石川県の金沢市、内灘町、津幡町が3市町村にまたがっている地で、この桜街道も3市町村すべてを通っています。
千本桜という名は伊達じゃありません。
2016年の資料によると、金沢市で620本、内灘町で450本、津幡町で20本ですから、1000本以上が植樹されています。

2018年、不治の病の母を抱える娘さんが、当時の金沢市長に手紙を出し、「この道は私の母恋街道になった」と書き、桜並木づくりを提案されたそうです。それに3市町村が動き、2018年から植樹が始まり、今ではこのような見事な姿になったのです。

この道は私が会社から自社農場に行く途中にあります。
この辺りは車を停められる場所がなく、ただ通るしかないのです。
歩くか、自転車で走るかが一番いいかもしれません。
一年のうちほんの一時期だけの楽しみですが、本当に心が洗われます。

「忙しい」と言うは怠惰の証

(株)商業興信所が発行する商興特報4月7日の訓示。
「忙しいと口癖のように言うのは怠惰の証」

(要約)
明治の評論家、徳富蘇峰に言わせると「多忙とは怠け者の遁辞(とんじ)」。
今日成すべきことをやらなければ、明日はさらに忙しくなる。
今年やるべきことをやらなければ、来年は当然忙しくなる。
きちんとやるべきことを消化していれば、多忙に追われることはない。
若い時にバラの上で寝ると、年老いてからトゲの上で寝る羽目になる。
一日を全力で生きることは時として苦しいことだが、その先に楽が待っている。

(感想)
これは本当に身に染みることである。
仕事ができる者は常に前倒しでやっている。
先伸ばしはまずない。
帰りも早い。
手際がいい。
質とスピードはほぼ両立している。
すぐ取り掛かる。

仕事が遅い者はいつも遅い。
常に溜めている。

私はどちらか。
残念ながら今までは後者だった。
芸術の世界においては仕事の遅い才人はよくいる。
しかし、私は芸術に身を置く者ではないのだから、スタイルを改めなければいけない。