農経新聞社:営業スキルアップセミナー

うちの社員がセミナーで作成した提案素材。(無断転載。許せ●●)

農経新聞社:営業スキルアップセミナー

農経新聞主催の「営業スキルアップセミナー」が昨日2月4日に東京で開催されました。
営業コンサルタントの本田茂さんが講師となって、卸売会社の営業スキルを磨く内容です。

これにうちからは野菜統括部長、営業開発部部長、営業担当係長の3人を出しました。
ノウハウを持ち帰ってもらい、我が社で普及させるためです。

身に付けるべきことはとてもシンプルです。
産地に出荷要請書
量販店バイヤーに提案書
を作成すること。

これは商社なら当たり前にやっていることです。
でも卸売市場業界できちんとこれをこなしている会社は極めて少ない。
だから、よその会社がこの手法で営業を回られたらうちは負けます。
逆に、先んじてこれを定着させればうちは勝てます。

だから、営業社員全員がこれをできるようにすること、
その後、組織的に集荷と販売に利用する仕組みにすること、
この2つが会社の目標となります。

なので3人のキーマンを選んびました。

実際に効果を体感してもらう代表社員として係長、
すでに独自にこうした提案書を作ってきた実績のある部長、
会社全体に波及させるための旗振り役としての統括部長。
近場ならいざ知らず、日帰りの東京出張に自主的に3人も派遣したのは本気だからです。

今、うちは提案力においては下の下と自己否定した上で、将来的には大逆転すると決意し、勉強と訓練と実戦を繰り返すことが必須です。

必ずうちは将来、人材の宝庫となる!

老人用のお役所手続き、煩雑でないっすか?

最近、父の遺言状作成、母の障害者手帳交付という、それぞれにやらなければいけないことがあり、必要な書類を取り揃えるために市役所やら病院やらをかけずり回っています。
そこで感じることは、
老人用のお役所手続き、煩雑でないっすか?
で、その内容、難しくないすか?
ってことです。

例えば印鑑証明。
自分でしたら「市民カード」というものが市から交付されていて、市民センター設置の発行機に入れればすぐ出ます。住民票も同じです。
でも父は「市民カード?そんなもんわしゃ持っとらん」と言います。
じゃあ、印鑑手帳があるはずと言うと
「印鑑手帳?そんなもんわしゃ持っとらん」と言います。
こうなると市役所に行って、委任状用紙をもらって、それを父に書かせて、また市役所行って、、、と何往復もしてやっと一枚300円の紙っきれをゲットするわけです。

母の場合、障害者手帳を申請した時、証明写真撮って、かかりつけの病院行って証明書を出してもらって、ようやく申請書を出したら出来上がりに1ヶ月くらいかかると言われました。
今日び何にそんな時間がかかるのかと思いましたが、幸い2週間ほどで連絡があり、市役所に取りに行けたのでよかったです。
ただ、いただいた障害者手帳ってただの紙っきれにビニールのカバーをかけただけです。
こんなの、1ヶ月どころか10分でできるだろう…と思いましたが、まあそれはいいです。
その後の説明がすごかったです。
「あれもできるし、これもできる、こんなのには割引が効くし、それを申請すればこんな助成がある、詳しくはその冊子を見てください」って分厚いマニュアルをいただきました。
てんこ盛りのサービスなので文句を言ってはバチが当たりますが、とても把握しきれません。
また「それを申請すれば」に従って申請するにはま〜たいろんな書類を添付しなければならないし、ま〜た新しいカードやら証明書が交付されるらしいです。

こんなふうにいろいろ面倒だしややこしいんですが、最低限を把握してきちんと手続きが済むよう介添えするのは子の務めですから当然やります。
でも、そういう人が身近にいないご老人だって世の中にはたくさんいるわけで、これはとてもとても自力で手続きを踏んだり、受けるべき行政サービスを受けたりというのは無理だな、と思います。

今の世の中、いろんなサービスや援助があるのですが、知ってる人と知らない人の享受の格差がとても大きいのではないかと思います。隅々まで目をこらす生真面目な人にとってはとてもお得、でも知らない人は何も受け取らないまま死んじゃいますね。
そんな人からの税金で成り立っているサービスのはずなんで、いわばズボラな人のお金を緻密な人が吸い上げているという見方もできるのかもしれません。
それはわかっていても、緻密にチェックする気には…ズボラなわたしにはできそうもありません。

冬期園芸大学でお勉強しました

冬期園芸大学でお勉強しました

石川県野菜園芸協会は全農石川が中心になって石川県の園芸農家に対し野菜栽培の指針を示したり、様々な支援を施していく組織です。

今回は3人の講師がそれぞれのテーマで講演をされました。

①「苗と私とベルグアース〜日本一の苗屋になるまで〜」
講師:ベルグアース株式会社 代表取締役社長 山口一彦氏
日本一の接木の苗メーカー。
農業で飯が食えないなんて間違っている!という信念から、花では大失敗したものの苗の製造で成功した、その人生哲学を中心にお話されました。

②「青果物流通における加工・業務向け野菜の現場と国内産地への期待」
講師:カネマサ流通グループ(株)マルマサフード
大阪の仲卸・金政の子会社。
生鮮野菜の一人当たりの購買量は2014年から減少傾向であり、反対にカット野菜・冷凍野菜・惣菜は増加傾向である。食の外部化、簡便化志向、時短ニーズが主たる理由。
輸入は近年、GLOBALG.A.Pの取得が進み、逆に安全を強調できるようになってきている。
日本ではGAPの取得数は増えているが、まだ必要性がない考える生産者・企業が多くあまり進展していない。
オリンピックは「県ギャップ」以上が条件となっている。
など昨今の食にまつわる動向についてわかりやすく解説いただきました。

③「パイプハウスの保守、補強、管理について」
講師:渡辺パイプ株式会社 中野氏
異常気象は今後は常態化していく。
その上でもパイプハウスの扱い方に対する正しい知識はますます重要とのお話を具体的にご披露されました。

会場は50人くらいの聴衆で、その多くは下安原・打木・粟崎といった、金沢における中心産地の生産者の方々でした。
が、逆に言えばそれ以外は農協の職員さんであり、生産者の底辺に広がりがないなというのが正直な印象です。

若くてこれから新しいことバンバンやっていこうとする農業者はこういう場には来ないのかしら。
市場はさらに目線を変えて、何かやるべきだなと痛感したひと時ともなりました。

青果物の週間情報 【2020-W06】

■週の概況 第6週 2/3~2/8

【総論】
 本来この時期に主役であるべき大根・白菜・馬鈴薯といった重量野菜の低迷・安値感は相変わらずで、逆に果菜類は堅調。特にキュウリやナスは高値感が強いです。しかしこの週は状況が変化する要素が何点か出てきています。まずは冷え込み。各地で雪が降るなどの寒さに覆われ、日照もないことから出方は絞られる一方、白菜を筆頭に冬野菜の消費が活発化する期待がもてます。節分需要関係の野菜は月曜日まで高値基調が続き、火曜以降は下げるのが例年のパターンです。
 新型コロナウイルスへの危機感も青果物流通に影響を与えます。人々の心理として外に出歩くことに消極的となり、必然家庭内での食事が増え、小売店における生鮮野菜の需要は高まります。また、中国本土の活動停滞から剥き玉ねぎやネギなど中国産農産物の輸入が減り、相対的に国内産の引き合いが強まる可能性があります。

【野菜】
 白菜は価格浮上するかは疑問符が付くものの、冷え込みで消費が上向く期待感が出てきました。菜類は曇天日照不足で不安定な入荷です。キャベツは平年より安値が続き、ブロッコリーも西南暖地が潤沢で安値感あります。きのこ類は全般に軟調です。
 果菜類は堅調です。キュウリは年末からずっと少なく異状高値が続きましたが、恵方巻需要が終わる火曜以降はさすがに下げる見通し。ただし平年より品薄高値基調の傾向は残ります。ナスも少量高値がこの週引きずりそうです。ピーマンも品薄感がしばらく続きそう。トマトも堅調ですが果菜類の中では常識の範囲内です。菜の花・大葉は節分需要が終わるこの週の中盤以降、次第に下げていく方向です。
 大根は主力産地の関東が天候不良ですが、雪が降らず全国的な収穫ボリュームは潤沢であり、売れ悩みの状況は変わりません。人参は太物が極端に多いバランスです。馬鈴薯は長崎が切り上がり時期ですが北海道産が潤沢なので上がり切らず。玉葱も同様ながら、中国産輸入の減少見込みで状況変化もありえるところです。

【果実】
 ずっと数量不足の高値でもがいていたイチゴはようやく増量のきざしです。デコポンなど中晩柑類は潤沢で、特に伊予柑がピークとなる他、せとかも増量となりますし、鹿児島産紅甘夏も大玉中心にこの週からスタートします。りんごは量が少なく、高値基調での販売が続く見通しです。キウイは順調な入荷ですが、メロンは冷え込み・燃料費増の影響で数量減少かつ小玉化の傾向です。
 輸入フルーツはチリ産ブドウの本格化や米国産シトラスの順調な入荷をみますが、バナナについては需要の徐々の高まりを背景に若干の値上がりを見込みます。

新型コロナウイルスは脅威なのか

新型コロナウイルスは脅威なのか

中国の武漢を発生源とする新型コロナウイルスに対し、WHOは1月30日、緊急事態宣言を発令しました。
また日本政府は2月1日、湖北省発行の中国旅券を持つ外国人の入国拒否を決定しました。
アメリカや豪州はもっと厳しく、中国本土からの入国をすべて禁止するという徹底した警戒体制を敷いています。

死者が400人、感染者が2万人を超えているので脅威には間違いありません。
しかし中国以外の国で死亡者はほとんど出ていません。
日本人で感染してしまった人も、全快したか少なくとも快方に向かっています。

インフルエンザで死亡する人は全世界で毎年数十万人、日本でも約1万人いるのに比べれば(あくまで現時点では)この武漢発のウイルスはそう深刻は事態とは言えません。

なぜここまで世界的な大騒ぎになるのか。

人々が感じる脅威の本質は、このウイルスの正体や感染状況の真相がわからないことに対する猜疑心にあるような気がします。
発表されている感染者数と死者数は本当なのか、0が2つほど足りないのではないか、
極秘で研究開発されていた生物兵器が工場から漏洩したのではないか、
といった憶測まで出回っています。

相手が中国であるがゆえに、ことの真相よりも騒ぎが誇大化しているのではないか、という自省は常に持っているべきと思います。

本当はインフルエンザの方が猛威を奮っているのに、日本人の多くはいつの間にか日常的な感覚に折り込んでしまい、特別な対策をしていません。ところが(少なくともまだ)遠い世界のウイルスを恐れ、薬局という薬局からマスクが姿を消してしまう現象を見ると、人は同じ愚を繰り返すのだと思わざるを得ません。

昨年大問題になった豚コレラはまだまだ課題が多く残っています。鳥インフルエンザしかり。

今回の感染騒ぎがこれから終息に向かうとしても、世の中は新型ウイルスと常に向き合わなければならない時代に入ったのだという認識が必要です。

アルビス共栄会に行ってきました

アルビス共栄会に行ってきました
日時:令和2年1月31日17時〜
場所:ANAクラウンプラザホテル富山

富山県に本社があるスーパーマーケット「アルビス」のベンダー企業で組織する会「アルビス共栄会」の新年互礼会に参加してきました。

この会は基本的には大パーティー会場でわいわい飲み食いするんですが、最初30分程度はアルビスの池田社長からの事業報告・経営方針発表があります。これがいつも素晴らしい内容で、思わず感心してしまうのです。
話し方は決して“力(りき)”が入っているようには聞こえません。
むしろ飄々とした感じでお話になります。
内容も決して固くありません。難しい言葉は出てこないし、抽象的でもない。
でも、ちゃんと話には核があって、ステークホルダーに対して言うべきことはきちんと言っている印象です。

これは技術ではなくて人格のなせる業だと思います。
居丈高でもなく、卑屈でもなく、自然体。でも中身は詰まっている。
これは経営者のたたずまいとしては理想的です。
私はたぶんこうはなれないのですが、密かに練習して「自然体バージョン」のスピーチもできるようにしておきたいと思いました。
あくまで小手先のマネごとと自覚した上でですが。

アルビス共栄会のこの日の参加人数は400人を超していたそうです。
ますます伸長している企業なんですね。
勢いを感じました。
青果においてはうちがNo.1のベンダーになるよう、頑張らなければなりません。

SDGs勉強会が市場内で開催されました

SDGs(エスディージーズ=持続可能な開発目標)の勉強会がありました。

講師:高 穂栞(まどか)さん(フラップグループ取締役)
場所:金沢市中央卸売市場管理庁舎会議室

今、旬の(?)SDGsです。
Sustainable Development Goalsの略。
持続可能な開発のための17のグローバル目標と169のターゲット(達成基準)、さらにそれを具体的にした232の指標からなる、国連の開発目標です。

「旬の(?)」と書いたのは、これが世界的に機能して企業のスタンダードに定着するのか、単なるスローガンに終わってしまうのかは未知数で、下手すればLOHASのように死語になる可能性もたぶんに含んでいると思うからです。
この何とも抽象的な行動計画を、私ら卸売市場業界がどう具体的に現実化するかが問われているのです。

この勉強会の良い点は、講師の方がちゃんと卸売市場“向け”に内容を作って下さっていることと、1回だけでは消化不良だからちゃんと2回目も用意されているところです。
卸売市場が取り組めるであろうと講師の高先生が挙げられたのが17のうちの11項目です。

2)飢餓をゼロに
3)すべての人に健康と福祉を
5)ジェンダー平等を実現しよう
6)安全な水とトイレを世界中に
8)働きがいも経済成長も
11)住み続けられるまちづくりを
12)つくる責任、つかう責任
13)気象変動に具体的な対策を
14)海の豊かさを守ろう
15)陸の豊かさも守ろう
17)パートナーシップで目標を達成しよう

うーん、やっぱりもや~っとしてますね。
どれかをちょいとつまみ、たまたま手掛けてたことと結びつけ「SDGsやってまーす」てな感じで済ませられますね。

そんなんじゃいかーん!!

いまと同じ経営、やり方で会社を変わらず継続できると思いますか?
と勉強会では問われました。
もちろん答えはNoです。
今は具体的なことはわかりません。
それは来月の第2回勉強会に見えてくる…ことを期待します。

蛇足ですが、勉強会の中で仲卸組合事務局長の戸藤さんが発言されたこと「経済成長と社会的包摂と環境保護の3要素の向上と調和がSDGsには不可欠って言うけど、そりゃあんた不可能ってもんです。社会主義じゃあるまいし」っていうコメントが今日一番説得力があったのも事実です。

次回の勉強会は2月13日です。

SDGsの17項目

1.貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

2.飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

3.すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

4.質の高い教育をみんなに
すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

5.ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る

6.安全な水とトイレを世界中に
すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する

7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネ ルギーへのアクセスを確保する

8.働きがいも経済成長も
すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する

9.産業と技術革新の基盤をつくろう
強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る

10.人や国の不平等をなくそう
国内および国家間の格差を是正する

11.住み続けられるまちづくりを
都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする

12.つくる責任 つかう責任
持続可能な消費と生産のパターンを確保する

13.気候変動に具体的な対策を
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

14.海の豊かさを守ろう
海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する

15.陸の豊かさも守ろう
陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

16.平和と公正をすべての人に
持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する

17.パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

遺言状を書くことはいいことだ

遺言状を書くことはいいことだ

銀行さんの助けを借りて、父が今、遺言状作りに精を出している。

銀行も本来の業務 ーー預かったお金を貸し出して利息を得ることーー では今の時代はやっていけないらしく、市民の生活にまつわる様々なサービス事業を展開している。

「遺言信託」もその一つで、遺言状の作成から執行まで面倒な手続きのほとんど全て請け負ってくれる。
ちゃんと効力のある遺言状に仕立てるには、それなりにきちんと体裁を整える必要があり、老人が独力でやるには壁が高い。

かといって子供がやってやるにも相続の直接の対象者だけに意外に意思疎通がうまくいかない。
そうこうするうちに親が認知症になり、症状が進行して自分の財産のことがわからなくなるともうなす術がない。
そんな家庭はいったいどうやって相続の手続きをしてるんだろうか。
不思議でならない。

さて、銀行さんの「遺言信託」にはそれなりに大きな費用がかかる。
当初「如何ですか?」と話を持ちかけられたとき、父はそんなお金がかかることには首を縦に振らないだろうと私は思っていた。
しかし、ダメ元と説明を受けてもらったら予想外にすんなりと「じゃあやってみるか」ということになった。

「えっ?遺言作るだけで●●万円の費用がかかるんだよ?」と言っても
「いいんじゃないか」ということに。
意外だったがありがたかった。
これまで、父の財産が、何がどれだけあるのか全然知らなかったし、聞いたとしても「財産なんか大してない」と取り合ってくれなかったから。

遺言というのは、費用はそれなりにかかろうとも、第三者が入ってまとめ上げてくれることがミソである。
作ると決めてからは、その内容については割ととんとん拍子に進んだ。
代理人として様々な証明書を取るのに市役所やら法務局やら何度も足を運んでそれなりに大変だったが、必要なことをプロが管理してくれるのは私としても安心だった。

銀行さん曰く、遺言書を作った人は、その後、精神状態がとても安定する傾向にあるらしい。
これでもういつ死んでも安心だ、という思いが心を穏やかにするのではないかと言っていた。わかる。

わたしも相続税の概算をつかむことができた。
その安心料及び実際の手続きで費やされる時間と手間を考えれば、かかる費用も決して高いものではない。

遺言状を作ることはいいことである。
わたし自身も、そう老いないうちにしたためておこう。
妻と子供のために。

どんたくトマト会 渡部健介氏講演

どんたくトマト会 新年互礼会

日時:令和2年1月28日(月曜)15時30分〜
場所:和倉温泉「ホテル海望」

石川県能登地方を代表するスーパー、「(株)どんたく」さんの新年互礼会に行ってきました。

毎年、1月の新年会と8月の総会があり、必ず七尾の温泉旅館で開催されます。

この会は、参加するのならば一泊するべきです。
講演会だけ出て懇親会前に退散というパターンが私の前には散見されていたため、それなら私が一泊すると買って出たものです。
講演会だけ出て顔が立ったと思っているなら大間違いだバカちん。

どんたくトマト会はいつも講演の内容がいいです。
会社のポリシーなのか、毎度必ずスポーツ関係者が登場されます。

今回はテニスで人材教育をしている渡部健介氏をご登壇されました。

講演会 渡部(わたべ)健介氏((株)インテグレータ代表)
「人を育てるということ」

世界をリードする人材育成をすることがミッションである。

Chapter 1 心の底から想いを伝える。
・本気であること。 人は感情で動く。
・ 上司が情熱的でなければ若者は感応しない。
・五本能 伝達本能→引力本能→ 攻撃本能→習得本能→防御本能
これはPDCA のこと。
・吉田伊織・セルビアで今も修行中。
・自分でアピールしないと始まらない。日本人が苦手な分野。

Chapter 2   時間をかけて乗り超える
・ 困難は回避しないで味わうことが肝要。
・チャンスを与え続ける。
・ 責任を持たせる。
・人を育てるには時間がかかる
・上から行くな。同じ目線で。その人に何が必要なのか。
・ 福田創楽(そら)

Chapter 3 一番を目指す
・競争こそに成長がある。 自分と競争せよ。
・ 勝利と敗北をとことん経験する
・国枝慎吾「人が変わる時は3つ。自分が死にかけるか大切な人が死ぬが新しい学問にめぐり合った時」

Chapter 4 世界が舞台である。
・思考の枠を超える
・いろいろな角度から見て、物事の本質を見抜く

Chapter 5 愛してると言えますか?
・愛情を表現する
・五徳
人徳…見返りを求めず 
義徳…誠実に。裏切らない、
礼徳…きれいな言葉を使う。
智徳…常に学ぶ姿勢、
信徳…魅力。人心掌握。
・人は慈愛が大切。        

・地域から世界へ. FFTA 世界をリードする人材

共創型観光産業展開プロジェクト強化合宿

共創型観光産業展開プロジェクト強化合宿

場所:ホテルアローレ(石川県加賀市柴山町)

金沢大学客員研究員を企業が受けいれ、会社内の課題解決にあたってもらうとともに、客員研究員同士でワーキングし、未来の観光ビジネスのあり方を探る「共創型観光産業展開プロジェクト」が始まって早くも4ヶ月が過ぎようとしています。

今回、最終成果発表に向けての中間点にあたる強化合宿が開かれ、企業側にも参加要請が来たので行ってきました。

研究員の方々の研修風景を傍聴するだけだろうとタカを括っていたら、なんのことはない、経営者テーブルというのに座らされてがっつりブレストをやらされました。

テーブルを囲んだのはホテル経営者、タクシー・バス会社、お菓子メーカー、IT業者、そして私です。

この畑違いの業種ばかりで、さて、共通課題は何ですか、何をコラボできますかっていうテーマについて1時間半でまとめて発表しなければいけません。

結構な無茶ぶりですね。

幸い、みなさん前向きな若い経営者ばかりで、議論にも慣れていらっしゃり、それなりの意見交流になりました。

でも、結果発表で議論のあらましを説明すると、研究員の一人が手を上げ一言、

「で、何すんですか?」

お、おい、我々は1時間半に初めて会って名刺交換したばかりなんだぞ。いきなり議論しろ、アイディアまとめろってさっき言われたばっかなんだぞ。その容赦ないつっこみは何だ。これだけ付箋を書くだけでも大変だったんだぞ、と文句言いたくなりましたが、たしかに「で、この後どうする?」っつうまでには行ってませんでした。

すると日本人材機構の山本美樹夫氏が

「あ、私は聞いてて思いましたよ。金沢食文化の『シンクタンク構想』ですね」

とさらっとおっしゃいました。

おおっ、なんかすげー!

KJ法は何度かやったことはありますが、苦手意識があります。

思いつくまま付箋を書くまではいいのですが、その後のグルーピングがよくわからない。

ああ、これとこれは結ばれますね、あ、こっちの方が近いかな…?

なんてスラスラ付箋を貼り替える人は凄いと思いますし、

ましてやグチャグチャの模造紙を「これ」と一言で表しちゃう人って天才です。

このプロジェクトは大学の学問でもあるので、少し概念的すぎる部分もありますが、優秀な人たちって世の中にはたくさんいるなぁということを再認識させてくれる貴重な場であります。