誕生日 57歳になりました ふ~ん

今日11月8日は私の57回目の誕生日です。

・・・・ふ~ん・・・・
おしまい。

そう。何歳かは全くどうでもいいことです。
実際、今何歳かはよくわからなくなります。

おそらく2ヵ月ほどして自問自答したら、56か57か58か、自信がなくなります。
えー、1962年11月生まれで今20**年だから、20**-1962は、、、 と計算し、11月より前だったら -1 するってことでしか自分の年を正しく認識できません。

若いころ、20代ぐらいまでは、一年一年がとても重要な意味を持っていて、年がわからなくなるなんてあり得なかったんですが、今は「まぁ、四捨五入すれば還暦っつうのは間違いないわな」ぐらいの理解です。

これはやはり脳の劣化ですかね。

中学生の頃、自分は30歳だったか33歳までしか生きてないって決めてました。
確かそのころテレビで「高杉晋作27歳、坂本龍馬31歳、中岡慎太郎29歳・・・維新を見ずに彼らは逝った」みたいなコマーシャルがあったのです。
それに中学生のぼくちんは憧れ、人生は太く短くだぜ!って、死ぬ歳だけ先に決めてみた、というお笑いのような決意を固めたわけです。

それから見れば随分長く生きたものです。
そして、まだ何も成してないですね。
死ぬ歳は定めず、なんとかこれから精進して何かを成し遂げる人生を歩みたいものです。

最近、割とよく思うこと。

“90歳まで進化する!”

これも本当はお笑いです。
あんた30歳で死ぬんじゃなかったのか?
90まで生きてしかもずっと成長し続けるってか?

はい、でも多分、今は人生で一番体力はありますし、記憶力は自信ないですが学習意欲は結構旺盛です。
基本的な考え方も割と健全なほうだと思う。

なので、57でも58でも60でも70でもいいですが、まだまだ目標作って伸びていきたいなと思う今日この頃です。

SNS等で「お誕生日おめでとう」って言ってくださったお友達のみなさま、本当におやさしいです。
どうもありがとうございました。

石川四季の会「ビーガン料理勉強会」に行ってきました

会場の金沢市企業局ガスショールーム3Fクッキングスタジオ。
左から司会のつぐまさん、横山氏、西山氏、八木氏、小川氏

石川県の未来の食のあり方をさぐる「石川四季の会」の勉強会に参加しました。

今回のテーマは「ビーガン料理研修」です。 「ビーガン」はまだ聞きなれない言葉です。

肉を食べない菜食主義者をベジタリアンといいますが、卵や乳製品、蜂蜜などあらゆる動物由来のものを一切口にしないのが「ビーガン」です。
日本語では「絶対菜食主義者」とか「完全菜食主義者」と表現します。

菜食主義者になる人の動機は様々です。
アレルギーや病気で制限されているため、宗教上禁止されているため、健康に良いという考えのため、動物を殺めるべきでないという思想のため、環境への配慮のため、などなど。

精進料理は、動物性食材を使わずに作るので、すでに日本にはビーガン料理があると言えます。
今回の研修会は、加賀野菜を利用してビーガン料理の可能性を広げようというが目的です。

司会は食プランナーのつぐまたかこさん、解説者役に「Los Angeles」の森島幹博さんでまずビーガンについての基礎知識を勉強しました。

その後に試食品を提示されたのが以下の4名の料理人の方々です。

和食「口福 よこやま」の横山明彦店主
洋食「エンヌ」の西山昭二オーナーシェフ
洋食「レスペラシオン」の八木恵介オーナーシェフ
中華「桃花片」の小川昌彦店主

以上4名の料理人が新作レシピを提示され、試食しながらの研修となりました。

横山さんの「加賀れんこんの葛餅のお焼きと五郎島金時の豆乳ポタージュゴマ風味。
本当はもっと大きな器にちゃんと盛ったものがあったのですが撮影し忘れました。すみません。
これは参加者に配られた試食用です。
西山さんの加賀れんこんのフリット 金沢春菊のピューレ
八木さんの大根寿し。
小川氏の加賀野菜入り精進酢豚

以上4名の料理人が新作レシピを提示され、試食しながらの意見交換となりました。

肉が使えないということで、加賀れんこんや五郎島金時を使って肉の代用にする(=「見立て」というらしいですね)料理に仕上げる方が多かったです。

食べてみた感想は、どのお料理もかなり手が込んでいる。 これは一流料理人のプライドでしょう。 とても食べ応えがあってさすがの工夫であり、肉を食べているかのような食感とボリュームがありました。

しかしつぐまさんの質問「実際にこれをお店のメニューに載せるおつもりがありますか」には全員がNo!でした。 結局、手間がかかりすぎて合わないということらしいです。

つぐまさんは流通側の人間として私にコメントを求めたので以下のように言いました。

「ビーガンの需要は間違いなく増えています。食文化を求めて金沢に来る観光客は、名だたる名店に一品でもビーガン対応のメニューがあると大変喜んでそのお店を選んで来られると思います。今日のように加賀野菜を使ってくださるなら尚のことです。ぜひ実際にメニューにも上げていただきたいと思います。」

左 つぐまさん  右 森島さん

森島さんがおっしゃるには、ビーガン向けに肉の代わりに何か入れなくては、と義務に感じる必要はないということです。単に抜くだけでも彼らはとても喜びます。対応してくれただけでもありがたいということです。

ビーガンについての理解が深まる、とてもいい会でした。

会社の数字「数量」「金額」「利益」はどれが大事?

どこの会社でも似たような話をすると思いますが、会社の業績を測るうえで「売上(金額)」と「利益」はどちらが大事なのか、という問題があります。

わたしの業界ではこれに「取扱数量(略して「数量」)」を加えて、数量(t)・金額(円)・利益(円)の3つが指標でよく取り上げられます。
利益÷金額の「利益率」もよく登場しますが、これは計算で出る数字なので横に置きます。

営業にとってこの3つは厄介なものです。
なぜなら、それぞれに目標が設定され、数量が良くても「金額が足らん」と怒られ、「金額」が良くても「利益がない」と怒られ、上司の都合のいいように常にチクチクやられる材料になるからです。

 一番大事なのは何なんだ、優先順位はどうなんだ、はっきりしてくれ。
営業さんは会社にそう言いたくなるでしょう。

私がむかし聞いたことがある経営陣からの答えは
「3つとも全部大事」。

笑かす気か、でもおもろないし笑えんわ。
とまた営業さんは言いたくなるでしょう。

そうなんですが、自分がいざ経営側に立ってみると「3つとも全部大事」というのは、まあそう言わざるを得んわなぁと思います。
でもせめて、3つはどう大事なのか、つまり意味ですね、それぐらいは説明できなければいけません。

1)「利益」は会社存続のため
利益は、会社が未来も存続し活動を続ける上で絶対に必要なものです。
利益がなければ会社はつぶれます。
儲けないと社員の給与を増やせません。
社員が裕福になるためには利益が必要です。

2)「金額」は会社を大きくするため
利益が出ていることが前提になりますが、金額が大きい=会社が大きいということです。
会社は大きい方が信用が増します。
取り引き先との商売がしやすくなり、顧客を獲得しやすくなります。
資金調達がしやすくなり、事業をしやすくなります。

3)「数量」は集荷・販売力を示す
青果物卸売業の言葉で表せば、数量は集荷力・販売力を示します。
売上金額はその時の相場(単価の高い安い)に左右されます。
しかし数量はまさに売りさばいた量、目方そのものです。
売る力と言ってもいいでしょう。

今、青果卸売業界は競争が激しく、また、販売環境も苦しい状況が続いています。
えてして「数量」は軽視されがちですが、この苦しい時代だからこそ、数量を伸ばさなければ将来生き残れないのではないかと危惧します。
金額が横這いに見えても、数量がじり貧になっている現状を大きく憂えなければいけません。
勝手に3番目の優先順位にしてきましたが、意識を転換しなければいけません。

「量は力なり」です。

映画「ジョーカー」レビュー

暗い、重い、悲惨すぎる… 映画「ジョーカー」の感想によく出てくる言葉です。
まあ確かに。
映画全編を覆うトーンから、そう感じるのはむべなるかなです。

しかし私にはこの映画、絶望の底から自由と解放を勝ち取る、一人の男の覚醒を描いたドラマに映りました。
ですから、悪の道への“転落”ではなく“昇華”の物語であり、ならばこそ主人公は次の境地に到ったのだと思います。
「人生は悲劇だと思ってた。だが今わかった、僕の人生は喜劇だ」

不条理が渦巻くゴッサムシティに大道芸人として生きるアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は、コメディアンを目指すも精神疾患…ストレスを感じると意図せず笑い出してしまう心の病…を抱え、周囲から差別、虐待を受ける日々を過ごしています。

職場仲間から拳銃を与えられた彼は、それがために仕事を首になり、電車内のトラブルから3人を殺害してしまい、さらに出生の秘密を知って一層狂気が増幅し、夢だったコメディアンへの思いを無残な形で踏みにじられ、ついに彼の精神は臨界点を超えます。

劇中、何が現実で何が妄想か判然としない手法で物語が進みます。
しかし、彼がアーカム州立病院で自身の出生の真実を知るあたりから、しだいに“虚構”から“リアル”な存在に固まってきたように感じます。

ザジー・ビーツ演じるシングルマザー、ソフィーが殺されたのか何もなかったのか議論があるようですが、追及は不毛です。
映画監督が意図的に示さない選択をしたということ。つまりどちらでも自由に想像してくれということです。
(私は“殺られた”と思いました。)

デ・ニーロ演じるマレー・フランクリンをLIVEで殺害するシーン、及び深夜のゴッサムシティーでパトカーのボンネットの上に立ち上がり暴徒たちを見下ろすクライマックスは、映画のたたみかけとしては文句なしのな展開でした。
絵が美しい。内容は暗く、凄惨ですが、美しい映像の連続でした。

ラストは精神病院です。
彼は面談で例によって笑い出し、それを問い質す精神分析官に「ジョークを思いついた。でも君には理解出来ない」と言います。

その笑いは、もう完全に精神疾患のそれではなく、確信的な笑いです。
かつての彼は、顔は笑っていても心の中は苦しみに満ちていました。しかし今は心の底から笑っています。ものすごブラックに。
もうすっかり「アーサー」ではなく「ジョーカー」です。

そして唐突に血の足跡を残しながら逃亡するラストシーンへつながります。 その走り方に暗さはありません。ユーモラスですらあります。
この展開こそがジョークの中身だったのでしょうか。
精神分析官は何の罪もないのに殺られちゃったんですかね。
殺っちゃう対象は無差別の危険なヴィランになってます。

この映画を観て暗鬱になる人が多いようですが、私は楽しめました。
主人公に共感も同情もしませんでしたが、カタルシスを味わうことはできました。同時に切なさも。
これはジョーカーの辿りついた、極めて異質の“幸せ映画”です。

青果物の週間情報 【2019-W45】

■週の概況 第45週 11/5~11/9

【総論】  
 北海道方面から寒気が下りてきており、この週は腫れる日が多くなるものの気温は一段階下がり、朝晩の冷え込みは厳しくなってきます。一日の寒暖差もこれまで大きくなるので、遅れ気味だった青果物の着色も回復してくると同時に、煮炊き用食材の需要が高まって来るでしょう。
 台風15、19、21号で農業の被害総額は2100億円超と発表されました。ただし内訳を見ると多くは米とハウス等の損壊です。園芸作物ではリンゴ園の被害映像が大きく報道されているものの、青果物の流通量は基本的には潤沢です。この週は品目によって小幅な値動きはあるものの概ね保合で進展すると思われます。
【野菜】
 葉茎菜類では、今まで安値感が強かった白菜・キャベツが産地の切り替わり時期を迎えるために底上げの予想です。特に気温の低下を受けて白菜の動きは良くなってくるでしょう。ネギは保合ながらやはり消費は活発化する見込み。菌茸類は季節物(地物のマツタケ、原木なめこや種々きのこ類)は終盤に入り数が減っていきます。
 果菜類はなすが数量減でやや上げ模様である以外は、保合もしくはやや軟調。カボチャは国産が終了し輸入物のシーズンとなります。
 根菜土物類は品目によってまちまちです。高値感があるのがカブと里芋で、台風被害から入荷不安定かつ高値保合の様相。反対に安値感があるのはごぼうと人参で、昨年の半値以下にまで低迷中です。人参は帯広産が潤沢に残っており、端境・品薄となる時期がなく潤沢です。大根は千葉産が中心となりますが台風被害のない銚子からなので物量に問題はなし。蓮根は値ごろで前売りは活発化の予想。甘藷は掘り込み時期で少なめ。輸送が混乱した北海道産タマネギ・馬鈴薯は概ね回復し、入荷安定で価格はやや下げの予想です。

【果実】
 みかんは早生種となりしたが、色付きは遅れ気味であり、やや不足感がある展開です。リンゴは主力のサンふじが出回る前の時期にあたり、中生種がしのぎを削ります。シナノスイート、ゴールド、秋星(終盤)など食味は良し。柿は地物の紋平柿を筆頭に和歌山平核無、福岡冨有、石川の渋柿など種類豊富です。イチゴがこの週から微量に出始めるかもしれませんが、ある程度の量となるのはその翌週からの見込みです。
 輸入果実は安定した入荷です。バナナは入荷数量が回復しており、前週よりも潤沢かつ価格も下げの予想です。

山中伸弥教授に学びます

私はノーベル医学生理学賞受賞者の山中伸弥・京都大教授とは昭和37年生まれの同い年です。

頭脳の出来と成し遂げた業績は比較にならないですが、このたび身体能力でもはるかに向こうが上とわかって一層敬意がわきました。

山中教授は金沢マラソンを走りました。
県外在住者対象の「ふるさと納税ランナー枠」で出場され、なんと自己ベストの3時間24分19秒で完走したのです。私よりも30分以上早い。別次元のスピードです。

「30キロ前後で、どうしてこんなに降るんだろうというくらい雨が強くなったが、沿道の温かい応援のおかげで、復活した。本当にすばらしい大会」と笑顔で話した。
(朝日新聞DIGITALより引用)

私は35キロでほぼ体力を使い切り、その後復活することなく足をひきずって走ったのと大違いです。

「iPS細胞研究基金」の文字入りTシャツを着て走るのがいつものスタイルだそうで、基金のPRと趣味を兼ねて各地の大会に参加していらっしゃる。動機からして崇高で、私とは大違いです。

そんな山中教授が柳井正さんとの対談で次のようなことをおっしゃっています。
ためになるので書き留めておきます。
(出典:山中教授の自分を変える練習 プレジデント社)

“よくも悪くも10年後、20年後の変化わからないだろうと思います。そうした前提に立つと、大切なのは、未来を決めてかからずに、どんなことが起きても対応できるように「受け皿」を用意しておくことじゃないでしょうか”

“(困難や時代の変化を)楽しむことは大事なことですね。研究者は実験が仕事ですが、ある意味、自分の人生についても実験しているんです。だから僕は、新しいことをなるべく試すようにしています。”

“VWとは「Vision」と「Work hard」。汗をかき一生懸命働くことと同時に、長期的目標を持つことが大事だという教えです。”

“僕自身、10年後、20年後に生きているかどうかわかりません。そう思うと、先延ばしにするのはやめて、いまできることにはとにかく手をつけようという思いがありますね。”

“実は謙虚であり続けられるかどうかは、研究者にとっても大事なことなんです。”

“新しい挑戦をするといっても、アイデアがないと挑戦できないし、新しいアイデアは違う分野の人と話すことで生まれる場合が多いですから。”

にわかラグビーファン日記(⑦-最終)

ラグビーのワールドカップ日本大会の決勝「イングランド対南アフリカ」が2日に行われ、南アフリカが32-12でイングランドを下し、3大会ぶり3度目の優勝を果たしました。

戦前の予想では圧倒的にイングランドが有利でした。それはそう、南アフリカを予選1回戦で破ったニュージーランドを準決勝で一方的に叩いたのがイングランドでしたから。
にわかファンの私は、予選リーグの時からイングランド一押しでした。

しかしわからんもので、決勝は南アフリカが圧倒しました。
ラグビーはトップレベルになると前半は結構拮抗し、後半になってバババッって差がつくんですね。それまでの我慢の緊張が切れてしまうと一気に雪崩が起きるみたいな感じです。

にわかファンの浅はかな分析としては、イングランドは準決勝の手ごたえがあまりにも良すぎ、もう優勝したような浮かれ状態になってしまったのではないでしょうか。これは、今夏の高校野球の星稜対履正社の星稜ナインと同じです。あまりにも準決勝のイングランドは強すぎました。

一方の南アフリカは、準決勝のウエールズ戦を激戦の末からくも勝ち抜けていますし、決勝の相手はNZに何もさせずに圧勝したイングランドです。気持ちがゆるむはずがありません。

南アフリカは、終始先手を取り続ける見事な優勝でした。
デクラークとコルビの小兵二人は素晴らしいタレントでした。

9月20日に開幕してから1カ月と2週間、本当に日本中がラグビーで盛り上がりました。

決してラグビー強豪国とは言えない日本での開催に、日本人自らが「なんでここでやんの?」「盛り上がる?成功する?」と冷ややかに視線を送っていましたが、始まるやいなや私のようなにわかファンが一気にヒートアップしました。

日本人特有の心配りが各国の選手・スタッフの心にも届き、「この大会では素晴らしいもてなしを受けた」という美談も溢れました。

確かに、敵チームにも惜しみなく拍手を送ったり各国国歌を学んでスタジアムで一緒に斉唱したりという光景は見ていてすがすがしいものでした。

各国の選手たちも日本文化を理解したのか(?)試合後におじぎをするチームが増えました。

闘いが終わればノーサイドというラグビーが持つ紳士性もクローズアップされました。
試合後は敵味方が関係なく抱擁が交わされ、ビクトリーロードを作って相手チームを送り出すというシーンもサッカーや野球には見られないもので新鮮でした。

選手がレフェリーに対しほとんど文句を言わないのもプロスポーツとしては驚きでした。大男がぶつかりあう極めてハードなスポーツ、しかし高貴なスポーツマンシップを同時に内包している競技・・・ラグビーを知らない国にこのスポーツを根付かせる上で最初から最後まで本当にいいイメージを植え付けられたと思います。

大会は間違いなく大成功でした。
私もラグビーというスポーツの面白さに触れることができました。

しかし実際にはそれほどきれいごとばかりの世界ではなかったことでしょう。
最後の最後、敗れたイングランドの選手数名は銀メダルを首にかけらえることを拒否しました。エディージョーンズもすぐにはずしていましたね。アイルランドサポーターはオールブラックスの「ハカ」を自分たちの歌声でかき消してしまい「著しく敬意を欠く行為」と非難されました。

自身の人生をかけ、国家の威信をかけての闘いであり、スポーツよりも戦争に近い心境のプレイヤーやファンも多かったことでしょう。

南アフリカ初の黒人キャプテンのシヤ・コリシは優勝インタビューで次のように言いました。
「私の国にはたくさんの問題がある。しかし違ったバックグラウンド、違った人種が集まっても、一つの目的を持って団結すれば達成できることをこのチームが示せた。コーチ(ラシー・エラスマス)は、自分たちのためにプレーするんじゃない。国のために闘うんだと言った。ホームレスの人たちも応援してくれた。一つになれば何だって成し遂げられる」。そして最後に「アリガトウゴザイマス」と日本語で締めくくりました。

素直に感動的なコメントでした。

さて、このにわかブームはこの後、何もなかったかのように消え失せるのでしょうか、それともなにがしか、今までの日本にはなかったスポーツ文化を礎となるのでしょうか。

さて、このにわかブームはこの後、何もなかったかのように消え失せるのでしょうか、それともなにがしか、今までの日本にはなかったスポーツ文化を礎となるのでしょうか。

マスコミの働きが大事です。
文化を醸成する役目を果たせしてほしいです。

ともあれ、楽しい素晴らしい1カ月が終わりました。
にわかラグビーファン日記の筆を置きます。
(今度筆を取るときは“にわか”が取れて“ラグビーファン日記”かも)

紋平柿が始まった。ご祝儀相場10万円 !

紋平柿 色がきれいですね

石川県には抜群においしい柿があります。
金沢の北、かほく市高松の特産品「紋平(もんべい)」です。

「ぺい」ではなく「べい」と濁ってください。
我々は「もんべ」と「い」すら略して呼ぶことが多いです。

毎年11月のほぼひと月だけ出荷される限定品です。
今日11月1日に、本年産の初せりが行われました。

今年から始まった規格が「プレミアム」で、1個が300g以上、糖度16度以上の特秀品にあたります。
昨年までは特に大きいものを集めて「キング紋平」と称してましたが、これは今年からやめたみたいです。名前がキングスライムみたいで好きだったので、個人的には残念ですね。

たがわ龍泉閣の女将、田川幸子さんです
こいつが桐箱入り、10万円の紋平柿です。1個1万6,666円(税抜)なり(笑)。

さて、初せりはご祝儀価格で桐箱入りで10万円の値が付きました。
金沢老舗の青果専門商「堀他(ほりた)」さんが落とし、石川県加賀地方にある辰口温泉の「たがわ龍泉閣」に納品されました。

昨年の初せりは5万円でした。一挙に2倍!というと景気のいい話ですが、いくらになるかはほんと、買いに出てくださるかたの胸一つです。
新聞やテレビで報道され、お店の宣伝にもなるんでしょうが、やっぱり石川県のブランド農産物を応援してやりたいっていう地元愛だと思います。ありがたいことです。

紋平柿にはまだ話題があって、今年は天皇陛下の即位に伴う大嘗祭に献上されることになりました。

せりの後は、油野市長はじめ関係者みなさんが弊社にお越しになりました。右手の熱弁を奮われているのが油野市長です。

かほく市の油野和一郎市長は、高松市の特産品が初出荷されるタイミングではよくこの市場にご来場されます。
自らマイクを取り、仲卸・売買参加者にトップセールスをされます。
そのスピーチは地元を振興しようとするひたむきさにあふれていて、トップとはかくあるべしというお手本だなぁと私は感じます。

紋平はおいしい柿ですので、もっともっと認知度が高まってほしいと思います。

【紋平柿】

石川県独自の柿で、渋柿の一種です。柿の中では極めて大型。果重は240g~280gもあります。形は上から見るとまん丸、横から見ると果頂部がとんがっていて厚みがあります。
色は鮮やかな橙紅色。種はほとんどありません。
肉質はなめらかで、弾力のあるソフトな歯ざわりを持っています。

高松町元女(がんにょ)に、家号が「紋平さ」と呼ばれる家があり、その家の庭には樹齢100年をはるかに越えると思われる大きな柿の木があります。その呼び名にちなんで「紋平柿」と言われるようになりました。

地元では手軽にアルコール(焼酎)で脱渋(だつじゅう・・渋みを抜くこと)して自家用として食されてきました。味がよいので人気がありましたが、アルコール脱渋では渋は抜けても表皮が黒く変色してしまい、商品化がなかなか進まなかった経緯があります。

近年、脱渋の方法をさらに進化させ、施設を整備してガス脱渋の方式に切り替えました。これによって紋平柿は品質が均一化するとともに「たな持ち」も良くなって、より広いエリアにも流通できるようになりました。

紋平は10月下旬~12月上旬がシーズンです。
ピークは11月です。石川県羽咋市以南の宝達山系の山麓地帯から金沢市にかけて栽培されています。その中でも最も生産の盛んなのが高松町(石川県河北郡)です。石川県全体で生産する柿のうち、約1/4が紋平柿です。

色が濃く、つやがあるものを選びましょう。
また、ヘタが大きく、実との間にすきまがないものが良いとされています。
形は、左右均一に尖っているものがきれいです。

卸売会社は産地作りを担えるのでは

金沢には加賀れんこんというとてもいい伝統野菜があって、若い生産者が何人もいる。
農協の生産部会がその中心的存在である。
けれども、それに属さずに独自に組合を作ったり、個人で出してたりする人もいて、出荷の主体はさまざまだ。

多様性はいいこともあるが、一つ一つはちょっと細い。
もう少しまとまれば販売面でもっと力になるのに。

また、加賀れんこんは加賀野菜認定品目だが、どこで作っているか、どこに所属しているかで「加賀野菜」を名乗れたり名乗れなかったりする。

こんなこと生産者はよくわかっているのだが、なかなかうまくまとまらず、むしろ個人化が進んでいるようにも見える。

考えてみれば当然ではある。昔ながらの地面で、お隣さんと一緒にやってきた人がいれば、新しく参入し、距離の離れた河北潟でやり始めた人もいる。能登で作っている人もいる。世代も違えば作り方、考え方も違う。折り合いがつかなければそれぞれ独自の道を、というのは致し方ない。

一方でルビーロマンという新しくできたブランドもある。
百万石というコメもある。

これは、生産単位は完全に「個」である。
農協では完全に個として受け入れるが、小売レベルでは逆に完全に「組織」として販売される。その品種品目を作ること自体に縛りがかけられているからだ。

ルビーロマンは石川県全域で作られている。
ぶどう農家なら誰でも苗がもらえる。ただし門外不出。県外に持ち出してはいけない。
そして、ルビーロマン倶楽部が定めた厳格なルールに合格したものだけが正品と認められ、市場出荷される。だいたい金沢が60%、東京が20%、大阪10%、その他10%だ。

農協職員という第三者的立場が格付けし、市場のセリ人というまた別の第三者が販売するから、出荷は「個」でもその先は「組織」として認められ、ルビーロマンというブランドにお墨付きが付加される。

これからの産地づくりはこうした形態が増えていくのではないか。
この地域は●●の生産エリアです、みんな家族同様です、という形を新規に作り上げるのは無理だ。

ならば、市場が積極的にその格付け機関の役目を担う存在になるべきだ。
●●を作ってくれ、こういう規格で、こういうグレードに仕立ててくれればそれを「金沢市場ブランドの●●」として販売する。
地域・世代・キャリア・考え方の違いとはまったく無縁の世界。

ことに、零細な地面、零細な生産農家が多いこの地では、それがないと個の集積が図れないように思う。
その担い手になることが卸売会社の新しい役割ではないかと感じる次第。

第5回金沢マラソン 体験記②

肝心の自分のレース結果についてです。

グロスタイム:3時間58分20秒
ネットタイム:3時間55分31秒
総合順位:2361位/10733人中
男子50歳代の順位:620位/3036人中
ラップタイム:
0~5 27:39
5~10 27:42
10~15 27:49
15~20 27:11
20~25 27:01
25~30 26:56
30~35 26:58
35~40 30:22
40~42.195 13:53

同級生の磯村さんが撮影してくれた写真です。

初のサブフォー、4時間切りを達成できて大満足でした。
でもでも、いや~、最後はバテました。
ラップタイムの記録を見れば一目瞭然です。35kmから大きく失速しています。

スタート前から迷っていました。
今日はサブ4=自己ベスト更新を目指すべきか、楽しく確実な完走を目指すべきか。
練習である程度の距離は踏んだのですが、心肺トレーニングはほとんどできてなかったので、5分30秒ペースで走りきる自信はなかったのです。

前半の走った感じで決めるしかないと思って見切り発車しました。
すると20km地点あたりで、きれいなフォームで、ちょうど5分20秒ほどのペースで走っているお兄さんを見つけ、この人をペースメーカーにすればサブフォーいけると感じ、本気モードになりました。

この作戦は結果的には成功でした。
35kmまでなんとかついていけたものの、そこから限界を感じ36kmから失速。
お兄さんと(心の中で)サヨナラした後の一人旅は、6分20秒と1分も遅くなりました。
しかし、それまでの5分20秒はサブフォーより若干速いペースなので、その貯金が残り5kmで生きた格好です。なんとかぎりぎり目標タイムを達成しました。

ゴール1km手前でうちのかわいい女子社員が「頑張れー」と大声で応援してくれました。普通ならそこで力が湧くもんでしょう。

でもダメでした(笑)。
「ごめん、おれもう頑張れない」。最後はずるずる這うように進むのが精一杯でした。
スピードを上げようとするとすぐに足がつります。
今回はふくらはぎではなくももでした。
また、雨でできた水たまりに足をつっこむと5本の指が同時につりました。

足がつったままでも騙し騙し走ることができることを初めて知りました。
ラスト5kmは足がつったり治ったりを繰り返しながら、なんとか7分以内で走り切った感じです。

今回一つ悟りました。
「人は(少なくとも私は)苦痛が一定レベルを超えるとそれ以上頑張れない。我慢には限界がある。だから、そこまで追い込まれないようにすることこそ実は一番大事なことなのだ。」

自分は決して拷問を受けてはいけないタイプです。
すぐ口を割るでしょう。
「吐け。お前の妻と子をどこに隠した?」
「死んでも言わぬわ」
ジューッ(焼きごてが焼ける音)
「待て!あのタンスの中だ」
ってな男です、しょせん私なんて。
ゴメンネ、ツマヨ コヨ (-o-;)y-~~~ スパー

以上、金沢マラソンからの学びでした。

あー、しんどかったけど楽しかった。