金澤市場人錬成塾一日目

金澤市場人錬成塾は、金沢市中央卸売市場の卸売会社、仲卸業者の幹部候補社員で組織する勉強塾です。

こうして月に一度集まって、未来の市場の在り方について見識を深め、考え、議論します。
青果・水産合同で、というのがミソです。

同じ市場内にいながら、日ごろまったく接点のない青果と水産がたまに寄り合うからこそ大きな刺激が得られます。

私は錬成塾の塾生ではなく世話役です。
いわば勉強をさせる側ですが、塾生よりもよっぽど勉強させてもらってるなぁといつも感じています。

さて、今回は年に一度の一泊研修旅行です。
今年の視察のメインは豊洲市場です。
でもそれは二日目のスケジュールなので明日の報告となります。

今日はほぼ観光ですが、普通じゃちょっと行けないところに行けました。

それは、国会見学と首相官邸!です。
国会見学は誰でも申し込めます。でも、会期中の本会議は、参議院議員の紹介による傍聴券が必要です。

今回、石川県から選出の山田修路参議院議員のおかげでまず参議院議員食堂で昼食をとり、続いて本会議を見学しました。

本会議見学は正味20分ほどでしたが、共産党の小池晃氏が質問し、安部首相がそれに応える場面を間近で見る機会に恵まれました。

生で聞くヤジは面白かったですね。

そして次に行ったのが首相官邸です。
組閣の時に首相大臣らが並ぶあの階段、
首相が通り過ぎるあの場所が目の前に!
しかもS官房長官が毎日記者会見する同じところで写真も撮れる!

ミーハー魂爆発です。
思いっきり臭い演技でポーズしました。
セリフは「はい、次の方・・・はいじゃあそこ、もちづきさん」ってな感じです。

「令和」の紙を用意してくればさらに楽しく遊べましたが、
そこまでするとS官房長官に憧れているように見えてしまうのでやりすぎになってしまいます。(S氏は卸売市場の敵ですから!)

というわけで、みんなとても楽しい思いができた一日目でした。
(でも、一番楽しんだのは言うまでもなく私でした。)

ポイントカードが嫌いだ

世の中は消費税増税よりも、キャッシュレスによるポイント還元に沸いている。
政府の思わく通りだ。

しかし私はそもそもポイントカードとそのものが大嫌いである。
ポイントカードは客を囲い込むためのまやかしみたいなものだと思っている。

ポイントはその分が値引きになる制度だが、その企業内ではポイントは経費とされるはずだ。
適切な営業利益を残すには、ポイント分を上乗せした価格設定になる理屈である。
結局、消費者はポイントで得すると思いこまされてせこせことカードを使い分けることに腐心する。

なんのことはない、最初からポイント分を値引きした値を上代価格にしてくれよ、と言いたい。
でもそうするとその会社はポイント制も導入していないサービスの悪い会社と思われてしまう。だから猫も杓子もポイントカードを導入するのだ。

得しているように思わせて、ちゃっかりその分は価格に転嫁している。
だからまやかしだと言っている。

カードだけで何十枚もある。
店に応じてカードを選びなおし、手間暇かけて1回の買い物でたった数円のバックマージン得る。
なんだか乞食になったような気分だ。

キャッシュレスの促進も大いに怪しい。

キャッシュレスにすると税金を原資とする還元を受ける。


そして。、お年寄りはキャッシュレス化がなかなかできない。
つまり、これは単純に、弱者差別の制度ではなかろうか。

ほんとかウソか、キャッシュレスはその人がいつどこで何を買ったかがすべてのデータをつかめるから、政府は国民を完全に管理することができるという説がある。

これが本当なら、キャッシュレスキャンペーンなんぞは国家の陰謀である。

スマホをかざすだけでシャリ~ンと決済されるキャッシュレスは便利だし、私はこれを利用する。しかし、便利だから使うわけで、理由のわからないご褒美は別にいらない。

ついでに言うと、一部のキャッシュレスで20%の還元とか、ある確率で全額返済とか、これはまっとうな売り買いの世界ではないだろう。お祭りの縁日にあるくじ引きの世界だ。

なにか、これら一連の時流は、消費者を「ほ~ら、得でしょ~!?」とだまくらかしてるような、或いはバカにしてるような気がどうしてもする。

だから、心情的にはすべてのポイント、すべての還元を拒否したいのだが、上記のとおり、これは自分にとって単純に不利益になるから、屈辱を胸に抱えながらもポイントカードやスマホを提示し続けている自分がいる。
不本意だ。

金沢のホテルはまだ伸びるのか、供給過剰か

北陸新幹線が開業したのを機に、金沢市内はホテルの開業ラッシュが止まらなかった。
2019年7月時点で客室数は1万273室(北國新聞の記事による)で、建設中で1年後にはオープンする部屋数がされに1600室。人口が5倍の名古屋市を超す勢いだそうだ。

しかし、一方では、すでに供給過剰に陥っており、低価格競争に入るのではないかとの予測も出ている。
今年の夏休みの客室稼働率は70%で、昨年同時期よりも10ポイントほど下げたとの調査結果が出ている。

しかし、まだこれから建つ予定のホテルがたくさんある。
なぜか。
今まで進出を見合わせていたホテル会社が、金沢の想定外の人気ぶりに慌てて開業に踏み切ったとの説がある。

観光客は確かにまだ多い。
2、3年前は中国人や台湾人が圧倒的に多かったイメージだが、ここ1、2年は欧米人の方が目立つ。
いずれにせよ、彼らはあまり料理屋では食事をしないそうで、コンビニに長蛇の列をなしてホテルの部屋で済ます。

食を楽しみにしないなら、金沢に来る意味はどこにある?と地元の人間はつい思ってしまう。
本当に彼らは何を目当てに当地に来たのか。何が魅力なのかここに住む人間には実はよくわからない。

新幹線開業前は、その絶大な効果を期待しつつも、金沢人は心のどこかで「ブームはそうそう長くは続かないぞ。浮かれるなよ…」という自制思考があったように思う。
この慎み深さ(?)はおそらく金沢人の性格だ。

案外、その遠慮の加減が観光客に受けていて、観光地としての人気を持続させているのかもしれない。

が、さすがにホテル数は過剰だ。
あまり極端に暴落、没落することなく、金沢らしい適度なレベルでソフトランディングしてくれればよいと思う。

金沢百万石ロードレース、ハーフマラソンに出場しました

金沢百万石ロードレースに出場しました。
ハーフマラソン21kmです。

結果は1時間50分2秒、全申し込み者数約1200人中473位(陸連未登録者951人中337位)ですから、中の上くらいのおじさんです。

マラソンは順位なんてどうでもよく、目標タイムに対しどうだったかがすべてです。
一応、フルマラソンを4時間切りたいという思いがあるので、ハーフなら1時間45分くらいを余裕もって走れるといいのです。

でも、今の自分はそこまでの実力はありません。
105分÷21km=5分/km となって、いやいや、これは甘くないペースだ、ということになります。

金沢マラソンまであと3週間です。
今日はその練習レースのつもりなので、体の調子を見ながらのペースとしましたが、1時間50分は切りたいと思っていました。

ですからほんの2秒とはいえ、結果は正直残念です。
前半のペースを抑えすぎたことと、ラストに時間計算を間違いたことが原因です。

前半は5分20秒ペースで、上りは無理せず5分40秒くらいに落とし、12km過ぎあたりからペースアップし、ラスト4kmからは4分台でめいっぱい走りました。

途中、もう1時間50分は切れそうだと見切ってしまって、ラストはそれほど追い込まなかったのが甘かったですね。半年前のレースより2分ちょっとタイムを落としてしまいました。

長距離走は何kmのレースであってもラスト数kmは本当に苦しいものです。
序盤はあっという間に5km、10kmが過ぎるのに、終盤は1km1kmが本当に長く感じます。
不思議ですね。

本日も、結構余裕のよっちゃんで15kmくらいまできたのですが、ラスト数kmはゲー出そうになりました。

このタイムではフルマラソンのサブフォーはかなり高い壁です。
年を経るほどに実力アップは難しくなります。
ハーフならば、15年ほど前に1時間37分で走っています。
足がちぎれそうに感じたことを覚えていますが、今の自分より2ランクほど実力が上ですね。

いつもいつもラストはしんどい思いをするのですが、なぜ人は苦しいのに走るんでしょう。
自分の限界をほんの少し上回っていく成長の実感を得られるから?
完走した時の充実感や爽快感がたまらないから?

わたしは多分、フィジカルの分野で、自己満足と自己顕示欲の両方を充たすものとしてマラソンを選んだのかなあと思います。
自意識が強いなあと我ながら感じます。

走った日は、晩ご飯がお酒も含め人生で一番うまい!といつも思います。
マラソンやってますと言うだけでたいがいの人とは話が続きます。覚えてもくれます。

膨大な時間が食われる趣味ではありますが、それ以外にデメリットはなく、逆にメリットは数えだしたらきりがない世界です。

にわかラグビーファン日記(4)

日本38-19サモア

なんとも素晴らしい勝ちかたでした。

サモア出身のラファエレが初トライを決め、終了間際はお互いがトライしか狙わない展開となり、松島が4トライ目を決めボーナスポイントを獲得する劇的な展開で締めくくりました。

反則やミスが多く、出来としてはあまりよくなかったと思いますが、最後までピンと緊張感の張りつめたいい試合でした。

そう、後半前半までは1トライで逆転される接戦でした。
サモアは強かったし、最後までトライを狙う姿勢は立派でした。

最後の10分はパワーでも日本が圧倒してましたし、トライを決めきる勝負強さが光っていました。

これで1次リーグ最終戦のスコットランド戦は、引き分け以上なら無条件で突破ですし、負けでも相手に4トライを許さず、7点差以内なら決勝トーナメント進出です。
確率的には8割がた行った!という感じでしょうか。

リーチマイケル、田村、松島、姫野、福岡、ラブスカフニ、堀江、ラファエレ、みんな素晴らしい。
でも、一番見ていていい味出してるのは田中史朗ですね。

決勝トーナメントに行ったら、ナキに戻ってきてほしい。
そうなりゃ、もしかしたら行くとこまで行っちゃいますよ。

以上、最近、しったかぶりが鼻についてきたにわかファンの見解でした。

中国産マツタケは北朝鮮から?

9月前半、「今年は国産のマツタケが豊作だろう」と聞いていた。
松茸は栽培するものではなく、生えたモノを採るものである。
なので豊作かどうかはそれまでの気象条件を分析して予想する。

なんでも夏場の気温とか、雨の量とか、山の手入れ具合で発生量が変わってくるし、タイミング良く地震や台風があって木が揺さぶられると、それが松茸の菌にはいい刺激になって発生が促進されるのだそうだ。

雷が落ちるといい、という話も有名だ。
電気が地上に流れると、菌床が刺激されて量が増えるとよく言われる。

しかし、どうやら今年は国内産のマツタケが不作のようだ。
栽培物でないとはいっても、やはり人が丁寧に山の手入れをしているかどうかで大きく違う。
さらに近年はイノシシの被害が急増している。

石川県は穴水・珠洲といった奥能登が松茸の産地だが、イノシシの数は増加の一途であり、畑は電柵で囲うことが農家の必須作業となっている。 しかし山の世話までは手が回らないのが現状だ。

そこで、輸入物に頼らざるを得なくなる。
時期によって、松茸は本当に様々な国から入って来る。
中国、韓国、アメリカ、カナダ、メキシコ、ロシア、トルコ、モロッコ、ブータン…

本当にこれは松茸か?と半信半疑になってしまうほど形も色もまちまちだ。

で、北朝鮮である。
ご存知のとおり日本は北朝鮮と国交はなく、すべての品目で輸出入禁止措置になっていて、輸入は2007年からゼロである。

ところが、中国産として入っている松茸のかなりの量が実は北朝鮮からの偽装で入っているものではないのか、という疑いがあるというのだ。

この話が本当ならば違法だ。
実際過去には、為違法違反の疑いで朝鮮系輸入商社の代表者が逮捕されたこともある。
しかし、この偽装問題は簡単には解決できない。

中国産松茸は雲南省と吉林省が二大産地である。
この吉林省と、松茸産地である北朝鮮東北部が地続きで、産出される松茸自体は同じものだ。
つまり検査をしても中国産か北朝鮮産か、科学的には判明できない。

日本側とすれば、産地証明書がきちんとしていなければ問題なしとせざるを得ない。
吉林省産の松茸は日本のものに形や食感が近く、品質は良いから引き合いは強い。
だからかえって不正が横行してしまうのか。

松茸を資金源にしてミサイルが作られ、それが日本海沖に飛んできているという人もいる。
それが本当なら、卸売会社も片棒かついでいることになる。とんでもないことだ。

輸出商社に対する厳しいチェックは当然必要だ。
どういうエリアからどういう方法で集荷してくるのか、買い付ける側は確認を徹底した上で輸入する慎重さが求められるだろう。

金沢農業大学の生徒さんを案内しました

今朝、金沢農業大学校の生徒さん5名が市場研修にいらっしゃいました。

1時間程度、わたしが市場の現場(卸売場)をご案内し、卸売市場の仕組みであるとか、野菜の出荷方法であるとか、出荷にあたって注意してほしいことを説明させていただきました。

言わばこの方々は農家の卵です。
今は勉強中の身ですが、卒業後は独り立ちされ、作った青果物を市場に出してほしい。
農業は山あり谷ありで大変でしょうが、ああこの道に進んで良かったなあと思えるように大きくなってほしいと心から願っています。

「金沢農業大学校」は、金沢の農業発展を目的に、新しく就農しようとする人たちを募集し、野菜の栽培技術を教える研修機関です。
募集対象は就農できる歳から65歳まで、と幅広いです。
同じような研修機関として、石川県には「石川耕稼塾(こうかじゅく)」があります。

金沢農業大学は、金沢市が開校し指導していますが、こういう名の校舎があるわけではありません。
金沢市が運営する農業研究所「金沢市農業センター」が実習の場です。

生徒は毎年募集があり、2年間の研修期間が設けられ栽培技術を習得します。
学費はなんと無料です。
卒業後は、独立して農業をやりたければ、農業センターが農地を斡旋してくれます。
就農するまでは結構至れり尽くせりの素晴らしい仕組みです。

ただ現実はどうでしょうか。
卒業まではみなさん比較的順調なんですが、卒業後に農業従事者として定着するまでの壁がかなり高いようです。
特に独立して「○○農園」なんて感じで一国一城の主となってやっていくのは大変です。

いきなり独立しても軌道に乗るにはかなりの忍耐・資金・年月が必要なので、まずはどこか既存の農業法人に入る人の方が多いかもしれません。

いずれにせよ、この大学を卒業する方々は毎年平均10人ぐらいいて、その7割がその後も担い手として農業を続けていかれるそうです。
石川県、金沢市の農業の担い手は年々減少傾向にあります。
ですから、この人たちはとてもとても大切な人材なのです。

だから、市場研修でお越しになる時たるや、私は無茶苦茶真剣になります。

1・なんとか、農業を続けてもらって、一人前になっていただくこと。 2・ちゃんと市場流通を理解してもらい、「卸売市場に出荷しよう」という気になってもらうこと!
この2点が重要事項です。

農業を新しく志す人には、根拠なく「市場には出さない」と思っている人が結構多いのです。
これは本当に困りものです。

テレビでスポットが当たる農業者の典型的スタイルは、こだわりの栽培方法を持ち、高級レストランなどと直接契約を交わし、いつもまたたく間に完売という、ものすごくカッコいいイメージがあります。

こういう人たちは俗に「スーパー農家」と言われます。
確かにこういう人は稀にいて、卓越した技術が持ち、経営的センスも兼ね備えています。

そして、どうもその対極にあるのが卸売市場に出荷する農協や個人農業者で、そこにはあまりいいイメージがついてこないようなのです。
このマイナスイメージのせいで市場流通を頭から否定する農業者が多数輩出される現実があります。

何回も言います。
これは根拠のないことです。
市場流通を軸にしている農業者の中にも、栽培技術や考え方の素晴らしい人はたくさんいます。

新しく就農を志す人びとからも、そういう人材が一人でも多く出てきてほしい。
そういう思いで農業大学の生徒さんには市場流通を一所懸命アピールさせていただいてます。

金沢大学客員研究員を受け入れる

しいのき迎賓館で「共創型観光産業展開プログラム」の開講式が行われました。

これは首都圏で働いてきた中核人材を地域企業にマッチングし、定着を図る事業です。

委嘱状を受け取る西出さん

平たく言えば、都会でバリバリやってきた有能な人間が、第二の人生を地方に求め、その地域の中小企業に入って力を発揮してもらうわけです。

個人の能力や志望と、企業側のニーズがうまくかみ合わなければ、その再就職は失敗しがちです。 そうならないよう、国と大学が間に入って仲人をしてくれるような感じです。

これからの時代は、巨大開発で再生を夢見ることはできません。 大都市の牽引力は限界に来ており、地方創生こそが鍵を握ります。

芸術・文化・職人気質に富んだ企業活動が盛んであってこそ新しい価値が創造されます。その核となるのが地域の大学です。

今回選ばれた人たちは半年間に渡り、金沢大学の客員研究員として大学のゼミを受けながら、企業に通います。 企業からは取組みテーマを与え、会社の課題解決を進めてもらいます。

今回、93人の人材の応募があり、受け入れに手を上げた企業が15社ありました。 その中から実際にマッチングが成立したのが7社9人で、その1社がわが社・丸果となったわけです。

来てくれることになったのは西出靖さんです。 IT企業の経営に携わり、海外でも長く活躍されてきた方で、うちの業界とはまったく接点はありません。しかし、だからこそ可能性は大きいと感じています。

消費増税、軽減税率スタート

本当に始まった。

消費税10%、軽減税率導入という制度が本当に始まってしまった。

ほんの数か月前までは衆議院解散とセットで延期がささやかれていた。
だから多くの企業は新税率のシステム変更を本気になって進めず、ここにきて慌てている、なんて噂がある。

中央卸売市場の仲卸業者が使っているコンピューターも今朝からトラブルが続出し、本来はそれに関係ないわが社の電算部が仲卸のトラブル対応におおわらわだった。
電算部長などほとんど徹夜である。

クックパッドが実施したアンケートによると、消費増税の影響で、約80%の人が今の生活よりも節約すると答え、節約したい生活費のトップに選ばれたのが食料費だった(約7割の人)。

なんだ、軽減税率で保護したって、節約されるではないか。

一方で、「外食を減らす」と答えた人も7割いて、「自宅で料理して食べる回数が増える」と答えた人が4割いた。
これは、素材を売るわが社としては悪くないのかもしれない。

そして世間は10%に上がったことよりもキャッシュレス還元事業に注目している。
これは政府の思惑通りか。

今回の消費増税はなんだかよくわからない。

上半期終了、史上最も厳しい環境を打開せよ

上半期が終了した。

中央卸売市場という仕組みが日本に整備されて以来、おそらく最低最悪の年を今、我々業界人は経験している。

昨年度(平成301年度)もひどかった。
半数近くの卸売業者は決算で営業赤字に陥った。
うちの会社も青色吐息の散々な数字だった。

その昨年度より、今年の上半期はまだ悪い。
上半期決算は間違いなく赤字だ。

とにかく、市況低迷が長すぎる。
野菜・果実ともに長期低価格になやみ、利益がとれない状況が終わらない。

この夏の猛暑を過ぎて、やや回復のきざしありと思われているが、なんだこの日中の暑さは。これでは秋の消費はまたストップする。

そして、消費税増税が明日から始まる。
青果物は軽減税率適用とはいえ、全体の景気が冷え込むのは明らかなので、まったくいい条件ではない。

そして、構造的な問題も大きい。
産地指値と市場集約傾向は系統出荷団体による卸売市場たたきではないかといいたくなるほどだ。
卸売市場が実勢相場よりも高い値段で仕切っているからこそなんとか日本の園芸農家は息をしている側面があるが、それをちゃんと理解している人は外部に少ない。

明日からの下半期、なまじっかなことではプラスに展開できない、極めて厳しい状況である。

しかし、いつまでも負けてはいない。
かならず最後には勝つ。