となみチューリップフェアに行く

5月4日に行ってきた

 今日、妻を誘って「となみチューリップフェア」に行ってきた。正直、私自身はこのイベントにほとんど興味がない。行っても別に楽しいと感じない。花を愛でる感性が欠落しているのだ。かといって嫌というわけでもない。暇で誘われればじゃあという感じだ。そんななのに、私の方から誘ったのは、数日前に妻がポロッと「行きたいな」と言ってたのを思い出したからだ。私は最近仕事などで帰りが遅く、家事手伝いが全然できなかったので、その罪滅ぼしの意味が入っていた。

となみチューリップフェアとは

 チューリップフェアは今年で70回を迎える。1951年(昭和26)が第一回というから、もはや富山県砺波市の伝統的なお祭りである。「砺波チューリップ公園」をメイン会場に300品種300万本のチューリップが色鮮やかに咲きそろう。チューリップは江戸時代にオランダから日本に伝わり、1918年(大正7)に現・砺波市にあたる庄下(しょうげ)村で栽培が始まった。日本で初めてチューリップの品種改良に成功したのも砺波市だ。富山県の県花にも指定されている。

コロナ対策

 今日は汗ばむほどの暖かさで晴天だった。最近は天気が悪い日が多く、明日も予報は雨だから、今日がおそらく絶好のチューリップ日和だ。私の住む石川県金沢市から富山県砺波市までは高速使って30分。GW真っ只中だが渋滞もなく、駐車場にもスムーズ入れた。入場券は大人1300円で、人の集中を避けるため日時指定となっている。入場口では一人ひとり検温され、住所氏名を書かされた。コロナ対策の一環である。

GWに焦点をあてた苦労

 会場の中はそれなりに多くの人々で賑わっていた。(それでもコロナ禍で例年より少ないのだろう。)新しく建設が完了した2基目の「チューリップツリー」や花の回廊「花の大谷」が人気を集めていた。観ていて今更ながら気づいたことがある。チューリップの開花時期は一般的には4月だ。GWは遅咲き品種を除き本来の旬よりも遅いのである。実際、会場内にはかなりしおれた花も少なくなかった。業者らは開催期間中、温度管理・入れ替え作業など多大な努力と苦労を重ねてイベントを支えていると推測される。そして、おそらく、できるだけ元気なチューリップを観たいならば、開催早々に来たほうがいいのだ。

一生を通じてのイベント

 私自分、幼い頃に1度か2度連れて行ってもらった。その時は母と一緒。その約30年後、結婚し子供を連れて何度か行った。この時は妻と子が一緒。それからまた長い間を空けて今日行った。妻と一緒。回数はしれているが、我が人生50年以上にまたがって見物していることになる。願わくば次は孫を連れて行きたい。それにはまず息子が結婚してくれなければならないが。私は、チューリップそのものには興味を持てない無粋者だが、大切な人と時間を共有できる場として、チューリップフェアをこれからも大切に考えたい。一生を通じて存在し続けてくれる貴重なイベントである。