青果物の週間情報 【2019-W47】

■週の概況 第47週 11/18~11/22
【総論】
 急速に発達した爆弾低気圧の影響で令和になって最強の寒波が到来し、北海道が猛吹雪になるなど大荒れの天候です。この週は暖かさが一旦戻るものの、冬型の気圧配置が進み、全国的に冬の到来を思わせる厳しい冷え込みが予想されます。ただし北海道は農産物の収穫自体はほぼ終わり、青果物が特別にひっ迫するような状況は避けられそうです。むしろ煮炊き商材の引き合いが一層強まり、消費は活発化する方向で期待が持てます。
  このような気象条件を背景に、白菜・人参・馬鈴薯・玉ねぎといったこれまで安値低迷していた品目は緩やかな上げへ、大根・かぶら・ブロッコリーといった高値基調だった品目はやや下げへ動くと予想されます。すなわち全体的な市況はごく平年並みの単価水準に落ち着いてくるでしょう。

【野菜】  
 葉茎菜類は全般的に堅調です。白菜は引き合いも良くやや上げ。ネギは地物がピークに入ります。菜類は台風の影響が残り関東産の荷が薄く高値基調のまま推移です。ブロッコリーやレタスは例年より少なく高値基調ながら前週よりはやや下げそうです。きのこ類は冷え込みから需要増で市況も上向きですが、自然ものは切り上がります。
 果菜類はきゅうりが下げる以外はほぼ保合予想です。トマトは平年より少量高値で、この週は現状維持の見込みです。銀杏やゆずなど季節の商材の引き合いが強まっています。
 根菜土物類は冷え込みの効果で全体的に動きが良くなります。激安だった人参は端境期となりやや底上げへ。同じく安値感が強かった馬鈴薯・玉ねぎも前週より好転しそう。蓮根・さつまいもも需要は高まり、それに応じて出荷量が伸びれば保合、増えなければ上げでしょう。大根は若干下げるもレベルとしては例年より高値基調キープです。この週の後半より干し大根が始まる可能性があります。

【果実】
 国内果実で、みかんは早生の最盛期ながら、極早生同様にレギュラー品が低糖低酸傾向でやや販売苦戦。各産地の高糖度系は食味良好ながらブランド率は2割で例年より少なめ。りんごは長野・青森を中心にサンふじ、王林等の潤沢な入荷です。柿は県外産は富有柿中心に多品種の入荷で、石川県産は紋平の最盛期となります。干柿も富山のあんぽ柿の他、石川県産のころ柿が個選でスタートしております。イチゴは徐々に増加し週ごとに価格は下げているもののまだ一般消費向けには到らない物量です。
 輸入物ではバナナがますます順調な入荷を見せ、価格は一層こなれてくる見込みです。柑橘類は南半球から安定した入荷で価格は横ばい。HDメロンは入荷が少なく、やや高値基調となっています。ブドウは種無し系が色合い豊富に量・質共に安定した入荷です。

市場流通ビジョンを考える会②-幹部研修会-

講演する鈴木誠氏(ナチュラルアート)

早朝の豊洲見学は言わばオマケで、本丸はこちら、10時30分から東京聖栄大学の講堂で開催された研修会です。

今回は私にとっては目玉が二つありました。

1)高松青果・斎藤良紀社長の講義「働き方改革」

高松の斎藤社長は私と同い年であり、公私にわたり仲良くしていただいてます。
ただ経営者としては月とスッポンで、私にとっては先生といってもいい方です。
高松青果内で行われている様々な働き方改革についてご披露いただきました。

・社員に日商簿記3級を受けさせる。全員合格を目指す。受験料は会社持ちで合格者には2万円の賞金!

・社長は年に2度、全社員と面談を行う。社長にだけは知っておいてもらいたいといった告白をしてくる社員もあり。

・A君の仕事をB君もC君もできるようにするチーム体制の構築を図る。女性の水井さんがリーダーで、具体的にはすべての業務を一度洗い出してマニュアル化するような手法か。

2)ナチュラルアート・鈴木誠社長の講義「未来の卸売市場の戦略」

北陸新幹線が開通する数年前に石川県庁が立ち上げた「ステップ21会議」に食関係として私が委員で招集された際、この鈴木さんも他県からのゲストとしてお越しになり、初めてお会いしました。その時は農業法人の社長としてでしたが、その弁舌があまりにも素晴らしく、私は改めて「上には上があるなぁ」と思い知った記憶があります。

その鈴木さんが数年前からなんと卸売市場業界に入ってこられ、ひそかに注目していましたが、今回講演されるということでぜひ聞こうと思い参加した次第です。

・卸売市場流通は素晴らしいシステムだが儲かっていない今の状況は絶対に打破すべき。そのためには取扱高を大きくしてコストダウンを図ることが肝要。

・しかし合併は何かと難しい面、リスクが伴う。現実的なのは持株会社方式だ。持株会社にぶら下がり、システムの統合をしてコストダウンする。営業は各会社がそれぞれ頑張ればよい。

講義のあとの懇親会でご挨拶したら、なんと私のことを覚えておられました。私は隅の方でおとなしくしていただけなのに。すごい記憶力であり、またしても「上には上があるなぁ」と思い知りました。

実は他にも、大田花きの磯村社長の講義や、水産経済新聞の八田氏による水産の講義やら盛りだくさんの内容でしたが、なにぶん早朝からの長い長い研修でしたので、ところどころ意識が朦朧としておりました。すみません。

というわけで、今回はとても有意義な東京出張でした。

市場流通ビジョンを考える会①-豊洲視察-

11月16日の早朝より、豊洲市場の水産・青果の卸売場を3時間以上に渡り視察する機会を得ました。

しかも、水産は日刊水産経済新聞の八田大輔さん、青果は農経新聞の宮澤信一社長が案内してくださるということで、その道の専門家ならでは解説が聞けそうでわくわくしました。

まずは水産です。
5時20分集合は、電車が動いてない!
なので仕方なく新宿のホテルから豊洲までタクシーを使いました。これだけで5000円なり(涙)。

卸売会社7社、仲卸数百社が期間ごとに卸売場・仲卸店舗で持ち場を入れ替わるというのにはびっくりしました。

開設者が設置したエアコンは21度設定で、それではまったく保冷の効果なしと、民間業者が自前で整備した保冷設備の規模が半端でない数でした。

それにしても、広々とした卸売場に対して、仲卸店舗の窮屈さたるやどうなんでしょう。
店舗間の幅はせいぜい1メートルでしょうか。
全体が閉鎖型なので保冷機能は築地時代とは比べるまでもないですが、それ以外はほとんど旧市場のやり方を持ち込んだ感じです。

続いて青果です。
宮澤さんの素晴らしい解説を期待してましたが、主に説明してくれたのはシティ青果の有名な女性営業マン・吉野智子さんでした。
この方の優秀さにはホントに驚きました。一を訊ねると三答えてくれます。
高松青果の水井さんも優秀な女性セリ人ですが、水井さんが「男よりできる」タイプだとすれば、吉野さんは「女ならでは」のタイプといった感じです。

私は正直、豊洲市場の機能を全面的に評価しているわけではありません。しかし、
・自動ラック倉庫をシティ青果が独自で導入したこと
・駒割り店舗でなくオープン店舗を採用した仲卸形態が出てきたことは高く評価します。

ただ、この自動ラック倉庫の稼働率が悪いみたいですね。
1ラック月額2万円以上だそうで、下手に閉鎖型の市場にしてしまったために、高額の費用を出してまでラックを借りる仲卸が出てこないのは皮肉な結果です。

豊洲は開場して1年が経過しました。
ごたごたして遅れに遅れた開場でしたが、当初心配されていた混乱はほとんどなく、これまでまずまず無事に稼働してきたイメージです。

金沢市場の再整備に向けて、一番の参考になる市場であることは間違いありません。
よ~~~く考えていきたいと思います。

長男とめしを食う

明日は朝5時から豊洲市場視察研修なので、前日乗りの出張で東京に来ました。

せっかくだから、大学一年の長男の下宿先をみて、そのあと一緒にめしでも食おうという算段です。

息子の下宿は大学の寮で、宮崎台という渋谷から東急線で30分くらいのところにあります。
2食ついて風呂・洗濯自由で7万円台だから、私の学生時代(もう40年近く前!)よりも安上がりです。

その代わり3畳一間でなんもない。
テレビもついてない!
息子は我が道を行くちょっと独特のタイプなので、それでも別に不自由ではなさそうでした。

部屋は父親が来るというのに、まったく気にせずに散らかり放題でした。
3畳だからあっという間に片づけられそうでしたが。

その後、渋谷に出て食べるところを探しました。
目の前のデパートのレストラン街を見ると・・・「串の坊」に目が止まりました。

ああ、、、これはまた。
40年近く前、私が浪人生だったか、大学一年だったか。
シチュエーションは忘れましたが東京で父と二人で食事をすることになって入った店が「串の坊」でした。

一本ずつ揚げたての串焼きが出てくるもので、同じものは二度と出てきません。
腹いっぱいになってストップ!というまで出続けるシステムで、バリエーションを楽しむには最高。でも高級串揚げ店なので、料金はそれなりにかかります。

父との想い出に浸っているとは思われたくないので、息子にも何も説明せずにここに決めました。
息子は「こんなとこ、無茶苦茶たけーんじゃない?」と貧乏性丸出しで心配しましたが、「いいじゃん。父さんせっかく東京に来たんだから」と言って入りました。

うまかったですね。満足。
ビール2杯とハイボール1杯でたらふく食べて二人で大枚2枚ですからそんなもんです。

親子関係にもよりますが、父親と息子なんてそうそう二人だけで飯を食うことなんて少ないわけで、ましてテーブルに向かい合って食べるなんて、それだけでどっかぎごちない雰囲気になりそう。

その点、カウンター席のこういうところはいいです。
次男がもしかして東京に出ることになったら、初めてみたいな顔してまたこの店にしようかなと思いました。

錬成塾-つば甚で金沢の食文化を学ぶ

川村料理長の講義

金澤市場人錬成塾の勉強会で、老舗料亭「つば甚」を訪問しました。
この錬成塾では毎年この企画を行いますので、私は3回目ですが、塾生は毎年替わるので、ほとんど人にとっては初めての会となります。

女将の鍔正美さんの講義

まず女将の鍔(つば)正美さんから、料亭のおもてなし作法について。
特に、器に込められた意味についての興味深いお話がありました。

お昼の懐石弁当

続いてはお昼をいただきながら料理長の川村浩司さんの講和を拝聴しました。
修行時代、市場の仲卸から魚の目利きを鍛えてもらったそうです。

いいものは高くてもいい。だが、最近の〇〇初競り「んー十万円!」という風潮には大いに疑問であるとの見解もいただきました。
また、昔は当たり前のように食されていたものでも、今では「こんな塩くどいもの食べられるか」と敬遠される料理もあり、時代に合ったアレンジが常に必要であるとのこと。

そう、我々はよく簡単に「金沢の食文化が・・・」と言いますが、金沢の食文化って何?と聞かれてちゃんと答えられる人はどれだけいるでしょうか。
私自身はぜんぜん自信ないです。

でも「さあ~?」としか言えないようでは、今すぐ青果物のプロという旗は降ろさなくちゃいけないでしょう。付け焼刃でもなんでも、市場人は答えを持っていいなくてはいけないと思います。

老舗料亭なんて普通はなかなか利用しませんので、塾生諸氏は緊張の面持ちでした。
でも本来、料亭はかしこまるところでもありません。
観光客の方がよく使っていて、市井の人からはむしろ遠ざかっている印象があります。これは料亭からしても本意ではないでしょう。
金沢の食文化は市井の人と結びついてこそ実体を成すはず。
そういう点では金沢の現状はかなり危機的なのです。

北海道産ジャガイモがピンチだ

北海道産じゃがいもで今起こっている問題です。

芽が出てきている。

じゃがいもは発芽すると商品価値が大下落します。
まずその部分には毒性があるので、取り除かなきゃ食べられないのですが、わざわざそうしてまで買い求めようとする人はまれです。

だから、多くは加工用に流れます。

普通はこんな時期には芽はでません。
なのに今年はワッと出てきています。
今年の異常気象の影響だと言われています。

一説では、高温だったために収穫されたジャガイモが休眠する暇がなく、早くも芽が出てしまったと言われています。

また、寒暖の差が激しくても芽が出やすくなるそうです。
ここまで温かい秋冬ですが、確かに朝晩の寒暖差が出てきていましたから。

北海道では保冷の倉庫を持っている産地と持っていない産地があり、保冷倉庫に寝かせておけば発芽を抑えられるのですが、そうでないとどうしても芽がでやすくなります。
だから、少なくとも、倉庫を持たない産地が出回っているうちは、この発芽問題は後を引きそうな動向です。

今年は北海道産は、年明けの相場低迷を避けるべく、年内出荷のウエートを高める政策をとっていたのに、とんどトラブルが起こったものです。

加賀野菜同好会ゴルフコンペ

「加賀野菜同好会ゴルフコンペ」に参加してきました。

加賀野菜を生産する農家さんを中心に、年に一度開催されるゴルフ大会です。
丸果からも一名参加するのが恒例ですが、今年は私が出させてもらいました。

一緒の組で回らせてもらったのは、松本 惲さんと本 誠一さん。
これは私にとってビビりもんのお相手です。
加賀野菜農家を代表するお二人ですから。

松本 惲(まつもと あつし)氏
父は「加賀野菜の父」とも呼ばれる松本佐一郎氏。源助だいこん、打木赤皮甘栗かぼちゃを親子二代にわたり普及指導に努めた重鎮。加賀野菜保存懇話会の代表や金沢市農産物ブランド協会幹事の役職を努められた。息子の充明(みつあき)氏も今や金沢を代表する生産農家である。加賀野菜同好会初代会長。

本 誠一(もと せいいち)氏
加賀れんこん生産の第一人者。JA金沢市れんこん部会を永年率いてこられた。平成26年度金沢市「農の匠」に認定される。加賀野菜同好会現会長。

加賀野菜の普及のためには仲間づくり、組織づくりが大切です。
このお二人は率先してそれをやってこられた功績があります。

そのご尽力あってこそ、若い生産者もたくさん育っています。

加賀野菜生産者とはいったいどれだけいるのか、
その全体像を一望できる機会は実はそうありません。

このゴルフコンペは、(それでもまだ一部にはすぎないわけですが、)ある程度の全体像を見渡せる貴重な会なのですね。

では今度は流通側主催で、ゴルフコンペとは違った形で、同様な会ができないかなぁと考えてしまいます。
丸果主催での「加賀野菜感謝の会」みたいなもの。

これは私の中での大きな宿題とします。

青果物の週間情報 【2019-W46】

■週の概況 第46週 11/11~11/16
【総論】
 例年のことながらカニが解禁になると青果物の興味は薄くなってしまいます。ただ今年は香箱が少なく高値との見通しであり、潤沢で安価な野菜・果実を売り込むことは十分に可能と捉え、消費アピールにつなげたいところです。この週、気温は一層低くなり、鍋食材、煮物食材の需要が増します。
 9月10月の降雨の影響で品目により多い少ない・高い安いが分かれています。葉茎菜類は少なめで高値基調、根菜土物類は供給過剰気味で安値基調、果菜類は品目によりけりです。特に地物の白菜など葉茎菜類、里芋など根菜類が新顔でおすすめです。果実は主力の早生みかんが極早生の低酸低糖度のイメージを払しょくして巻き返しとなります。

 【野菜】
 キャベツは順調ながら、その他の葉茎菜類はほうれん草など降雨の影響で減少高値傾向です。白菜は長雨の影響で少量かつ強含み。地元穴水産もあります。ねぎも秀品はやや強い予想。ブロッコリーは黒すす病の影響で全国的に商品化率が低下し高値推移です。
 きのこ類は豊作となった地物まつたけは終了へ。原木・自然きのこも減少します。栽培物は順調な入荷が見込まれます。
 果菜類では生育期の曇天長雨のためトマトとナスが想定外の減り込みを見せ、前週に値が跳ね上がり、この週も高値基調が予想されます。キュウリやピーマンは大丈夫で、カボチャも輸入物が安定しての入荷です。
 葉茎菜類とは対照的に根菜土物は安値品目が多いです。人参・牛蒡を筆頭に馬鈴薯・玉ねぎ・長芋も潤沢すぎるほ潤沢で安値基調。大根、かぶらは前週より価格は落ち着きそうですが平年比価格としては堅調といえます。蓮根は秀品は堅調ながら細かいところは値ごろです。さつまいもは掘り込み期終盤ですが、まだ出荷数不安定で少なめでしょう。里芋は地物と福井産が出回りますが、他産地の不作から相場は高いです。

【果実】
 国内果実はいちじくや栗といった秋の商材が終了し、ますますみかん・りんご・柿の三本柱に絞られてきます。みかんは早生が福岡・長崎・和歌山・愛媛等から潤沢に入荷されます。極早生の低酸低糖度で評価が低く、売れ行きも低調なスタートでしたが、早生の本格化で食味は向上し、巻き返しを図ります。リンゴはシナノスイートなど中生種が終わりサンふじ、王林に移行。ただ、異例なことに青森産はこの週は入荷が一旦途絶えます。柿は福岡・岐阜の富有柿、石川県産平核無、紋平柿の販売です。
 輸入物は大きな変化はなく各品目順調な入荷です。特にバナナは一時期の数量不足は完全に脱し、前週以上に価格も下がる傾向にあります。

ビジネスマネジャー検定試験を受けた

商工会議所がやっている「ビジネスマネジャー検定試験」を受けました。

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会社の管理職(マネジャー)が知っているべき基礎知識を学べる検定です。
市販されているテキストがあって、それをしっかり勉強すればよいのです。

実は今回は2度目の受験で、2015年の12月に一度受けて落ちてます。
今回もおそらく不合格ですわ。
前回同様、完全に勉強不足でした。

今回は、2か月程度の勉強する期間はあって、テキストと問題集を買ってやり始めたんですけどね。
絵に描いたような三日坊主に終わりました。

知識の定着はほとんどゼロの状態でしたから、試験会場に行くのを辞めようかなとも思いましたが、それだと完全にお金(検定料)をドブに捨てることになります。
たとえ落ちても、今回受けることで心に火が点き、再チャレンジへのモチベーションになるかと思い直しました。

結果的にはやっぱ行ってよかったですね。
2時間の試験でしたが、刺激になりました。

合格しても落ちても何もない検定試験です。
でも、テキストの内容が結構よくて、それを頭に入れておくのはビジネスのちょっとした教養になると思っています。
「ジョハリの窓」とか「マズローの欲求5段階説」とか、有名な考え方が網羅されています。

このブログを始めた動機の一つは、こうした勉強の内容・要点を残しておくのにいいなと思ったことです。
ノートやPC内のファイルだと埋もれてしまう可能性が高いですから。

ですが、人さまには全く意味のない内容ですので、外部からは見られないようにしないと却って迷惑をかけるかもしれません。

検定試験というのは、なまけ癖の自分を叱咤するカンフル剤です。
マラソン大会に強制的にエントリーするのと基本一緒です。
いつも十分に準備して本番に臨めるとは限らないけれど、全く無に帰すことはなくなります。

そういうわけで、今回もまた不合格でしょうが、気長に続けていきたい教材です。

リーダー論 橋本五郎氏の講演を聴いた

昨日、某スーパーマーケットの納入業者が集う会に出席しました。

特別講演として読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏の講演「どうなる 日本の政治と経済」が開催されました。

軽妙なトークの中にもためになるコメントがいくつもありましたので書き留めておきます。

・組織の長は、身近な者ほど大切にせよ。
・組織の長は、身近な者ほど厳しくせよ。

一見相反するようですが、さにあらず。
人間関係の根っこのところでは身近な者を一番大事にしつつ、表面的には公正さを守ることが重要との教えです。

後藤新平が親しく仕えた人によく言った言葉『御親兵一割の損』。
身贔屓をしたと世間から思われないために、身近な者の登用を遠慮した事を指します。

民主党政権は、東日本大震災が起きたとき、阪神大震災の処理を経験した佐々淳行と石原信雄を呼ぶべきでした。
しかし手をこまねき、または暴走し、災害処理が遅れました。

阪神大震災の時は、当時の首相・村山富市はただオロオロするばかりで無能でした。
しかし彼が偉かったのは、「わしにはどうすればいいかわからない。だから現場に全権をゆだねる。その責任は全て私がとる」と言ったことです。
これで阪神大震災の復興作業は猛スピードで進むことができたのです。
リーダーは責任を取る。
そして時には超法規的な処置をする。
これが政治というものです。

リーダーは、やるべき時は断固としてやる。
ただし周到な準備をした上で。
そして、きちんと周囲に説明をする。
これが大切な手順です。

安倍晋三は李登輝を見習うべきです。
国会答弁を誠実に。
これが安倍晋三に欠けているところです。

私(わたくし)をすて、公(おおやけ)につくす。
これがリーダーには大事です。